おかみブログ
2017年4月10日

我が家のお墓、ついに完成

いとう石材、長年の悲願。
先代を祀るお墓を建てる。
 
石屋の先代が52才の若さでこの世を去って、昨年で23回忌。
「いしやの不養生」でずーっとお墓を建ててあげられていませんでしたが、
このたびとうとうお墓が完成しました。
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先代の息子にして、石屋の4代目である現若だんなのアタマの中はいったいどうなっているのやら。
お客様に提案するものではないとはいえ、正式な図面もなく、
職人や協力石材加工工場専務と、あーだこーだやりとりし、
ウチにある原石をこれでもか、というくらいデカイまま使用した外柵。
その原石は今では幻ともいえる、ブランドの甲州御影石「塩山石」。
枯渇に近くなり、同時に丁場の職人も廃業が相次ぎ、今ではほとんど(というか全く?)採石されていません。
20年以上前に先代が買い占めておいた原石やスラブ材ですが、
皮肉なことに、中国に材料も加工も丸投げしたほうが安い今の時代となっては
無用の長物化していたのです。
それが、息子の手によってやっと日の目を見た!
涙、涙、の物語のはずですが、いや。。。しかし・・さすがにこの巨石文明もどきの大胆すぎる使い方はいかがなものかと・・・

・・・という工場での仮組み段階での心配は、
いざ現場で本組みしてみたら、以外にもすっと八ヶ岳山麓の墓地に適合したのでした。
 
でもやっぱり大きいけどね(^^;)
 
メインの碑石は、これまた幻の甲州安山岩「本山崎石」。
中国で似たような目の細かい安山岩も「中国山崎」とか「河北山崎」とかいう銘柄で安価に手に入れられる時代。
先代が直接目利きして加工を指示した本山崎の五輪塔は、やはり値打ち物なのでした。
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石屋だけに、石のブランドに一言も二言もうんちくしたくはなりますが、
やはりお墓はこころが大事。
 
念願のお墓にお父さんのお骨を入れ、お寺さんに魂を入れてもらうと
なんだかとても落ち着きます。
子供も友人も静かに手を合わせた後は、よじ登ったり腰かけたり、ひとしきり楽しんでいってくれます。
 
そして気付いた。
私もここに入るんだなぁ。(感涙)
 
お父さん、これからも私たちを見守ってください。
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(工事中の様子)
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