おかみブログ
2008年4月30日

分数の割り算

久しぶりに『おもひでぽろぽろ』を見ました。
中古ビデオ350円特価で出ていたので購入してきたものです。
その中盤で「分数の割り算」のエピソードが出てきました。
「分数の割り算って、すんなりにできた?」
「え?どうだったかなぁ」
「覚えてないのはできたからよ。分数の割り算ができた人は、その後の人生もすんなりいくの。
私はダメだったのよね。頭悪いくせに考えちゃうの。」
私は分子と分母をひっくりかえして掛けるという公式を何の疑問もなく受け入れたような気がします。
それで人生がすんなり行ったかどうかはわからないけど、
とにかく算数にドラマや疑問を持つこともなく、この年になるまで算数のおもしろさを知らずに育ちました。
『博士の愛した数式』の小説に出会って、こんな世界に小さい頃に出会っていれば、とずいぶん悔しい思いをしたものです。
それはともかく。
映画をきっかけに分数の割り算について考えてみました。
1/3÷1/4=3/4=1と1/3
なんで割るのに元の数字より大きくなるの?確かに説明しづらい。
まずその前に整数÷整数の計算を考えてみましょう。
4÷2=2
4つのものを2人で分ければ、1人2個ずつ。
これは簡単。
では整数÷分数。
4÷1/2=8
4つのものを半人前の人から数えれば8つ。
ん?いいかんじだぞ。
別の見方をすれば
半分しか食べない人から見れば4つあるものは8回にわたって食べられる。
先進国はカネに物言わせていっぱい資源や食べ物を独り占めしてる。
「すべての富のうち6人が59%をもっていて、みんなアメリカ合衆国の人です。
74人が39%を、20人がたったの2%を分け合っています。」(『世界がもし100人の村だったら』より)
脱線したけど分数÷分数
1/3÷1/4=4/3=1と1/3
もともと1/3しかないものを1人が1/4ですむような暮らしをすれば、4人で分けられる。
あるいは4日分もつ。
今は子供の娘たち世代。
まだ見たこともない孫の世代。
なるべくたくさんの人に食べ物が行きわたるようにするには方法は2つ。
初めの数字を大きくするか、後の数字を小さくするか。
どちらもできなければ子供たちの未来はない。