おかみブログ
2006年10月8日

作家モノがほしい

小淵沢のパン屋セルクルでは、今、家具職人清水泰さんの「工房YASUSI」展が開かれています。
YASUSHI展3 YASUSHI展2

YASUSHI展
ギャラリー風にいかにも並べましたと言ったかんじの展示ではなく、パンを陳列したり、八ヶ岳のいろんなお店のチラシを置いていたり、実際にさりげなく使っているシーンをそのまま見せているのです。
ティンバーフレーム工法のセルクル店舗と天然酵母のセルクルパンにとても合った家具です。
家具は使ってこそ魅力が出るものですから、こういう展示のしかたってある意味正解ですよね。
でもセルクルさんったら、「一生展示しててもいいよ」なんて言ってて、それはズルイ!
ところで今日はこれから八ヶ岳に住宅を建てようという人を、住宅計画の参考にと、もう既に建てて定住している人のところへお連れしました。
これから住宅を建てようという人ですから、当然いろんなハウスメーカーに行ったり、大手家具店に行ったり、通販カタログを見たりしています。
今までの家はメーカーがほとんどシステム家具やキッチンを備え付けているような家で便利ですが、引っ越したら新しく買う必要がある。何がいるんだろう、どこが安いだろう。ということで頭がいっぱいになっている様子でした。
そんな心配を察してかどうか、先輩移住者の方はやさしくアドバイス。
「テーブルとか棚とかあんまりこっちに来る前からいろいろ買っちゃわないほうがいいですよ。八ヶ岳にはいい作家さんがたくさんいて、そういう人たちとの交流がすごく身近なんです。都会だと『作家もの』って高嶺の花ですけど、こっちはとてもリーズナブルにいいものが買える。しかも注文生産でつくってくれるの。先に持ってたら買えないでしょ。楽しみはとっておいたほうがいいわよ。最初は少しくらい不便したっていいじゃないですか。」
泰さんには我が家もいつかお願いしたい品があります。
それは仏壇。
仏壇は誰かがなくなってから置くものではなく、本来はその家の宗派のご本尊を祀るもの。ウチは曹洞宗ですから「釈迦牟尼仏」。仏壇にそのご本尊を真ん中に据え、もし直系ご先祖でなくなった人がいれば、その人のお位牌を脇におく。(ウチの場合は夫の父ですね)
拝む心を養うためのものとして、仏壇が要るわけです。
でも普通の仏壇じゃおもしろくないので、現代的なおしゃれな仏壇がいいなと思って、いろいろ大手のショールームにも行ってみましたが、どうせなら作家さんに直接お願いしたい。
そしたら世界でひとつだけのお仏壇です。
「娘も意見を言えるような年になるまでにお金をためますから、いつかお願いします。」と泰さんに言ったら、
「仏壇は見積まではしたことありますよ。まかせてください」と心強い返事をいただきました。