おかみブログ
2010年12月5日

武蔵野

突然。
国木田独歩を読んでいる自分が夢に出てきた。
くにきだどっぽ?
30年以上その単語を聞いたことがないような気がする。
中学か高校の歴史の授業かなんかで耳にして以来かもしれない。
深層心理というのはわからない。
大して読書家でもない私の夢に、なんで、そんな作家が急に出てきたのだろう。
明治時代の作家、ロマン派〜自然主義。
漱石や芥川からの評価も高い、らしい。
・・・なるほど。
「坂の上の雲」のドラマをつけていて(マジメにみてなかったけど)、正岡子規とか出てきたから、近代日本文学というおおざっぱなつながりで思い出したのか・・?
とにかく突如そんな作家が脳裏によぎったので、
もしかしたら「出産前の、この時期のおまえが読んでおくべし」と、
これは何かのお告げかもしれないと思って、
さっそく図書館へ借りに行くことにした。
「武蔵野」、「源おじ」、「忘れえぬ人々」・・・・。
短編が多いので比較的すぐ読めそう。
なるほど、「武蔵野」の秋から冬にかけての雑木林の記述は、まさに八ヶ岳に住む私が同じ季節に感動するシーンを限りなく詩的に表現してくれている。
私も武蔵野市に住んでいたこともあることだし(現代は独歩の時代の面影は皆無だろうけど)
季節感を十分に想像、回想しながら、ラストスパートを楽しむことにしますか。