蔵王石と川崎町を訪ねて〜ネイチャーアート
川崎町の旅第2日目は彫刻工房を訪ねました。
リンクもさせていただいている石神彫刻工房。
「ちょっと奥まってわかりにくいところだから」と、佐藤石材店の奥さん・みよちゃんさんが車で先導してくれました。
八ケ岳でも石や木工など音の出る作業をする作家の人は人里離れたところに工房を構えています。
だから住宅地を抜けて川を渡って山の中に入ることほんの数分のこの工房の位置自体はさほど驚きませんでした。
驚いたのはその開拓精神。
彫刻家であるご主人が30町歩(約9000坪!)の山いっこを取得し、現在の形に自らきりひらいたというのです。
建物は母屋と展示棟、そして工場。躯体以外はほぼセルフビルド。
建物の後は紅葉に包まれた小山が控え、前はきれいに草刈された雑木林、その間に小道があり川まで続いています。
ここもただの山だったところ。
石神バーバこと奥さんが地元宮城産の小麦粉を使った自家製パンを焼いて待っててくれました。
先に帰るみよちゃんさんにおみやげとして渡しているのを目ざとく見つけた娘、
「MOOちゃんも、パン」と大騒ぎ。
焼きたてのパンのにおいと石んこ同様丸くてかわいい形に五感を奪われたのでしょう。
おいしいものに対するこの反応の早さは、まったく誰に似たのでしょうか・・・。
河原がプライベートガーデンのように隣接してるとは、うらやましい限り。
ここでは私が目をキラリ。
花立用の形のよさそうな石ころを探します。
八ケ岳よりは下流に近いので角もとれてきれいな形のものをみつけました。
でも今回は電車で来ているので、1個限定。
山や川と語り合い、星や月の光のシャワーを浴び、お日様と大地の暖かさに包まれた楽園。
愛称「石んこ」と名づけられた彫刻の数々。
自然と一体化する石像はこんな世界で生まれたのです。
この空間こそが、「石神彫刻工房」最大の芸術。
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