小淵沢小2年生町たんけん、ようこそ石屋さんへ
小淵沢小学校の授業の一環として、社会科見学「町たんけん」が行われ、ウチの石屋にも来てくれました。
2年生5人と、つきそいの保護者の方。
普段子どもたちにとってあまりなじみがない、石屋という職場を見てもらえることは、とてもうれしいです。
事前に子どもたちから寄せられた質問をもとに、はりきってプリントも作りました。
説明はほとんど夫が行いました。
某サ○リオで培った、子ども向けの説明。
なかなか堂に入ってます。
まず工場内の見学。
石を加工する大きな機械や石材のかけらや製品などを見てもらいました。
2年生、ということでまだまだあどけなさたっぷりの、遊び盛り。
機械の大きさに興奮し、ただの砂利石を触っては喜び、ぴかぴかのお墓に顔を映してみたり。
元気な姿に思わずこちらの顔もゆるみます。
事務所に入って、質問タイム。
事前にいただいた質問はこんなかんじ。
1)石はへいきんどのくらいのねだんですか?
2)1週間どのくらいの石をつくっているんですか?
3)一日どのくらいの人がくるんですか?
4)どのくらいの人がはたらいているんですか?
5)一週間どのくらいのお金をかせいでいるんですか?
なかなかいいとこ、ついてます。
プリントや口頭でこんな風に答えました。
1)ねだん
石といってもいろいろあるけど、ここはお墓の仕事が多いからお墓について答えます。
石は質(いいかわるか)や採石量(とれる量)によって値段に大きな差があります。
お墓の形にしたときには加工のしかたによってもまた大きな差がでます。
いとう石材であつかうふつうのお墓は50万円から150万円くらいです。
石って高いと思ってるでしょ?でも100g10円しないんだよ。
100g3000円の牛肉は一口で食べちゃいます。
500万の車を買っても10年くらいで乗り換えちゃいます。
でも500万円かけてお墓を建てれば100年でも500年でもずーっと拝むことができます。
それを1日に割り算したら、ぜんぜん安いんですよ。
2)つくる
やっぱりお墓で話をします。
一軒のお宅のお墓を仕上げるのには何日も何週間もかかります。
通常は百万単位の大きい仕事は月に2〜3軒です。
ちいさな仕事も大きな仕事も一つ一つていねいに進めていきます。
3)来客
石屋は一般のお店と違って、ものを買いにくるお客様はあまりいません。
でもこれからおはかをたのんでくれるお客様や、問屋さん、仲間の石屋さんなど、いろんな人が毎日出入りしています。
でもお店にはかわいい石のふくろうやお地蔵様、きれいなパワーストーンを売っているし、石に関する本もたくさんあるので、もっとたくさんの人が気軽に来てほしいなぁと思っています。
4)働く人
8人で仕事しています。みんなの同級生のお父さんや、1年生のお母さんもいるよ。
5)かせぎ
お墓を頼みに来てくれてから出来上がるまで何ヶ月もかかるので、1週間ぜんぜんお金をもらえないときもあれば、いっぺんに何百万ももらえることもあります。
これからもいい仕事をしていろんな人によろこんでもらって、たくさんかせげるようにがんばります。
店内の販売品や道具展示を見てもらったり、図書コーナーでいろんな本を手に取ってもらったり。
最後に「お墓って何のためにあるの?」という話をしました。
お墓は亡くなった人を埋めるだけのものではありません。
手を合わせてご先祖に感謝するうちに、自分のすすむべき道やするべき行動を見直すことができます。
そういう役割を持った、「心のよりどころ」。
それがお墓です。
みなさんもなるべくたくさんお墓参りしてください。
趣旨はこんな感じで、もっと平易なことばづかいをしたつもりです。
おみやげにパワーストーンのタンブル、好きなものを1個選んでもらいました。
石やお墓に興味をもってくれればうれしいです。