2007年1月6日
江戸しぐさ継承考
正月明けは勤務先の社員が集まり、調布の深大寺にお参りにいくのが、仕事始めとなっています。
今年も行ってきました。
おみくじを引くと「大吉」!
さいさきがよいです。
いい気分で護摩焚き会場である元三大師堂へ。
護摩焚きの後のお坊様のお話が感動的でした。
江戸時代、民衆は相手を思いやる気持ちを尊重し、「粋に(生き生きと)」生活するための細かいルールを設けていました。
有名なのが
肩引き・・・狭い路地ですれ違うとき、お互いに肩を引いて道を譲り合うこと。
傘かしげ・・・同じように、お互いの傘を傾けて濡らさないように気を配ること。
うかつあやまり・・・混雑の中足を踏まれたときなど、踏まれたほうが先に謝ること。「こんなところに足をだしていてごめんなさい」
逆にタブーとして
刺し言葉・・・相手が一番触れて欲しくない痛い部分を突いて心にダメージを与えること。「(亭主に)ロクな稼ぎもないくせに」
江戸っ子は3代続いて初めて江戸っ子だそうです。
こういうルールを親から子、孫へ伝えることで本当に粋な江戸っ子になれるのだとか。
「継承」をとかく重荷に感じがちな現代日本人。
「子どもにお墓の心配までさせたくない」などのセリフがよく聞かれるようになりました。
でも、基本はこういうちょっとしたことだと思うのですけどね。
受け止めたあとで、自分が正しいと思うほうに微調整すれば、いいんじゃないかな。
・・・と感動と共に反省をしながら、深大寺温泉『ゆかり』で、黒いお湯につかってきました。
『ゆかり』は床はウチと同じ十和田石、腰掛は黒御影を床に据え付けてありました。
↑注)これはウチの風呂です