おかみブログ
2011年7月20日

21世紀の縄文人展のポスター

「21世紀の縄文人展」もうすぐ、8月2日から開催します。
昨日はそのポスターが刷り上ってきたので、詩游館のおらんうーたんギャラリーに取りにいってきました。
縄文人展の開催は今年で3回目。
八ケ岳南麓には縄文時代の遺跡が多いことで有名。
谷戸城のそばにはそういったことを学べる考古資料館があります。
でもなんだか固そう、はっきり言ってあまり人がにぎわう場所じゃない・・。
そんな課題もあってか、縄文文化と現代のクラフトアートをつなげよう、という企画がこの展覧会。
八ケ岳在住のクラフト作家集団・おらんうーたんの有志による作品展です。
「縄文」がテーマ。(あたりまえか)
いろんな素材の作家さんたちがいるので、それぞれの分野から感じる「縄文」が表現されています。
縄文時代の何かを忠実に再現しようとするのではなく、
あくまで、「こんなこと考えてたのかな」「こんな生活してたのかな」「こんな恋愛してたのかな」というような世界観です。
ウチも今年は参加することにしました。
石という素材を使った作家はいないので、みどころ、だと思います。
テーマは
「一億年の魄、一万年の魂」
先人たちの祈りは現代よりもずっと尊く、純粋であったろう。石の中に秘められた想いをどこまで創出できるだろうか。

(パンフレットに載せた作家のことばより)
魂魄とは中国の道教の考え方で、
「魂」と「魄」二つの存在を表した言葉だそうです。
魂は精神を支える気、魄は肉体を支える気。
また日本国語大辞典では
魂は心、魄は心のよりどころとなる形あるもの。とあります。あ、こっちのほうが気分的に近い。
つまり、石という無機質なものに、心(先祖を敬う心であったり、愛しい人を想う心であったり)を重ねることで、人間だけが営んできた「祈り」の表現しようというわけです。
一億年かけて形成された<石>に、<一万年>前の人々がこめたこころや精神。
(だけど、イマイチ弱気な「どこまで創出できるだろうか」の疑問形・・・)
お墓や墓石軽視の世の中ですが、人間のもっとも人間らしい部分の表れなんですよね、お墓を石でつくるって。
いろんな素材の縄文の世界、石作品も含めてぜひ見に来てください。
初日の8月2日と最終日の28日には作家が語るギャラリートークがあります。
期間:8月2日(火)〜28日(日)月曜休館
場所:北杜市考古資料館(大泉町・谷戸城そば)