お墓参り代行ビジネス
昨日のNHK「あさイチ」の冒頭で、お墓参り代行ビジネスのことを紹介していました。
遠方や高齢が理由でなかなかお墓参りにいけない人のために、お参りをして、お墓を掃除して草刈をして約12000円とか。
都会のお墓はこのあたりのものと比べて広さが1/3くらいだったりしますから
件数が多いとそれなりにひとつのビジネスとして成り立つのかもしれません。
ウチも今、2件ほど年間契約しているお宅がありますが、はっきり言って2件ではそれだけのスタッフを用意するわけにもいかないので、大おかみ自らお掃除してさしあげています。
お墓参り代行や掃除だけではなく、専門的なお墓クリーニングもお請けできるのですが、
営業が足りないのか、頼まれることはほとんどありません。
都会ではもうビジネスとしてメジャー化しているものですが、
田舎では「お墓を人任せにするなんて」という意識がまだ根強いのかもしれません。
それならそれで、とてもいいことだと思います。
やっぱりご当家にお参りしていただくのが一番の先祖供養ですから。
でもやむを得ない事情でできない場合は、人に頼むのも全然恥ずかしいことじゃないと思います。
それだけちゃんとご先祖のことを考えてるってことですから。
草ぼうぼうだったりお供え物や花が腐ってお墓にこびりついていたりする姿を見ると、ちょっと悲しくなります。
ちなみにこのあたりは寒冷地なので、そもそも最初から基礎でしっかり固め、防草シートをしたりして、土が極力化粧砂利と混ざらないような工事をするのが標準です。
土の部分があると、冬凍結したときにいわゆる「凍みあがる」という現象が起き、墓石や外柵が傾く原因になるのです。
年1回でもお墓参りしたついでにちょっと生えてしまった草とりをしていれば、草が生えすぎて足の踏み場がないという状況にはなりません。
なってるとすれば、昔建てたものか、業者の工事の甘さかと思われます。
あさイチの一番の功労はこういうネタをとりあげてくれたことで、一般の人がお墓に関心を持ってくれるようになったことですね。
今日来てくれたお客様が、「そういえばあさイチでこんなこと放送してたね」とお話してくれました。
意識が高まって、ありがたい限りです。