練り込み囃子、親子参加
今年のお盆も早や終了。
高原とは思えない蒸し暑い日。
14日はすずらん祭りがありました。
今年から商工会青年部主催ではなくなり、有志実行委員会での開催となったすずらん祭り。
文字通り、「やりたい!」と願う地元民の手作りのお祭りになりました。
予算のない中、せめて例年レベルの盛り上がりを演出したいところ。
和太鼓による「練り込み囃子」も6月末から練習を開始しました。
子どもたちが今年もたくさん来てくれました。
今年で3回目以上になる常連の子たちが、そのお友だちを呼んで、総勢20名もの大子ども連を結成。
練習は主に子ども中心で行いました。
礼に始まり、礼に終わる、というケジメもきちんとつけます。
できる子が多いし、初めての子もすぐできるようになるので、今年は通し稽古中心でした。
おかげで今年の子どもたちは忍耐力が養われたようです。
本番は30分ぶっつづけ、という長丁場が何回かありますが、
投げ出したり、観客側に流れたりすることもなく、きっちり演者としての誇りを持って最後までやりとおしました。
Mooも今年で3回目。
太鼓の練習の日を楽しみに待つようになりました。(純粋に太鼓だから、というより、夜も保育園のお友だちと会えるというのが大きかったようですが)
すずらん祭りの本番も指折り数えていました。
ところが、前日の13日、よりにもよって発熱。
7月終わりごろにTazが夏風邪にかかり、私へとうつり、二人とも終息へ向かっていて「Mooちゃんは大丈夫だったね」と油断していた矢先でした。
13日午後、元気はあるものの38度の熱。
この日ばかりは水分嫌いの本人も言うことを聞いてポカリを多めに飲み、夜更かしを断念して8時頃おとなしく床につきました。
なんだかその様子には「ぜったいあしたまでになおすんだ」という気迫すら感じられました。
そして14日当日の朝。
7時ごろにハタと目を覚まし、「ねつさがった!」とすがすがしい顔。
5才の子に自分が何度の熱があって、それが下がるという感覚がどういうものか、どこまでわかっているのかと思いましたが、確かに36度2分の平常体温。
気合で治しました。
練り込み囃子やすずらん祭り全体の動画を、小淵沢在住のJoeさんがご自身のブログにアップしてくれました。
Joeさんのはいつも八ヶ岳南麓のイベントや自然を紹介されていて、この地域を知りたい人は必見のブログです。
顔が映るとイヤ、という人もいるのですが、私は「どうぞどうぞ、ぜひ撮ってください」と承諾したので、
親子でいっぱい撮ってもらいました。
練り込み囃子の動画
すずらん祭りの動画
お祭りは終わったあとが肝心。
控え室となった公民館。私は受付係。
参加者の人たちが一斉に太鼓と衣装を返却する嵐のような数十分が過ぎたあとは、太鼓の積み込みや掃除、片付け。
Mooも屋台を見に行きたいのをこらえて、片付けに付き合ってくれました。
一般参加者が全員帰り、太鼓メンバーが太鼓を片付けに行き、私たちは留守番、という時間。
さっきの熱気がうそのように静まり返って、私たち親子だけが公民館に残されました。
「なんだかおなかすいたね。」二人で黙々と支給されたお弁当を食べました。
親子、というより同志のようでした。
そうしてるうちに太鼓メンバーが片付けから帰ってきて、その一人がどこからか拾ってきたおもちゃの弓矢をMooにくれました。
窓を的にして弓矢遊びにハマるMoo。
子どもらしい顔と、大人の聞き分けのよさが混在して、不思議な生き物を見ているようでした。
この日、お父さんは同窓会で遅くなり、Tazはバーバんちにあずけられていました。
2人だけの我が家に、10時すぎ、ようやく帰宅できたMooと私はまずは風呂場へ直行。
そこであらためて「最後までよくがんばったねー」と本心から声をかけると、
Mooは声もなく泣き出しました。
大きな達成感がそんな感情表現となって爆発したようです。
未就学児最後の夏。Mooにとっても特別の思い出になったんじゃないでしょうか。
練習風景。