アースクリーンアップ・湧水めぐり
紅葉も終盤を迎え、きりりと晴れ上がる初冬の青空の下。
23日、八ケ岳の湧水を探索しながらゴミひろいをしようというウォーキングイベントに参加してきました。
小淵沢を代表する大手企業・アルソアの主催。
アルソアは自然派化粧品のメーカーで、東京から小淵沢に本社を移して10年になります。
営業スタイルは訪問販売です。
汚れを落とし肌本来の美しさと力をとりもどそうとする製品づくり。
「美しい水」に着目した製品ラインアップが特徴です。
その「水」つながりで、地元の美しい湧水環境を守ろうと、今回の企画を実現しました。
移転前よりビーチクリーンアップ運動として、企業ボランティアの一環で海辺のゴミ拾いを社員がやっていたそうです。
地域をリードする大企業として、地域環境保全の取り組みは賞賛に値します。
ということで、地元の新聞社も何社か取材に来ていました。
実は私もその一人。
アルソア製品の販売員でもある身ですが、今回は取材も兼ねての参加です。
参加者は社員、販売組織の人が大半。
そして指導員として地元の人の姿も。
八ケ岳南麓景観を考える会の人や、八ケ岳歩こう会の人など。
なんと180名もの参加です。
ケタが違う。
受付でウォーキンググッズが配られます。
やはり企業はやることが太っ腹。
これでみんなの気持ちを高め、次回につなげようというはからいでしょう。
このパーカーと帽子、何度も使わないともったいないですね。
さて本社建物から出発。
ちなみにこの建物、鳥が羽を広げた姿をイメージして、建築としても非常にユニークなものです。
今回は4つの湧水へ分かれました。
私が参加したのはアルソア本社から歩いていける、井詰湧水コース。
小淵沢独特の松林の風景の間を歩いていきます。
さて、この方見覚えありますよね。
登山家の田部井淳子さんです。
今回の特別ゲストです。
さっそくでっかいゴミを見つけていらっしゃいました。
「小淵沢にはよくいらっしゃるんですか?アルソアさんとの対談かなにかのお仕事で?」と聞くと
「ええ、それもありますけど、山がありますのでね」
とのご返答。
そりゃーそうだ!八ケ岳といえば山だった。
小淵沢は網笠岳の登山口があるところでもありました。
田部井さんは八ケ岳縦断も何度もされているそうです。
愚問、大変失礼いたしました。
道々、少しお話を伺うことができました。
最近は登山者の意識も変わってきて、一時富士山などはゴミの山などと言われたマイナスイメージもありましたが、最近はゴミ捨てもぐんと減って、とてもきれいな山道になっているとか。
八ケ岳は特にきれいだそうです。
よかった。
確かにこういうゴミ拾い運動をしていても、よくよく探さないとゴミも見つけられませんでした。
だからクリーンイベントというより、ほとんど湧水ウォーキング。
井詰湧水の出口です。
井詰湧水は平安の頃から人々の使用が確認されている古い湧水で、その周辺には段々畑のような農耕の跡もあると、歩こう会のタガさんからの説明がありました。
すずらん池です。
湧水の水をそのまま田んぼに流すと冷たすぎるので、八ケ岳にはこうしたため池が数多くあります。
昔は冬、この池が凍って子供たちの格好のスケート場でした。
だから国体やオリンピックのスケート選手には北巨摩郡出身が多かったそうです。
これもタガさんの説明。
きれいな道だったといっても、こんなにゴミが集まりました。
多いのはカセットガスボンベ、飲み物の空き缶、お菓子の袋、すいがら・・・。
つまりバーベキューなどの後です。
けしからん。後始末が面倒なら焼肉屋に行けばいいのに。
小淵沢では但馬家幸之助というお店がお勧めですよ。
ウォーキングから帰るとマクロビオティックの軽食とスイーツが用意されていました。
さすが、またまたやることが太っ腹。
企業の負担は大きいでしょうが、ここまでのおもてなしでなくてもいいから、ぜひこれからも地域をリードして、こういうイベントを継続していってほしいものです。