2007年12月4日
虎落笛、北風、木枯らし、八おろし
俳句会に入門し、今月の句会で3回目。
「歳時記」という季語辞典も入手し、気合は入っているものの、出されたお題にアタマを悩ませています。
こんどのお題は「虎落笛」。
竹垣などを通り抜けるときに「ぴゅー」っと鳴る風の音をそう呼ぶんだそうです。
ビル街の音も現代では虎落笛に入るそうで、いかにもさむそーな冬の自然現象です。
冬の風といえば「隙間風」「木枯らし」「北風」などがありますが、我が地方での共通語といえば、やはり「八ケ岳おろし」でしょう。
八ケ岳の西肩から吹き降ろす、乾燥しきった風。
その冷たさといったら。
「カキーン」と瞬間冷凍するんじゃないかという勢いです。
郷里の六甲おろしなんぞかわいいもんです。
圃場整備された田んぼの真中にいると、立っていられないくらいの強さ。
しばしば「どどーっ」とごう音をたててふきおろしてきます。
「風の又三郎」はこの八ケ岳おろしがモデルだというのを、ここに来てやっと知りました。
なにしろ「どっどどどどうど」ってほんとに鳴るんですから。
賢治を読んだことのある人なら、そんな解説を受けなくてもこの音をきけばピンとくるはず。
移住して10年目、首をすくめながらも「おー!来た来た」と笑いのネタにできるようになりました。
これで、谷桜の「八つのからっかぜ」で一杯やれれば言うことなし。
「どどーんと来いっ」
こういうノリのときに意外と句って出てくるもんです。
あっ一句思いついた。
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