蓼科の秋に光る、衣装と銘菓
諏訪へ妊婦健診に行った帰り。
あまりの秋晴れの気持ちよさに、ふらりと蓼科高原へ寄り道。
燃えるようなカラマツの黄金色や、赤、黄、茶の荘厳なグラデーション。
蓼科高原の紅葉は暮れかかりの有終の美を見せています。
ビーナスライン 蓼科湖
長坂にあるネパール綿ブティック「KAYA」が蓼科に2号店を出したと聞いていたので
立ち寄ってみました。
生成りか黒か紺、それぞれ単一の生地のみで作った、素材のシンプルさ
それを最大限に活かすデザインのおしゃれさ。
ざっくりとしたフリーサイズで、どんな人にも似合います。
私は今年、新たに1枚追加し、マタニティウェアとして大いに活用させていただきました。
場所はビーナスライン沿い、ジェイリゾートログハウス展示場内ですが、
今年はこの日で最後、来年ゴールデンウイーク前から再開する予定だそうです。
偶然気が向いて立ち寄って、よかった。
つくづく、このオーナーさんとのご縁を感じます。
KAYAのオーナーのご紹介で、同じ敷地内にあるチョコレートショップにもお邪魔しました。
ベルギー直輸入のトリュフ専門店「アメリア」です。
芸術的なトリュフの品々。
今まで出会ったトリュフの中で、たぶん一番おいしい、幸せな幸せな味でした。
(KAYAさんの知り合いということで、試食も奮発してくれたのです)
オーナーのヤマグチさんが熱く語ります。
チョコレート菓子多しといえども、トリュフは芸術品。
その中でもベルギー製は世界最高峰といえる。
美食が生まれるためには、素材のよさのみならず、食を芸術の域まで高められるだけの土壌がなくてはならない。
つまり、貴族社会のような、金銭と芸術センスに恵まれた世界。
そしてそれを育む時間、つまり歴史。
ベルギーにはそれがすべてそろっている。
海に近い貿易国で、よい素材が集まりやすい。
またカカオをチョコレートに精製する技術が一番のオランダとは隣国関係にある。
加えて、フランスの影響を受けた美食文化と貴族社会。
アメリアのチョコレートは19世紀のデ・グランベル男爵が好んだレシピを忠実に再現したもの。
(美食とか芸術とかいうと、「男爵」や「男爵夫人」という位がイメージされるなぁ、個人的には)
オーナーのヤマグチさんは、東京生まれの東京育ち。
「アメリア」はもともと青山にお店を出し、ホテルなどにも卸していましたが、
青山はじめ東京の街に限界を感じて蓼科への移住を決意したということです。
「名が知れてて高けりゃいい、みたいな成金ブランドばっかりが並ぶ青山、六本木、銀座・・・。
街っていうのは人が生活してるからこそ生きてるのに、人の暮らしが無視された街づくり。
昔がよかった、なんていうつもりはないけど、そんな東京がつくづくいやになってね。」
青山の後は一時茅野駅前に出店、その後蓼科高原の入口にある今のお店に落ち着きました。
お店は小さいですが、ネット販売や卸もあるので、固定ファンは全国規模。
トリュフ1個250円前後。
決して安い金額ではないだけに、きちんとおいしいお茶をいれ、大切な人と大切な時間に味わいたい、幻の一品です。
赤ちゃんが生まれたら、家族みんなで食べよう♪♪
人数分となぜかプラスアルファ購入し、わくわくした気分で蓼科高原を後にしました。