おかえりなさい 08練り込み!
父の実家の村へ墓参りに行くと、地元の人に「おかえり」と言われました。
住んでるわけでもないのに、大人になってからは一度しか行ってないのに、夫は初対面なのに
「こんにちは」ではなく「おかえり」です。
会ったときは「ようおかえり」
別れるときは「またおかえり」
関西では「こんにちは」なんてあいさつはあまり使わないというのもあるけど
(「おはようさん」はよく使う)
「おかえり」と言われると、若干の違和感は感じるものの自分のルーツを再確認するようで、
なんとなく嬉しかったのを覚えています。
ということで、都会からの帰郷者を小淵沢に迎えるときは
ちょっと意識して「おかえり」と言ってみたりします。
この言葉を使うと自分が小淵沢の人間になれたような感覚になります。
町をあげての「おかえりなさい」祭り。
小淵沢駅前商店街名物・すずらん祭りはいよいよあさって。
今日は祭りの盛り上げ役としてかかせない「練り込み囃子」の最後の練習でした。
お囃子曲「一心練込囃子〜小淵沢バージョン〜」を作曲した天野宣先生&阿羅漢の皆さんのご指導をいただきます。
先生のお話より。
合併で小さな町のお祭りの存続自体が危ぶまれているのに、
この小淵沢練り込み囃子は確固たるスタイルが伝承されていて
「また今年もやろう!」という皆さんのエネルギーが伝わってきます。
これを見る沿道の人もきっと町への愛着を持ち続けると思います。
練り込み囃子は完全な自由参加です。
義理やオツキアイでのいやいや参加はまったくありません。
淵の音太鼓はまあ半強制的に?指導役にまわってきましたが、
それだって実は根本的には祭りが楽しみなのです。
大人も子供も。どんな職業の人も。
ただ「練り込み」のキーワードでつながる縁。
このメンバーで町の祭りを盛り上げ、帰郷者を喜ばせ、自らも陶酔しながら
高原の短い夏の一夜を飾る。
今年は新しい振り付けがない分、より熟成されたお囃子が見られることでしょう。
8月14日(木) 小淵沢駅前商店街にて
午後5時より 駅前ロータリーで淵の音太鼓の演奏、祭りのスタート
午後5時半より 練り込み囃子スタート
どうぞお楽しみに。