おかみブログ
2010年6月28日

読経de胡麻豆腐

胡麻豆腐づくりに挑戦してみました。
思いついたのはNHKの料理コーナーで「飲む前に食べておくと悪酔いしない」と言っていたから。
胡麻のセサミンという物質がアルコールの分解を早めてくれるんですって。
先日ファミリーでの集まりがあり、貸し別荘を借り切って7家族計29人でのどんちゃん騒ぎ。
持ち込み自由で、おいしいワインもたんまり、季節外れではありますが鍋を囲んで大いに楽しんだのでした。
それに先立ち、きっとみんな飲んだくれるだろうからと、私なりに気遣うつもりで、胡麻豆腐のことを思い出し差し入れすることにしたわけです。
本来なら胡麻をするところから始めるべきなのでしょうが、そこは省略、練り胡麻を使った手抜き胡麻豆腐です。
超簡単ですが、それでも私のいつもの料理を考えるとすごいスローフードの部類。
インターネットのレシピサイトを活用し、練り胡麻と葛粉汁を鍋にかけ、かきまぜます。
ひたすらかきまぜ、ねっとりしてきたところをさらに練ります。
とにかく練る、練る、練る。
レシピには30分、と書いてありましたので、忠実に守って片時も鍋を離れず練り続けました。
なにしろほっとくと焦げてしまうので、絶えずかきまわしてなければいけないのです。
単純な手作業をひたすら繰り返しておりますと、だんだん「無」の境地に入り込んでいきます。
これはある意味ここちよい。
このゆっくりした継続的規則的な動きに合うBGMは・・・。
そう、「般若心経」です。
かんじーざいぼーさつ・・・・・むーむーみょうやくむーむーみょうじん・・・・。
繰り返し唱えます。
そしてもくぎょを打つかわりに木べらを動かす。
胡麻豆腐が精進料理の基本であるゆえんがわかった気がしました。
そのようにして仕上げた胡麻豆腐。
われながらスムージーでぷりぷりふわふわの上々の出来。
みんなにもウケがよく、鍋宴会の前菜としてはまずまずの一品だったのではないでしょうか。
お唱えの甲斐もあって、次の日二日酔いに悩まされた人はいませんでした、
・・・・・かどうかはあずかり知りませんが。