縄文人展、始まりました
「21世紀の縄文人展」が始まりました。
「縄文」をテーマに、いろんな素材のクラフト作家が作品を出品する展示会です。
石あるく若だんなの作品も何とか間にあいました。
初日の1時から作家たちが集まって作品の解説を行う、ギャラリートークがありました。
作家たちの解説の後には学芸員さんのコメントも。これが興味深い。
たとえば家具の清水さんの作品の場合。
木の木目がより顕著に出ている素材を使ったベンチについて。
縄文の人たちも木目の美しさ(あるいは個性的な特徴)に何かを感じていたかもしれない、という作家の思いに対して、
木のような有機物は遺跡としてほとんど発見されていないのでなんともいえないが、
木を伐りだしたり加工したりする技術はあったのが確認されている。
その中で木の特徴を意識する機会は十分にあっただろう、という学術解説。
縄文の文化の、とてもいい勉強になりました。
今回出品しているのは10人の作家。
ちょっと少ない気もしますが、その分一つ一つをじっくり見ていけそうです。
見る人が自分の持つ「縄文感」を思い起こし、それに一番近いものを探したりするのも楽しみの一つかも。
さて、若だんなは2点出品しました。
普段あまり見ない、抽象的な造形。
めずらしくよくしゃべって、作品解説していました。
「縄文時代は暮らしが豊かだったと聞く。四季の恵みに育まれ、自然を畏敬し、生きるものの生と死を何よりも神聖なものとして感じる、そんな精神の中から生まれた祈りのこころ。それを表現してみました」
実物は見てのお楽しみ。
ぜひ資料館へ足をお運びください。
21世紀の縄文人展
8月28日(日)まで
北杜市考古資料館(月曜休館)
9月のオープンアトリエ宣伝用の、各素材で作ったミニハウスオブジェの展示もみどころ!
かわいい!