おかみブログ
2006年12月17日

塚川の石街道

長坂町塚川の北杜高校に続く道を時々通ります。
通るたびに「いいなぁ」とためいきをつくような風情を感じます。
各家が石垣や瓦屋根付きの塀を構え、ところどころに祠や燈篭。
白州の台ヶ原宿は「全国の道百選」のひとつだそうですが、それに勝るとも劣らぬ情緒を備えている通りだと言えるのではないでしょうか。
今でこそ長坂ICから七里岩ラインへは新しい広域農道を通るのが主流となりましたが、かつてはこの旧道が日野から谷戸を結ぶ主要道路でした。
八ヶ岳南麓のなかでも比較的標高の低いこのあたりは、おそらくいい農業地帯だったのでしょう。
裕福な農家の地主さんがこぞって外回りにまでお金をかけた、というのがよくわかります。
こういうところですから、石垣も立派なものです。
「間知石モドキ」のブロックが多い昨今、これだけの石垣が固まって並んでいるのはなかなか圧観です。
塚川4 間知石の谷積み
塚川3 間知石のちょっと変形の亀甲積み
塚川2 間知石、高度な技術の返しのある亀甲積み
塚川1 幅広の水路を堂々と渡す太鼓橋
塚川5 古い祠や自然燈籠
車で通り過ぎると、旧道だけに「せまいなぁ」感じることもあったりするのですが、今日はやっとじっくり歩くことができました。