石屋さんにようこそ 2年生のまちたんけん
毎年、小淵沢小学校では授業の一環として、自分の町の様々な施設を見学する「まちたんけん」を行っています。
石屋では3年前からオファーをいただき、探検先として小学生を受け入れています。
石屋はふだんの生活ではなじみがないかもしれないけど、地域柄、家の近くに先祖のお墓があるという子が多いので、お墓には比較的なじみがあるはずです。
この機会に「石」や「お墓」についてもっと身近に感じてくれたら、という思いで、いつも子供たちの訪問を楽しみにしています。
小淵沢小学校2年生約50人が、4〜5人のグループに分かれ、往復3km以内の距離にある施設3箇所程度をまわります。
石屋のほかには、古民家を再生して資料館としている「旧平田家住宅」、駄菓子屋、饅頭屋、郵便局、銀行、駅弁製造会社(ちなみに小淵沢駅の駅弁はマニアにも人気)など。
駄菓子屋では100円でどれだけのものが買えるかを実感してみたり、駅弁会社では実際に駅で販売しているカツサンドを作る体験をして試食したり、いろいろ受け入れ先もイベントを考えているそうです。
どのルートでどこの施設に行くかはクラスで話し合って決めるとか。
それぞれのグループで見てきたことを発表する場もあるそうです。
石屋には今年、5人が見学に来てくれました。
今年の2年生はとても元気。
そしていろんなことに興味しんしん!
お店に入るなり「わっ、これすごい!」「どうなってんの?」「どうやって使うの?」と質問の連発でした。
事務所にあるお墓用の石見本を見て、「きれい」「かっこいい」と目を輝かせたあと、「うちのお墓の石、上がこんな石(黒)で、下がこんな石(白)だよ」と教えてくれ、お墓参りによく行っててちゃんと特徴を覚えてるんだなぁと感心しました。
事前に質問ももらっていました。
その質問が、またとても的を射ていて、リアルかつシビア。
一言ではいえない、複雑なものも。
たとえば
「石でできているもの(彫刻品のこと?)はどうやってつくっているんですか?どこでつくっているんですか?」
「どうやって字を書く(彫る)んですか?それをしっぱいしちゃったらどうするんですか?」
「石をつくる機械は何台くらいあるのですか?
石に文字を彫る体験もしてみました。黒、灰、ピンクなど違う種類の御影石を5枚用意しておきました。
「一番お気に入りの石はどれ?」子供たちからもらった質問をそのまま返してみると、
「ぼくこれ」「わたしこれ」とめいめい喧嘩することもなくお気に入りの石を見つけた様子。
中には見本石を見ながら「もっと黒のもようの少ないのがいいんだけど…」と、
同じ白御影でも微妙な石目の違いを見分ける場面もあり、その職人なみのこだわりようにびっくり!
名前や模様を切ってある彫刻用ゴムマスクを石に貼り、
とがった道具で抜いていく作業はとても集中してしっかりやってくれました。
工場でブラスト彫刻をして、あっという間にネームプレート完成です。
最後にちょっとお墓のはなしも。
「お墓まいり行ってるよ」「石屋さんもまた来る!」
短い時間だったけど、石屋にたくさん興味をもってくれてうれしいです。