助産院の様子
3人目のマタニティーライフもいよいよ8ヶ月目に入りました。
今回は2人目以上にあっという間に過ぎていきます。
そしてぜんぜん特別な出来事、というかんじがしない。
昔の人はこうやって、5人も6人もフツーに産んでたんだろうなぁ、と改めて想像したりします。
まず病院との距離が上2人と決定的に違います。
北杜市には分娩できる施設がないので、諏訪か韮崎・甲府へ流れます。
なんとなく、せっかくだから今回は違う形で産もうと思いました。
上2人は諏訪のクリニックに通いました。
産婦人科専門の、ゴージャスな個人院で、日程も検査も指導も徹底的に管理され、資料も豊富、至れり尽くせりの健診でした。
8週目に入るか入らないかくらいで、もう分娩の予約をとるよう勧められます。
9ヶ月目に「お腹が張る」と訴えると、早産がいかに大変か(妊婦本人だけでなく病院側にとって)を切々と語られました。
分娩を扱っている病院が減ってきて、扱う病院にしわよせが行ってるからとのこと。
産科の現状を思い知らされる気がしました。
今回は、あまりそんな危機感を持たずに、するすると時間が過ぎていきます。
普通に産める、というヘンな自信があって、今回は助産院で産もうと決めました。
10週目頃初めて電話をすると、
「おたく何人目?いつの予定?」とややぶっきらぼうなオバチャン声。
「ああ、3人目なら別に(説明は)いいね」
「・・・健診もそちらでお願いできるんでしょうか」
「そうだね、一回N医院(産婦人科・小児科・内科/分娩は行っていない)行ってきて」
「いつ頃いけばいいですか?」
「別にいつでもいいよ、明日あたり行ってくれば?」
「えっと、いきなり明日はちょっと予定が・・・」
と、かなりアバウト〜な印象。
まあ、こちらも今のご時世ネットでいくらでも週数や予定日は自動計算できるし、正常な場合の今の週数がどういう状態かもわかってて、体調を客観的に見ることもできます。
お産って、ほんとに経験仕事だなぁ。
ただ、きちんと健診にだけは行っとこうと決めていました。
子どものためにも自分のためにも、そして医療社会のためにも定期健診は必須です。
ですが、初めに行った病院は助産師さんの指定のところではないところに行ってしまいました。
特に深い理由があったわけではないのですが、ネットで口コミ情報があったから。
Fクリニック(同じく産婦人科・小児科・内科、分娩取り扱いなし)の先生は少々硬い口調で、
てきぱき淡々と数字の説明をしてくれました。
以前の病院では検査数字の見方をこれほど詳しく教えてくれなかったので、勉強になりました。
そこに3回ほど通い(つまり3ヶ月期間)、そろそろ助産院に行こうと思ったところで、もう一度助産院にTEL。
そしたらやっぱりN医院と提携しているせいか、そちらに行ってから来るように言われたので、
今度こそN医院に行きました。
「かくかくしかじか、助産院で産むつもりなんですけど、そちらに一度行っていいですか?いつ行けばいいですか?」
「定期健診は平日の午前中です。」
予約とかしなくていいのかなぁ、と半ば不安になりながら登院。
すると、
「え?まだ助産院で診てもらってないの?こまったなぁ、先にこっちへ来るケースは初めてだからなぁ」
と、結局診察なしで帰されました。
初めて、っていっても、おたく専門家じゃないの??
要するに・・・
健診から分娩まで一貫した病院じゃないせいか、あっちこっちへふりまわされるハメになった前期だったという感想です。
別に気分を害したわけではないけど、こりゃ自分がちゃんとしなきゃ、と改めて感じたのでした。
さて。
そんなこんなで助産院に通い始めてやっと3回目が過ぎました。
この助産院の最大の魅力は、赤ちゃんを赤ちゃんとして扱ってくれることです。
つまり、妊婦の体内物質の症状を診る、のではなく、一人の人格として看てくれるのです。
エコー検査のとき、助産師先生はすごくすごく時間をかけます。
体の各部位の様子を、異常がないかだけでなく、この子がどういう気持ちでいるかを説明しながら見せてくれます。
そして赤ちゃんに話しかけ。
「あかちゃーん、先生の声覚えてる?いいかい?ちょっとお写真とってあげるからね、おててはずして30度右に向いてくれる?ほら、お母さん笑ってて、信じてないでしょう。赤ちゃんはわかるんだよ、みててごらん、ちゃんと言うこと聞くよ」
その言葉のとおりになったかどうか、いまいちエコー画像の見方がわからない私には不明ですが、赤ちゃんはほんとにちょっと体勢を変えたようでした。
「話しかけるの、とても大事だよ。赤ちゃんは全部わかってるから。話しかけてるお母さんの声はちゃんと覚えてるんだよ」
この助産院では先生の娘さんも助産師で、骨盤ケアの指導をしてくれます。
最初の子のときほど痛くはないですが、私は妊娠初期から腰痛に悩まされるほう。(既にゆるんでしまってるから?!)
現代女性は昔のように体を使う仕事をしたり、歩いたりしないので、骨盤がゆるゆるになってしまってるそうです。
臨月でもないのに骨盤がゆるいと、赤ちゃんが必要以上に下がってきてしまって、成長に悪影響を与えたり早産の原因になったりするとか。
早産もイヤだし、産後、タダでさえデカいケツをこれ以上緩ませないためにも、今からしっかりケアします。
使用するのは業界でも有名なトコちゃんベルト。
今年の夏は思い出すのもつらいほど、猛暑でした。
仕事も前のようにフルタイムでないのをいいことに、だらだらと横になったりしながら、ただひたすら暑さをしのぐことばかり考えていた夏だったように思います。
おかげで畑は荒れ放題、まったく地主さんに申し訳がたたない。
そんな夏も急に去り、足元ひんやりの秋が昨日、駆け込んできました。
それでやっと師走の出産が現実味を帯びてきました。
秋のイベント、仕事、旅行の予定もある中、いよいよマタニティーライフは輝けるラストスパートを迎えます。