おかみブログ

2008年6月9日

木の葉の空間

小淵沢篠原の森、ギャルリーアビアント。
アビアント1
緑の葉の間からそそぐ柔らかい光がふりそそいで
建物全体がうっとりするような美しさを誇るギャラリーです。
ここで、画家・神保隆さんの個展を開催中。
アビアント2
淡い色彩、自然や風景をモチーフにした抽象画。
余分なものが何もない、一面乳白色の漆喰の壁。
そこにあまりにもなじんだ今回のテーマ『木の葉の空間』の絵10点余り。
長細い小窓から垣間見えるきらきらした緑の葉とあいまって、静かな美しい空間を作り上げています。
絵は、色のパーツが確かに葉っぱのようにも見えるし、
その葉っぱが集まって丸い地球をトレースしているようにも見える。
それにしても、絵って、それを飾る空間と一緒に「美」を作り出すんだなぁ。
白馬に取材に行ったとき、その移住者の人が語っていた、
「自然は絵の最高の師匠」っていうのと似ている。
アビアントでは1階が壁面フレスコ画の常設展示スペース、
2階が企画展スペースになっています。
1階ではお茶もいただけます。
ホームページ→http://homepage2.nifty.com/gabient68/
神保さんの個展は6月末まで、開館日は金・土・日・月曜日、時間は11時〜17時。
神保さん本人にもだいたい会えます。

2008年6月8日

遅めのしっかりごはん

都会ではいまや一日中外食ができる時代です。
(逆にこれからは食糧難で、そうも言ってられなくなるかもしれないけど)
自分の好きな時間にごはんを食べに行くことができて、超便利です。
ところがここ八ケ岳では、たいていの田舎がそうであるように、ランチタイムをはずすとなかなか外での食事にありつけません。
コンビニですら、時間をはずすとロクなお弁当が残っていません。
規則正しい食生活をしよう。
基本はそうです。
いつでも食事のできる、外食産業の便利さをむやみにたたえるつもりは全くありません。
だけど、外まわりをしているとなかなか定時に食事がとれないものです。
お弁当もない、自宅に帰る時間もない。
だからといってカップヌードルや菓子パンもいやだ。
時間はずれてもちゃんと食事がしたい。
そんなわがままさんにも朗報。
「遅めのしっかりごはん」のカテゴリを追加しました。
八ケ岳で、腹もこころも満たされる、遅めのランチ対応のお店を紹介していきます。
八ケ岳PA下り線売店。
いきなりオヤジくさいですが、バカにできません。
ここにしかない、ご当地ラーメンがいけるのです。
八ケ岳ラーメン1
八ケ岳牛乳ラーメン
野菜たっぷりあっさり味噌仕立て。
隠し味に牛乳が入って、和風ポタージュ風です。
これでもかという具沢山の野菜。
サトイモ、ニンジン、大根、白菜、ゴボウ、こんにゃく、ネギがゴロゴロ。
そしてどかんとチャーシュー。
麺は黄色い太麺で、歯ごたえ十分。
八ケ岳ラーメン2
今までのブログの中でも
以下のお店あり。今後もお楽しみに。
ハートランド
ピアニッシモ
丸政の駅弁
白樺

2008年6月3日

黒姫紀行

関東甲信越が梅雨に入りました。
そんな梅雨の晴れ間の日曜日、出張のため信州黒姫へ。
仕事とはいえ、こんなお天気の日に、電車で、移住者のお宅を訪問する旅は、まさに役得です。
黒姫高原ははるか昔の高校生の頃、スキー修学旅行で行ったことがあります。
でもまったく覚えてない。
貸切列車で行ったのか、バスで行ったのか。
どこへ泊まったのか、どんなところだったのか。
ただスキー講習を数日受け、騒いで帰ってきたんだと思います。
なんか、もったいないなぁ。
『おもひでぽろぽろ』みたいに、17歳の自分が出てくるかと期待しましたが。
小淵沢から黒姫へは2ルート。
ひとつは松本まわり。小淵沢〜(中央線・終点)松本〜長野〜(信越本線直江津行き)黒姫
もうひとつは佐久まわり。小淵沢〜(小海線・終点)佐久平〜(長野新幹線)長野〜黒姫
小海線で始発から終点まで2時間余りかけてゴトゴトと高原列車に乗るのも魅力でしたが、
今回は松本まわりにしました。
でも乗り換えがうまくいけば所要時間はあまり変わらないのです。
次回はぜひ。
黒姫1
長野の少し手前姥捨駅付近。
日曜日だからか、車内放送があります。
善光寺平、日本三大車窓のひとつだそうです。
黒姫2
黒姫駅近くの里山集落。
北信五岳の黒姫山が右手に大きく見えます。
確かになんとなく、姫、というかんじ。
黒姫3
信州といえばそば。
同行した現地担当お勧めのこだわりそば屋「若月」。
すごいボリュームでした。
黒姫4
黒姫は小林一茶の生誕地だそうで。
一茶記念館から見る黒姫山。
手前に無骨な黒い外材御影石のっぺりした記念碑。
黒姫5 黒姫6
黒姫といえば一茶より有名なのがC.W.ニコルさん。
ニコルさんの森には行きませんでしたが、黒姫高原には豊かな森や沢が残っていました。
少し湿気を帯びた遊歩道でマイナスイオンのシャワーを浴びます。
高原はやっとつい最近残雪がなくなったところ。
雪深い山の麓に遅い春がきらきらと輝いていました。