芸術のことはわからないけど。
次女Tazは4才になりました。
長女Mooは4才になる1ヶ月前からピアノを始めました。
ひらがなが全部読めたので、どれみの認識もできると思ったからです。
他にも本の暗誦が得意、滑舌もよし。
人への気遣いができたり、喜怒哀楽の微妙な感情も受け方が素直で、なかなか優等生的な子でした。
かたや、Taz。
まだひらがなはぜんぜん読めません。かろうじて自分の名前だけは認識できるくらい。
本の暗誦はほとんどできません。
魔の二歳児からはやっと脱出したものの、あまり複雑な感情を持っているようには見えず、とりあえず嬉しいか気に入らないか、のどちらかだけが強いように感じます。
知能、低いのかなぁ、と心配したりしたこともありましたが・・・
でもTazにはおねえちゃんにはないおもしろさ(能力?)がありました。
絵本はまだ読めませんし、暗誦もしていませんが、絵を見て自分の言葉でストーリーを説明するのです。
「オオカミが来ました。フーフー!あっというまにわらの家が飛んでってしまいました。さっ、オオカミこわいからこんどこっちにかくれよ、おくつはここでぬいでね。ちゃんとドアしめてね」
本に書いてある文字の一字一句は違うんだけど、大筋でストーリー合ってるし、おまけにオリジナルの演出まで入れてるのがおもしろい。
お絵かきについても。
いろんな子の絵をみたことがあるわけじゃないので、上の子との比較しかできませんが、
Mooの場合は写生的なものでした。
今そこにあるものを自分の書きやすいアングルで書く。
家とか花とか人とか。
大体何枚書いても同じような絵になってました。
ところがTazの場合はそのときの気分によってストーリーじたてで書いていってるのです。
「山、書くね。」(と最初は緑でアーチ状のものを書く)
「あかい山もでてきました、きいろい山もでてきました。」(どうやら紅葉を描いているらしい。緑のアーチに平行してどんどん色を並べていく)
「山には木もはえています。」(といって茶色でぐりぐりと太い線状のものを書く)
「はっぱがのびてぇ、鳥もやってきました。」(と、なぜか紫で書く。横に伸びたとがったものがどうやらくちばしらしい)
「きつつきが木をコンコンってやってるの。あ、おうちも書くね。おかあさん小さいおうち書いて。とおくにあるおうちだよ。」(おっ!遠近法を知っている?)
「Tazは大きいおうちかくね。」(とてもおうちにはみえない、ドーム上のものを紙の下のほうに書く。遠近法上も合ってる配置?)
「これ、屋根ね。」(そういえば、なんとなく三角っぽい形。屋根は何色?と聞くと)
「ちゃいろだよ、だってほら木だもん。」(と天井を指差す。流れにのったように続けて)
「これ、床ね、これ窓。窓が開いてるの。風が入ってきました。」(と、このへんでそろそろ満足した様子。「まだ白いところあるよ、何か書こうか」と促すと)
「じゃあお空。これ朝のお空。これはゆうやけのおそら。」(と違う色をとりだす)
とにかく一枚の紙に時間の流れまで表現しているのです。
これはちょっと、プロっぽい芸術表現じゃない?
会話しながら絵をかかせると、どんどんストーリーが展開していきそうで、すごくおもしろいです。
それからお芝居。
人形をもってひとりあそび。
「あたし、今日はちょっとつかれたわ」
「だって、今日はパーティにいくのよ」
「あー、そっか。じゃあドレスにきがえなきゃ」
・・・と一人二役で芝居をつくるときもあれば、
弟相手に「○○なのよ!」「ついてらっしゃい」などと芝居がかった命令口調でごっこ遊びしてるときもあります。
弟Kuhもけっこうよろこんでホイホイついてきます。
まとめると、
Mooは模倣性に長けてて
Tazは独創性に長けてる。
まぁ二人だけを比較したレベルですけど。
何かいいとこ見つけてやんなきゃ、親だから。