おかみブログ
2012年3月16日

今日はいろんなお店に行きました

あっちこっち行きました。
まず富士見高原で中古住宅改修の打ち合わせ。
次に大泉駅近くの墓地で、新規のお客さまと現場下見。
1時間くらいいろいろお話。
そうすると下からどんどん冷えてくる。
あの標高の高いところでやっぱり普段いるところよりは気温低かった。
手足が冷たくなってきたので、墓地のすぐ近くにある野草茶のお店「かりん」さんにちょっとのつもりで入ったら
「入って入って」と奥さんが野草茶とおしるこをだしてくれました。
約束の時間に遅れそうになりながら、いったん石屋へもどり、Kuhを置いて富士見へ。
今日のメイン、2件の取材です。
もろずみ鉄木堂さん。
一級建築士でもあるもろずみさんは、空間も哲学も食べ物も音楽も、いろんなことに精通していて
それが全部「建築的視点」だからおもしろい。
ころころ通信の「その道のプロ」コーナーの取材を快く受けてくださいました。
今回の取材内容は「建築的視点からみたお墓」。
先日お邪魔したときに話題に出た、イタリアの建築家・カルロ・スカルパの作品「ブリオン・ヴェガの墓」の話を詳しく聞こうと思ったら
お寺の建築や庭の話から始まった。
「庭」・・・人の集まる場所。
イタリアでは教会、日本でも寺が、建物もすべてひっくるめて、その空間が無駄なく必要十分に設計されていることが多い。
さらに話は「実存主義」の概念へ発展。
もろずみさんは「実存主義」のもとに空間設計する建築家やアーティストをこよなく尊敬している。
実存主義って何??
哲学だから一言ではいえないんだけど、もろずみさんの説明から私が感覚的につかんだ解釈としては、
「そこにあるもの」は無限の広がりを持つ、ということ。「空即是色」ってやつだ。
・・・てことは。
私の取材はいつも行き当たりばったりというか、この人面白そう♪話聞きたい!というところからスタートして
話を聞き終わった後、ストーリーを膨らませる、という仕事のしかたをしてる。
編集としては無能だけど、そんな方法で得た知識や感情、対人関係のふくらみは計り知れない。
これって実存主義ってことじゃない??
おっとっと、話がそれそうになりながらも、最後はくるしまぎれに
「建築のプロであるもろずみさんが考えるお墓って何ですか?」という質問にこぎつけた。
なんか型にはめてそうで、反実存主義っぽくてイヤだったけど、
それになんともろずみさんは絶妙な回答をくれた。
結果は通信で!
もろずみさんの話はおもしろすぎて、やっぱり次のアポに遅れてしまった。
次は同じく富士見駅前商店街の一角「みやこし」さん。
もろずみさんが本をたくさん貸してくれて、重そうにしながら次の場所へ移動する私に気を使って、
みやこしさんまで送ってくれた。
ほぼハス向かいなのだ。
みやこしスタッフのカオルさん、遅れたことに苦笑しながら「それじゃあしかたありませんね」。
さて、あらためて、みやこし・よろずやproject。
ここは空間設計建築事務所の「groundline(グランドライン)」がプロデュースしている。
若い建築家の彼らのセンスを、同じく建築的視点のもろずみさんは大いに買っている。
ショップは普段主に設計士2人の奥さんたちが管理している。
セルフカフェ、というめずらしいスタイルをとっていて、
自分で好きなお茶やコーヒーを入れて飲める。2杯で300円。
「自分の家にいるようにくつろいでもらいたい」とのこと。
適度に弾力のあるソファ、やさしい自然光、大正時代の小学校を思わせる椅子と机。
お茶しながらBGMに耳をかたむけるもよし、誰かと話をするのもよし、読書や手紙を書くのもよし、ちょっと居眠りもいいかな??
とにかく落ち着ける、まったりできるところ。
自然食品も販売。品揃え豊富。
何に使うおうか想像力と独創力もかきたてられるアンティーク。
時間もスローに流れる、ロハスなお店。
そして最後はテーブルランドさんでコーヒー豆を買いに。
春の新ブレンド「春うらら」が発売になったとツイッターでチェック済み。
少し酸味の効いたこくのある豆だそうだ。
あ、そういえばみやこしさんでテーブルランド製「みやこしオリジナルブレンド」豆のコーヒーがいただける。
アンティークなコーヒーミルで自分で挽いてドリップする。
富士見町同士、いいコラボしてて、すばらしい。
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さあ!書くぞー。