おかみブログ
2012年7月22日

ピノ、いつまでも・・・

今日からMooは夏休み。
夏休みの直前に、小学校で飼っているウサギのピノが死んでしまいました。
もうだいぶ年だったそうで、海の日前後の暑さに耐え切れなかったのだろうということです。
2年生のみんなでピノのお墓を作りました。
校庭のかたすみに穴を掘り、ピノを入れ、こんもりと土をもり、花を飾りました。
そのとき、誰かが町たんけんのことを思い出し、「Mooちゃんちでピノのお墓を作ってもらおう」と言い出しました。
学校から帰ったMooがそのことを親に報告。
それはいい、お母さんも大賛成だよ。字はお父さんに彫ってもらおう。
そこで、ピノのお墓建立計画をMooに書くようにいいました。
pino1.jpg
<ピノのおはかづくりのてじゅん>( )内は大人の言い方であらわしたもの。
1.おはかにいって、どれくらいの石がいいか、かんがえる。(土葬の山にあわせ、大きさの見当をつける)
2.石をひろいにいく。(学校のそばの深沢川に丸い川原石があるので、適当な大きさの石を探す)
3.石を石やにもちこむ。(材料となる石を工場に運ぶ)
4.石にほる文字を考えて、書く。(彫刻文字の原稿を渡す。この場合、施主である子供たちが書いた文字をそのままをトレースし、彫る。)
5.石をおはかにすえる(彫りあがった墓石を現場に運び、建て上げを行う)

もちろん、子供のやることですから、そのへんの石をドンっと乗せるだけでいいと思うのですが、
そこはせっかく町たんけんで石屋見学をした際に、石へ文字を彫る方法を体験したので、
ちょっと専門家の技術も加えていいかと思いました。
大きさの見当をつけるところなんか、習ったばかりの「cm」の単位や定規・メジャーの使い方が復習できて、いい学習になりそう。
夏休みのいい自由研究になりそうだなぁ、と親としては期待大。
2年生全員じゃなくても、希望する子何人かで、参加すればいい。
石拾いには同伴する腹づもりもあります。
画用紙に絵日記風にプレゼン資料を用意しました。
もう明日は1学期最終日。よびかけや先生の許可を得る勇気を出してみよう!
ですが、結果は却下でした。
「あのね、学校にはほかにも金魚やウサギが死んでて、あちこちにうめてあるんだって。
ぜんぶに石のおはかたててたら学校がおはかだらけになっちゃうでしょ。
だから石のおはかはだめだって」
そおかぁ。残念だけど一理ある。
「じゃあ、『動物祖霊供養塔』にして、合同墓石つくればいいじゃん(いきなり専門用語)」
「は?(わからない)」
pino2.jpg
残念ながらピノの石のお墓は実現しませんでしたが、
子供たちが自発的にお墓をつくろう、といいだしたことは歓迎すべきことだと思いました。
「気持ちだけはピノに伝わると思います」と連絡帳に先生のメッセージが書かれていました。
ピノ、やすらかに。