おかみブログ

2013年2月5日

親子で検定<漢字検定編>

次はMooの漢字検定の番です。
こっちははっきり言ってナメてかかってました。
なにしろ2年生修了程度の9級。
もうすぐ2年生が終わるMooにとって、勉強せずともとれてあたりまえ、くらいの感覚。
漢字の成績は悪いほうではないし、楽勝でしょう、とたいした試験勉強もせずに1月中旬を迎えました。
まあ、でも一応、ネットから問題を無料ダウンロードして、ちょっと模擬試験してみるか。
・・・と思ってやらせてみたら、意外にも全然だめ。
読めない、書けない、字は汚い。
学校のドリルをまじめにやってるわりには、意外と応用をきかせられないのです。
これはいけない!とあわてて問題集の一番安いやつを買って1週間前に猛勉強を始めました。
まず、試験ってものをわかってない。
40分の間は、しゃべらない、きょろきょろしない、ストーブに手をかざさない、鉛筆をけずらない、親に答えを聞かない!
消しゴムを使ったら完全にきれいにけして書き直さないと、下の線とかが残って正しい字にみえなくなるよ。
同じ画を上から書き直しちゃだめー!線が一本多くなるでしょ。
ひらがなもちゃんと!「つうがく」が「こつがく」に見えるよ〜。
あ!ここ丸々問題やってないじゃないか!
そんなこんなで、やっと前の日くらいに試験慣れしてくれて、準備を整わせました。
試験当日。
普通に一般申し込みをしたので、公開会場にて。
甲府の山梨大学が会場です。
そういえば、ひとつ心配なことがありました。
自分の名前は書けるんだろうか。
でも調べてみたら、受験番号と名前の漢字はすでに用紙に印字してあって、本人はふりがなと性別を書けばいいだけだとわかりました。
よかった。Mooの名前の漢字は難しいから。
予定時刻より少し早く会場に到着。
受付を済ませてトイレにいく余裕もあり、Moo、いいかんじで落ち着いているようです。
控え室になっていた教室の黒板が、スライド式になっているのがめずらしく、
「あんな高いところ、書くのに届かないよねぇ」と言うので
私が上の黒板を下にスライドしてみせると「おお〜!」と感動。
試験教室に連れて行くとまもなく「つきそいの方は退出してください」。
大丈夫かなぁ、なにか落とし穴がありそうだなぁ。
ヒヤヒヤしながら試験官の説明を部屋の外で聞きました。
受験生のほとんどは低学年なので、試験官の人もわかりやすく、ゆっくり説明してくれていました。
これをちゃんときいていれば大丈夫だろう。でもちゃんと聞けてるかなぁ。
「では問題をはじめてください」という合図で紙をめくる音とカリカリ書く音が聞こえてきました。
40分はあっという間です。
控え室でiPadを見ながら心配して待ってました。
終了時刻。
受験生の子どもたちがわらわらと降りてきて「おなかすいたー」と親のところに来たりするのを見ながら、Mooの出てくるのを待っていましたが、なかなか出てきません。
もしかして大失敗をして親に顔を合わせられなくて、教室でメソメソ泣いてるんじゃないだろうか。
他の子たちがほぼ全員出てきたところで、教室に迎えにいこうと階段を上がり始めたとき、Mooが出てきました。
「カンペキ!」明るく誇らしげな顔。
出るのが遅くなったのは消しゴムを探していたからだそうです。
試験中消しゴムを落としたんだけど、きょろきょろしちゃいけないといわれていたので、そのときは拾おうとせず、もうひとつ持っていってた消しゴムを使ったとか。
いつのまにか試験官がひろってくれてたのには気づかず、終わってから下を探したら、ない。
しばらくさがしてみたが、試験官にきいてみようと思い立ち、「あのー、消しゴムをおとしたんですけど」というと「これですか?」と3つくらい拾われた消しゴムの中に自分のがあった、というわけでした。
後で探すことにしたのも、予備の消しゴムを出したのも、終わってから忘れずに探したのも、試験官に尋ねたのも、すべて正しい行動で、親の心配は無用だったのでした。
「漢検楽しかった」と駅までの歩きではしゃぐMoo。
来年はお友達もさそって受けたいとのこと。
「よし、じゃあ今日は二人で優雅にランチに行こう。」
ふだんは下の二人がガチャガチャするのでおちおち外食も楽しめないのですが、今日は違います。
駅ビルで中華ランチを食べ、おみやげにロールケーキを買いました。
さて、私はこの日、東京で旧友と会うことになっており、Mooを小淵沢行きの電車に乗せるのを見届けたら自分は新宿へ向かう予定でした。
ここでまさかのアクシデント。
まずスカートのすそがほつれていました。
そこで駅のコンビニで安全ピンを購入。
次に、友人たちに甲州のおみやげをもっていってやろうと、和菓子コーナーへ。
ところが運悪く2〜3人も並んでいて、クレジット支払いやら包装やら遠方発送やらの手続きで店員さんの手が空かない。
小淵沢行きの電車の時間は迫っている。
ようやくおみやげが買えたときには出発時刻2分前を切っていました。
「急ごう、切符あるね?」
切符はあわてないよう前もって買ってありましたが、この期に及んでMoo、
「あれ、どこしまったっけ」。
しまったー、Mooに渡しとくんじゃなかった、と後悔しても後の祭り。
すぐ出てこないので仕方がないからもう1枚大慌てで購入し、
「早くホームに行って!」とどやします。
「えっえっ?どこのホーム?どの電車に乗るの?」半泣きになりそうなMooを1番ホームへ駆け下りさせました。
出発ベルが鳴ります。
「まってー」とMooを飛び乗らせた瞬間、ドアがしまりました。
まるで都会の通勤客だ。
ほっと息をついて笑顔で手を振って見送った、その私の手には、Mooのかばんとおみやげのロールケーキが。
切符を探すときに持ってやっていたのを返し忘れていたのでした。
えー!私これ、東京まで持ってくのー?!(しかも今日のおやつに子どもとお父さん、バーバが食べられないじゃん)
切符以外てぶらのMooは、それでも気持ちを切り替えて外の景色を見ながら40分の初めての一人電車旅を終え、無事家にもどりましたとさ。
さて、来週はそろばんの大会があるとか。
こっちはノータッチだけど、やっぱり韮崎の大きい会場に行って、試験を受けます。
こんどはどんなアドベンチャーが待っているのか!乞うご期待。

2013年1月7日

漢字えほんがお気に入り

さて、問題。
家の中で子どもを育てている様子を表した漢字はなんでしょう。
・・・チッチッチ・・・
答えは「字」
ちなみに「学」は「両手」と「建物」と「まじわる」と「子ども」を合わせた字。
大勢の人がいる建物の中で交流している子どもの様子を表した漢字。
人間を育てるには言葉が必要で、言葉を持たない子どもは他の能力(知的能力も身体能力も)まで育たないと聞いたことがあります。
ウチの子は一番上の子が声かけが一番多くて、2番目、3番目となるにつれて、直接語りが少なかった気がします。
そのせいか、Taz(4)はいまだにサ行がいえなくて滑舌悪く、
Kuh(2)も文章しゃべるのが遅いかも。
かなり反省していますが、それでも絵本に興味を持ってくれてうれしい。
やっぱりとりやすい位置にディスプレイしてあるのがいいのかもしれません。
そのKuhの最近の一番のお気に入りは、この漢字えほん。
わかりやすい絵とシンボリックで大きい字が幼児のこころをとらえました。
2才だから、今は漢字を無理に覚えさせなくてもいいので、絵を見ながら「はな」とか「たこ」とか「へび」とか、知ってるものを列挙していきます。
ついでに表情やパフォーマンスも真似てみたり。
漢字えほん
漢字絵本2 たこのまね。
カレンダーやデジタル時計をみると「たんごーごー」「くーごーごー」と反応。
これは深夜にEテレで放送している「2355(ニーサンゴーゴー)」と朝の「0655(ゼロロックゴーゴー)」のこと。
0655.jpg 2355.jpg
数字を読めるわけじゃないけど、数字の羅列だということは認識してるみたい。
やっぱり家庭で子どもに言葉を教えるのって、とても大事なことなんですね。
しゃべり始めの子どもはかわいいなぁ。

2012年11月24日

山のスポーツ

山でできるスポーツといえば、いろいろあるでしょうけど、
寒冷地小淵沢ならではのスポーツのひとつにスケートがあります。
町内に屋外リンクがあり、11月20日から2月末までオープンしてます。
スケート1
小淵沢小学校ではスケート部という、部活のようなものがあります。
3年生以上の希望者は誰でも入れ、町内にある屋外リンクの使用料をすべて負担してくれるという、大変小淵沢らしい取り組み。
学校→リンク→帰宅先をスクールバスで送迎してくれて、至れり尽くせり。
Mooもこのクラブに入ることになりました。
数年前から1、2年生も入団できるようになったのですが、ただ、こちらは親が完全同伴です。
Mooは2年生ですから私が送迎し2時間の練習中もずっとついていなければいけません。
何かスポーツをさせたいと思っていたところ、スケートを自分からやりたいと言い出したのにはびっくりしましたが、やる気になってるのはいいこと。
半分はなかよしのお友達がやってるから、ということかもしれませんけど。
11月20日、山梨県民の日で学校はお休み。いよいよリンクもオープン。
今まで学校の体育館でローラースケートを履いて練習していましたが、この日から氷上練習の開始です。
初日はどうしてもペンギン歩きになってしまうのに耐えます。
足首がガクガクしてものすごく痛いみたい。
それでも弱音をはくことなく2時間弱をなんとか過ごしました。
まだ個別指導を受けられるレベルでもなく、ひたすらリンクを一方方向にまわることだけを目標にがんばりました。
ところが、子どもって早いもので、2日目、3日目、とたつうちに、みるみる滑れるようになりました。
もちろんまだまだスピードはでませんが、とりあえずグラグラするのが格段に減りました。
上達し始めは楽しくて楽しくてしかたがない、という風情。
スケート2スケート4
いい顔してます。
今日は雨で練習が中止になったというのに、多くの子が自主練に励んでいて、Mooも当然参加しました。
昨日のスケート刃研磨の成果が出たかな。一段と滑れるようになったみたい。
スケート3
石屋の娘ということで、「スケート刃研磨用の研ぎ石を手入れしてくれませんか」
と、顧問の先生から依頼がありました。
お父さんにふったら、今までも何度か受けたことがあるとのこと。
娘もお世話になっていることですし、父兄としても一肌ぬぐ場が現れたようです。
夏は練込囃子、冬はスケート。
こぶちっこの模範のような生活です。

2012年11月13日

芸術のことはわからないけど。

次女Tazは4才になりました。
長女Mooは4才になる1ヶ月前からピアノを始めました。
ひらがなが全部読めたので、どれみの認識もできると思ったからです。
他にも本の暗誦が得意、滑舌もよし。
人への気遣いができたり、喜怒哀楽の微妙な感情も受け方が素直で、なかなか優等生的な子でした。
かたや、Taz。
まだひらがなはぜんぜん読めません。かろうじて自分の名前だけは認識できるくらい。
本の暗誦はほとんどできません。
魔の二歳児からはやっと脱出したものの、あまり複雑な感情を持っているようには見えず、とりあえず嬉しいか気に入らないか、のどちらかだけが強いように感じます。
知能、低いのかなぁ、と心配したりしたこともありましたが・・・
でもTazにはおねえちゃんにはないおもしろさ(能力?)がありました。
絵本はまだ読めませんし、暗誦もしていませんが、絵を見て自分の言葉でストーリーを説明するのです。
「オオカミが来ました。フーフー!あっというまにわらの家が飛んでってしまいました。さっ、オオカミこわいからこんどこっちにかくれよ、おくつはここでぬいでね。ちゃんとドアしめてね」
本に書いてある文字の一字一句は違うんだけど、大筋でストーリー合ってるし、おまけにオリジナルの演出まで入れてるのがおもしろい。
お絵かきについても。
いろんな子の絵をみたことがあるわけじゃないので、上の子との比較しかできませんが、
Mooの場合は写生的なものでした。
今そこにあるものを自分の書きやすいアングルで書く。
家とか花とか人とか。
大体何枚書いても同じような絵になってました。
ところがTazの場合はそのときの気分によってストーリーじたてで書いていってるのです。
「山、書くね。」(と最初は緑でアーチ状のものを書く)
「あかい山もでてきました、きいろい山もでてきました。」(どうやら紅葉を描いているらしい。緑のアーチに平行してどんどん色を並べていく)
「山には木もはえています。」(といって茶色でぐりぐりと太い線状のものを書く)
「はっぱがのびてぇ、鳥もやってきました。」(と、なぜか紫で書く。横に伸びたとがったものがどうやらくちばしらしい)
「きつつきが木をコンコンってやってるの。あ、おうちも書くね。おかあさん小さいおうち書いて。とおくにあるおうちだよ。」(おっ!遠近法を知っている?)
「Tazは大きいおうちかくね。」(とてもおうちにはみえない、ドーム上のものを紙の下のほうに書く。遠近法上も合ってる配置?)
「これ、屋根ね。」
(そういえば、なんとなく三角っぽい形。屋根は何色?と聞くと)
「ちゃいろだよ、だってほら木だもん。」(と天井を指差す。流れにのったように続けて)
「これ、床ね、これ窓。窓が開いてるの。風が入ってきました。」(と、このへんでそろそろ満足した様子。「まだ白いところあるよ、何か書こうか」と促すと)
「じゃあお空。これ朝のお空。これはゆうやけのおそら。」(と違う色をとりだす)
tazの絵
とにかく一枚の紙に時間の流れまで表現しているのです。
これはちょっと、プロっぽい芸術表現じゃない?
会話しながら絵をかかせると、どんどんストーリーが展開していきそうで、すごくおもしろいです。
それからお芝居。
人形をもってひとりあそび。
「あたし、今日はちょっとつかれたわ」
「だって、今日はパーティにいくのよ」
「あー、そっか。じゃあドレスにきがえなきゃ」
・・・と一人二役で芝居をつくるときもあれば、
弟相手に「○○なのよ!」「ついてらっしゃい」などと芝居がかった命令口調でごっこ遊びしてるときもあります。
弟Kuhもけっこうよろこんでホイホイついてきます。
tazの絵2
まとめると、
Mooは模倣性に長けてて
Tazは独創性に長けてる。
まぁ二人だけを比較したレベルですけど。
何かいいとこ見つけてやんなきゃ、親だから。

2012年8月22日

夏休み、最後の1週間

夏休みの最後は世間一般に宿題が終わってなくて・・・とあせりますが、
我が家も読書感想文とお盆の絵を描くという大作が残りました。
しかし、それもしかたのないくらい充実した夏休みでした。
ふくしゅうのチャレンジ、ピアノ、お手伝い・・・と毎日やることに加え、
プール、太鼓の練習、ピアノレッスンなど1週間に1回やることが加わり、
おはなし会やサーカス、音楽会など、行きたいところもいっぱいあります。
そんな忙しい夏休みを過ごした最後の1週間のある日のこと。
知り合いが畑に呼んでくれました。
野菜畑4
野菜畑1
野菜畑2
野菜畑3
神奈川から富士見に移住してきた人の家庭菜園。
家庭菜園というにはあまりにも本格的で、八百屋さんが開けるほどたくさんの種類の果物や野菜が育っています。
しかも、どれもすばらしいできばえ。
これだけの品質を無農薬で管理するなんて、いったいどれほど手間がかかっているんだろう。
そんな大切な大切な畑の恵みをたっぷりいただいてきました。
ウチの畑はこのお宅の1/10くらいの大きさしかないのになぁ。
でもインゲンのひみつきちだけは、期待通り立派に育ちました。
おまけにサクライザー(甲州ご当地ヒーロー)のマネまでできる遊び場に!
野菜畑5
野菜畑6
短い小淵沢の夏休み。
明日からいよいよ2学期がはじまります。 

2012年7月22日

ピノ、いつまでも・・・

今日からMooは夏休み。
夏休みの直前に、小学校で飼っているウサギのピノが死んでしまいました。
もうだいぶ年だったそうで、海の日前後の暑さに耐え切れなかったのだろうということです。
2年生のみんなでピノのお墓を作りました。
校庭のかたすみに穴を掘り、ピノを入れ、こんもりと土をもり、花を飾りました。
そのとき、誰かが町たんけんのことを思い出し、「Mooちゃんちでピノのお墓を作ってもらおう」と言い出しました。
学校から帰ったMooがそのことを親に報告。
それはいい、お母さんも大賛成だよ。字はお父さんに彫ってもらおう。
そこで、ピノのお墓建立計画をMooに書くようにいいました。
pino1.jpg
<ピノのおはかづくりのてじゅん>( )内は大人の言い方であらわしたもの。
1.おはかにいって、どれくらいの石がいいか、かんがえる。(土葬の山にあわせ、大きさの見当をつける)
2.石をひろいにいく。(学校のそばの深沢川に丸い川原石があるので、適当な大きさの石を探す)
3.石を石やにもちこむ。(材料となる石を工場に運ぶ)
4.石にほる文字を考えて、書く。(彫刻文字の原稿を渡す。この場合、施主である子供たちが書いた文字をそのままをトレースし、彫る。)
5.石をおはかにすえる(彫りあがった墓石を現場に運び、建て上げを行う)

もちろん、子供のやることですから、そのへんの石をドンっと乗せるだけでいいと思うのですが、
そこはせっかく町たんけんで石屋見学をした際に、石へ文字を彫る方法を体験したので、
ちょっと専門家の技術も加えていいかと思いました。
大きさの見当をつけるところなんか、習ったばかりの「cm」の単位や定規・メジャーの使い方が復習できて、いい学習になりそう。
夏休みのいい自由研究になりそうだなぁ、と親としては期待大。
2年生全員じゃなくても、希望する子何人かで、参加すればいい。
石拾いには同伴する腹づもりもあります。
画用紙に絵日記風にプレゼン資料を用意しました。
もう明日は1学期最終日。よびかけや先生の許可を得る勇気を出してみよう!
ですが、結果は却下でした。
「あのね、学校にはほかにも金魚やウサギが死んでて、あちこちにうめてあるんだって。
ぜんぶに石のおはかたててたら学校がおはかだらけになっちゃうでしょ。
だから石のおはかはだめだって」
そおかぁ。残念だけど一理ある。
「じゃあ、『動物祖霊供養塔』にして、合同墓石つくればいいじゃん(いきなり専門用語)」
「は?(わからない)」
pino2.jpg
残念ながらピノの石のお墓は実現しませんでしたが、
子供たちが自発的にお墓をつくろう、といいだしたことは歓迎すべきことだと思いました。
「気持ちだけはピノに伝わると思います」と連絡帳に先生のメッセージが書かれていました。
ピノ、やすらかに。

2012年7月5日

うんどうと ことば の能力

しばらくおかみブログをさぼっていたら、自宅パソコンでは開きっぱなしにしてあるはずの管理者画面に入る前にログイン画面が出てきた。
「あら、とんとおみかぎりだったじゃないの」と、へそまげられてるみたいで、さびしかった。
絵本の棚を入れ替えて、夏バージョンにしました。
おばけ、植物の成長、科学の本を中心に。
でも物語も好きなので、「としょかんライオン」と「ないしょのおともだち」をいれました。
ehonsummer.jpg
3人の子供たちは毎日毎日にぎやかで、せっかく片付けたと思ってる間もなくまたちらかってます。
こういうときにめくじらをたてると想像力が育たない、と言われるけど、私は家では静かにゆっくり過ごしたいので、ついついすぐ「片付けて〜!」と言ってしまいます。
「カタヅケテ、カタヅケテ」のおうむを飼おうか、と半分本気でMooと話していました。
ところで、3人はそれぞれやっぱり持ってる能力が違うみたい。
Mooはとにかく言葉を発するのが早い子で、文字を覚えるのが早くて、本の暗誦が得意。
3才のお誕生日に「ラチとらいおん」を買ってあげたのですが、その前に図書館で借りてきてとても気に入ってほとんど覚えてしまっていたから。
今は「だってだってのおばあさん」(小1の教科書にもでていた)と「おっぱい星人あらわる」。
ほっとくと一人で暗誦してます。しかも感情の入れ方と抑え方が絶妙。さすが私の娘だ。
Tazはそれに比べると遅いほうで、まだ文字も数字もよめませんが、この間自分の名前を書こうとしたのか「た」の鏡文字らしきものを書いているのを見つけました。
彼女が歌をうたうとき、調子ははずれるわリズムはくるうわ、めちゃくちゃなのですが、
これには笑えると同時に感心したことがあります。
サザエさんのうた「はだしでかけてく」を「はだしでにげてく」と歌っていました。
いやいや、にげるのはネコだろ。と突っ込みたくなるところですが
彼女の頭の中ではきっと、必死の顔して走っているサザエさんが浮かんだんじゃないでしょうか。
まさに歌詞をいったんビジュアル化して、それを言葉でアウトプットしてる、ということなのかも。
こういうとき、Mooがまちがえるとすれば「はだしでタケテク」とか、音だけにてる意味のないことばになるところだったと思います。
そのMooは運動神経がちょっとにぶいみたい。
体力はあるし、体が軽いので、「かえるとうりつ」みたいなのはきっちり長くできるのですが、
なわとびとか、さかだちとか、たけうまとか、動きのあるものは苦手です。
こういうのはイメージと体がうまく伝わるといいんだろうけど。
このあたり、私にそっくりだなぁ。私もマラソンとか体力勝負のもの以外は、体育苦手だった。
おとうさんはイメトレができる人なので、持久力はないけどそこそこなんでもできちゃう器用な人。
よし、イメージトレーニングだ!
Moo、家でも体操の練習をしています。
今日の宿題はブリッジと足上げブリッジ。
あれあれ?Kuhくん、それはもしやおねえちゃんのマネ?
ちょっとラクチンなブリッジだけど、いい線いってるぞ。
taisou1.jpg taisou2.jpg

2012年6月12日

町たんけん前夜、時計事件

今日は待ちに待った(?)町たんけんの日。
何日も前から自分の第2の家の石屋を訪問することに興奮ぎみだったMoo。
前日の夜9時になって、いきなり「おかあさん、腕時計出して」と言い出しました。
4人グループで3軒の店や企業を回るMoo。
時間管理のための「とけいがかり」にきまったそうです。
ところが、昨日に限って、腕時計が全部壊れてることが判明。
やだー、電池がきれてる〜。
ふだんは携帯や車に時計がついてるから、腕時計などほとんどする機会がないのです。
「どうする?腕時計はないよ」
しばし、無言で考えます。予期せぬ事態に陥ったとき、代案を考え出せるようなこどもに。
小学校前に時々参加していた「森のようちえん・ピッコロ」で教わりました。
「・・・」
しばし考えて部屋のなかをみまわしていましたが、
「これではどう?」と指差したのが、直径20cmくらいの壁掛け時計。
しかも10分早まってる。(いつのまに〜)
「持ち運ぶには大きくない?それに時間くるってるよ」
「大丈夫だよ。10分早い、って覚えておけばいいんだもん」
動いてるようだから、今時間をなおしておけばいい、というアタマにはならなかったようだけど、
十分役に立つ代案だと思いました。
でもさすがにこのクロックを持たせるのも気の毒(はずかしい)、と思い、
やっぱりこの時間で買える安い小さい時計があれば買うことにしました。
大人は金で解決できるから、かえってつまらないです。
しかしまったく便利な世の中で、
コンビニ3軒まわったところ、1軒だけに5cm角くらいのアラーム時計がありました。ほっ。
保育園で使っていた小さな巾着の中にアラーム時計を入れて、
ランドセルの脇のフックにかけて、準備完了。
・・・と、テーブルの上に、Tazが工作で作ってきた紙のうでどけいがあるのをみつけました。
machitanken1.jpg
いよいよ当日の朝。
「おかあさん、とけい、あのかべにかかってるの、取って」
とけなげな様子。
「いいよ、昨日かっといてあげた」
「え?ほんと?ありがとう」
といって、ランドセルの近くを見たMoo。
「おかあさん、これ、なあに・・・」手にはTazの工作時計。
「それそれ。ちょうど7時をさしてるじゃない。」
「だけど、これじゃぁ。・・・」
本気で泣きそうな様子だったので、さすがにかわいそうに思って
「うそだよ、ここに用意してあるよ」と巾着の中身を見せました。
そして石屋にて。
とけいがかりのおかげで、予定時刻ほぼぴったりの到着。
ちょうど近所のおばあちゃんもお茶を飲みにきてくれていたので、同席してもらいました。
まず少しお墓と石のはなし。
4人には石にどうやって字を彫るのか、ゴムを貼って抜く作業を体験してもらいました。
それを工場ですぐ彫ってあげる間、展示してある墓石を見学。
それから事務所にもどって、彫りあがったばかりの石からゴムマスクをはずします。
「わー」と感嘆の声。
「こんなふうにできるんだー」
machitanken.jpg
そういえばMooにもこういう体験をさせてあげるヒマはなかったな。
みんなと一緒に石プレート作り体験できて、また石屋の娘としての自覚もあがったよう。
「Tくんがね、『Mooんち、ちょーおもしれー、また行きたい』って言ってた」
たまたま来ていた近所のおばあちゃんも
こどもたちのゴムマスクを抜いている作業がめずらしく
「いいもの見せてもらったわ。いいね、子供にああいう経験。
それにしても、石ってああやって彫るだね」と関心した様子でした。
町たんけんではあちこちのお店や企業でおみやげをもらったり体験をさせてもらったりしました。
みんなそれぞれの戦利品を持ち寄ってみせあいっこしたそうです。

2012年6月1日

町たんけん隊、今年も

小淵沢小学校2年生の社会科見学「町たんけん」の訪問先として
石屋に今年も受け入れることにしました。
5人くらいのグループに分かれて、町内のお店や企業を回るんだそうです。
昨年も5人の子どもたちが、郵便局とおもちゃ屋さんのあと石屋に来てくれました。
石屋が最後でけっこう時間が余ったので、若だんながお墓や石のことについてはりきってしゃべりました。
ふだんなじみのない石屋という職場を子どもたちに知ってもらう、いい機会。
石屋はなじみがなくてもしかたがないけど、おうちのお墓は大切にしてほしい
そんな願いもこもっています。
今年は我が家の長女Mooも2年生。
お友達と一緒にどこかの町内のお店をまわるんだろうな、と思っていたら、
なんと、石屋を回るグループになってしまったとのこと!
え〜なんで!?Mooは来なくていいよ。
お父さんが仕事してる姿も石屋さんのこともよく知ってるでしょ〜。
でも、自分たちでグループ分けをして、訪問する店もそのグループのメンバーで決めたことなので、
Mooひとりの意見や立場、親の思いばかりを主張するわけにもいかないもんですよね。
そういうことなら、Mooに説明させるか?!

2012年5月28日

フキ煮をたいらげる

石屋の仕事は小淵沢町内とお隣富士見町が多いですが、
その中でも自宅のすぐ近くのご近所さんのお宅の追加彫りをしました。
まさに、「おらが町の石屋さん」でいさせていただいて、ありがたい限りです。
そのお宅の奥さんが、さきほど自宅にお支払いに来てくれました。
都会では支払いというといまや振込がメインでしょうが、
田舎は集金や来店でいただくことがまだまだ多いです。
特にウチは、お金をいただきながら故人の思い出を語ったり、世間話をしたり、お墓の維持管理のしかたをお話したり、というおつきあいを大切にしたいので、片道10km以内くらいはだいたい集金に行きます。
お金を確認し、気持ち、端数はお返しして、「ありがとうございました」と一通り終えると、
奥さんが「フキ、食べる?」と手作りのフキ煮をくださいました。
「フキ、大好きです!」
こうやって、お互い負担にならない程度のおみやげを添えるのも、田舎ならではでうれしいです。
「ほら、あんた、イケる口だからさ。いっぱいやりながら食べろし」とバレバレのところも、なんだかうれしいです。
この時期ならではの家庭料理。
生えているのはよくみかけるのですが、アクをとったり、固いところの皮をむいたり、煮詰めたり、という工程はけっこう手間。
私も以前、1〜2度つくり、おいしくできたときもありましたが、
そのときは夫も長女も「クセがある」といってあまり食べてくれませんでした。
アク、それなりにぬけてたはずなのに。
彼らはもともと、この手の山菜が苦手なのです。
今回は、ちょうど私の酒のつまみにいいくらいの量だし、ひとりでたべちゃお、と思っていたら、
なんと、いつのまにかTazとKuhがむしゃむしゃと食べているではありませんか。
ちょっとちょっと、いくらなんでもそんなにいっぺんに。
この二人は、明石のいかなごのくぎ煮や、諏訪湖のわかさぎから揚げなどが大好物なのです。
おばちゃんも子どもがこんなに喜んで食べてくれれば本望かもしれない、と寛大な心で見守るのもここまで。
こらー、おかあさんの酒のつまみだぞ。
心の狭い、ハハでした。
フキ