空をみる
12月10日。歴史的な皆既月食。
この日はKuhの誕生日でした。
1才です。
冬はよく空を見上げたものでした。
星座が大好きで、冬は特によく見えるからです。
学生時代は学校の帰り道によくオリオン座を見上げながら歩いていました。
冬至の近いこの時期は6時というともう真っ暗。
大学のキャンパスから駅まで、ちょうど東に向かって山を降りるのですが、森や住宅に囲まれたところなのに、ちょうど道の上にオリオン座が来る部分が多いのです。
月といえば、Tazが生まれる直前もきれいな月でした。(満月だったと思う)
Tazは11月生まれなので、八ヶ岳の空が一番きれいに見える時期に入った頃です。
陣痛が始まって、夜中に病院に向かうとき、家から外へ出るとそれはそれは明るい月の光が山々の稜線や田んぼを照らしていました。
名前はまだ決めてなかったので、「月」に関係する名前をいっぱい考えました。
「美月(みづき)」・・・「美しい」という漢字を使うのがウチの子らしくないので却下
「冴(さえ)又は冴月(さづき)」・・・響きが好きだったけど、右のつくり「牙(きば)」が印象よくないので却下
「満月(みづき)」・・・このあと欠けていく運命にあるからと却下(関学の校章は新月ですが、「これから進歩していく」の意)
「みづき(ひらがな)」・・・母親(私)のなまえもひらがななので、実家の妹はこれを推したが、なんかちがう、と却下
「優月(ゆづき)」・・・やっぱりなんかちがう、と却下
「香月(かづき)」・・・同上
「紫月(しづき)」・・・このへんになるとすでに出しすぎてわけわからなくなってきてる
結局、直接「月」を入れるのではなく、月が演出する情景を表した言葉を名前にしよう、と
当時凝っていた俳句にちなんで、季語辞典を調べていたところ「田鶴」が見つかりました。
そういえば、学生時代に作ったラジオドラマのひとつも「田鶴」というヒロインが出てきてたのを思い出しました。
土だけの初冬の田んぼに舞い降りた鶴。
それを月の光が照らしている、というおとぎばなしのようなシチュエーションに思わず身ぶるいがしたものです。
老子の言葉からとったMooの名前は夫が前もって決めていたのに対して、
Tazの名前は完全に私が考えました。
そのTazも先月で1才。
そしてこんどはKuhの誕生日です。
空。
そういえば最近空を見上げてないなぁ。
ドアツードアで車で行き来して、荷物の積み下ろしと子どもの積み下ろし(?)でアップアップ。
でも子どもの成長は月食みたいにゆっくりなようで気がつくと過ぎていってしまう。
「みあげてごらん、夜の星を」・・・か。