おかみブログ
2007年11月19日

重ね煮パーティ

鹿肉に続き、大地の恵みを味わう会、パート2です。
あつこデザインスタジオさんの企画で、「重ね煮お料理教室」に行ってきました。
場所は「穴山の穴場カフェ・お茶のじかん」(韮崎市穴山町)。
ここは、なんにもない里山にちょこんと佇むかわいらしいカフェ。
その小さな窓から見る裏山が、異次元のようにどこまでも広がっていくように見えるから不思議です。
お茶の重ね煮1 お茶の重ね煮2
重ね煮は以前ちょっと教えてもらって、ハマりました。概略はこちら
簡単に言えば、ある野菜を切って順番に鍋に重ね、弱火で蒸してできあがりのシンプルクッキングです。
今回は元祖船越さんの直接指導を受けた講師の先生をお呼びしての、本格版です。
このヤマオカせんせ、とにかくパフォーマンスがすてき。
「ほら!!聞こえるでしょ、野菜の声が」
そんな調子です。
お茶の重ね煮6
参加者はめいめい自分の家にある野菜を一品持ってくることになっています。
誰がどんな野菜を持ってくるかわからない。
つまり、料理教室と言いながら、まさにぶっつけ本番的な、むしろやみなべと言っても過言ではないノリの会なのです。
私は知り合いから大量に分けてもらった大根一本を持ってきました。
一応土に埋めておいたのですが、葉のほうはかなりしおれていました。
この日集まった野菜は、りんご、さつまいも×2名分、小松菜、にんじん×2名分、かぶ、白菜、そして私の大根とその葉っぱです。
まず先生が言いました。
「料理教室で習ったことが家でできなきゃ意味がないんです。
めずらしいハーブだの、高いお肉だの、家にいつもあるわけじゃないでしょ。
今日の食材は、まさにみなさんの家の冷蔵庫と同じなんです。」

重ね煮1

「そして、ほら。
トマトやきゅうり、ないでしょ。
今ここにあるのは、今とれるものなんです。」

集まった野菜を千切りにし、鍋に順番に入れていきます。
地上のものを下に、地中のものを上に。
葉っぱは本来上にのびようとする力を持っていて、逆に根菜は下にのびようとする力を持っている。だから逆に入れることで、上にいかなきゃ、下にいかなきゃ、とぐいぐい力を発揮するというわけ。
今日の野菜の順番はりんご、小松菜、大根の葉、白菜、さつまいも、大根、にんじん。
いったいどんな味になるんでしょう。
重ね終わったら塩をほんのひとつまみ。
これは味付けではなく、野菜の旨みを引き出すための魔法。
そして鍋に手をかざして野菜の声を感じ取ります。
お茶の重ね煮3
みんな初めまして。
おいしい重ね煮になろうね。といってるようです。
弱火というとこれくらい。
お茶の重ね煮4
そして合図がするまで決してあけてはなりません。まるで鶴の恩返しです。
合図とは、おいしい「気」が鍋の中に充満して飽和状態になり、こらえきれずぷかぷか蓋を押し上げ、部屋中にいい匂いが漂ってきた状態のこと。
今日は約30分かかりました。
そしてできあがったのをまぜたものがこれ。
お茶の重ね煮5
不思議なことに匂いも味も、すべての野菜が一緒になった感じがするのです。
今回はりんごのあまずっぱさと、さつまいものあまさがやや強いけど、でもたとえばニンジンを食べればちゃんとニンジンの味がする。
つまり、みんなでひとつになったけど、ちゃんと個性が残ってる。
こういうのを集団心理学的には「凝集性が高い」というんだったかな。
そして個々の満足度と生産性が最大限に発揮できているってこと?
この重ね煮はもちろんそのままで食べてもよいし、
ポン酢や味噌和え、マヨネーズ和えなんかもいい。
また、二次利用として、味噌汁やカレー、シチュー、ピザ(今回やった)、コロッケや餃子の具、チャーハン、オムレツ・・・
とにかくありとあらゆる料理に応用できる。
3日に一度、これを作っておけば毎食のおかずに困らないというわけです。
重ね煮のおかげで子供のアトピーが治った、お母さんの肌がきれいになった、ギリギリまで子供と遊ぶ時間や自分の趣味の時間が持てた、食費・光熱費が減ったなどなど、いろんな効用があるとのことです。
ウチも忙しくてご飯のしたくのときに子供の相手ができなくてビデオなんか見せてましたが、今日は手伝わせました。
お茶の重ね煮5
そうか!一緒に遊びながら、野菜とお話しながらやればいいんだ。
今、ここに集まってくれた野菜たち。
誰かの家庭菜園でとれたものかもしれない、スーパーで売ってたものかもしれない。
でもどんな出身だろうと、大切な命をいただく。
鹿の時と同様、今日この野菜たちに出会えた運命に感謝し、「ごちそうさまでした」と手を合わせました。
↓久々長文。読んでくれてありがとう。ついでにこちらも一押しよろしく。
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