おかみブログ

2009年9月16日

シデムシ採取

この夏、庭に迷い込んできたクワガタをつかまえて虫かごに入れてMooと一緒に飼育していましたが、
餌となる果物をMooに入れさせるのを忘れてしばらくほったらかしにしていたところ
9月に入ってから死んでしまいました。
庭先に埋めてやったのですが、Mooはかわいそう、と泣くしまつ。
秋になったら山に帰そう、と言っていた矢先だったので、こんな形で最期をみとどけてしまったのは
ちょっと残念でした。
ごめんね、クワちゃん。
今日、森で黒い虫をみつけました。
はっきり言ってこの間のクワガタも、実はちょっと苦手だった私。
虫は素手で触れないので、いつも軍手やお箸で移動させていました。
今回の虫もたまたまUVカット手袋をしていたのでつかまえることができました。
クワガタに大きさや形が似ているけど、それじゃない。
触覚に電灯をつけたような赤いふくらみがあって、おしりがとがっています。
さっそく図書館で借りてきた図鑑でしらべてみたところ、どうやら「シデムシ」であることが判明しました。
シデムシ。
死出虫とも書き、生き物の死骸にむらがって腐敗した肉を食べるという習性だそうです。
それを知るとよけいに気持ち悪い。
でも娘の前でそんなことを言うと教育上よくないと思い、がんばって土と枝を入れ、寝床を整えてやりました。
考えようによっては自然界の掃除機の役割をする、益虫?
とりあえず今夜は鶏のひき肉を与えて様子をみることにしました。
ひき肉を与えて数分。
さっきまで、夜行性なのかドタバタドタバタさかんに活動していたシデムシの動きが止まり、
肉の上によじのぼっています。
お、これは食べているということか。
でもそのそばにほこりのような小さい赤白い虫がでてきました。
そういえばひっくりかえったときに胸にたくさんついてたっけ。
これはダニのようです。シデムシをアッシー君(ふる〜)にして死肉のおこぼれにあずかるのです。
ダニなら家に上がられてもこまるからケースごと縁側にだしちゃえ。
パタパタとんでいるノミみたいのもいます。
見てるだけでかゆくなってきそう。
私がみつけたのはクロシデムシという種類で、一番大型の黒つやのあるもの。
日本ではけっこうめずらしいみたいです。
でもやっぱりあまり飼うものではなさそうなので、早々に山に帰します。
写真をとれなかったのが残念。
しようとおもったのですが、夜で暗いし、奥のほうに入ったっきり出てこないので、あきらめようかな。

2009年6月25日

レモンバーム普及作戦

レモンバームはシソ科のハーブ。
レモンに似た甘酸っぱい芳香がします。
葉をせんじてハーブティーにしたり、ハーブバスにしたり、
みじん切りにして肉料理やお菓子に使ったり。
育てやすく、おいしく、用途も多く、ハーブ好きの人にはポピュラーな草です。
庭のレモンバームが今年は一気に生い茂りました。
たった一株の小さな苗が、3年目でこんなに大株になるなんて。
葉が大きくなりすぎると香りも歯ざわりも悪くなるということで、
梅雨が明ける前にいったん刈り込んでしまおうと思い立ちました。
レモンバーム1 レモンバーム5
レモンバーム2
今年初めての刈り込みなので、すごい量。
お茶にするったって、こんなの使い切れない。
冷凍やドライにするといいという話も聞きますが、ここはせっかくだからフレッシュのすがすがしさをいろんな人に味わってもらおう!
まずはご近所の老夫婦。
いつもMooに手作りのおやつをくれる、親切なおばあちゃんのいるところです。
お孫さんの声も聞こえたので、ちょうどいい。
麦茶に混ぜるとスーっとして冷却効果があり、子どもにもいいそうですから。
「こんにちはー」と呼ぶとおばさんとお孫さんたちは奥のほうで何かしていたらしく、おじさんが出てきました。
「これ、レモンバームって言って、ウチの庭で生えすぎちゃったんですけど、お茶にするとスーッとして・・・」と説明を始めるや、おじさん、わからなくて明らかに迷惑そうな顔。
しまった、おばさんに説明すればよかったと後悔しかけたとたん、
「いや、ウチはこういうのはいらんと思う」
・・・にべもなく断られてしまいました。
<レモンバーム>じゃなくて、ハッカの一種といえばよかったかな。
ドクダミとかヨモギみたいなもんなんだけど・・・。
確かにドクダミやヨモギだったらわざわざあげるほどのものじゃなくて、そのへんにやたら生えてる雑草ですが・・・。
そんなあからさまに断らなくても・・・
すごすごとひきさがってはきたものの、このままでは悔しくておさまりがつかない。
こうなったら他の人に強制的にもらってもらうぞ!
まずは天然酵母パンのセルクルへ。
今日は定休日なので、在宅かどうかの確認のためお電話しました。
セルクルの庭に生えているきれいな葉っぱの宿根草を分けてもらえるはずだったので、
そのおかえしとして。
残念ながら今日はおでかけとのことでしたが
「レモンバーム?ああ、ハーブティーにするとおいしいよね。ウチにもあったけどかれちゃったワー。
今日は居ないから、また今度ちょうだい。刈ってもすぐ生えてくるでしょ?」
そうそう、こういう反応が欲しかったのよ。
ちょっと自信がついたので、ネパールレストランのママさんに銀行で行き会ったところをつかまえます。
「お肉料理にも合うのよ」と勧めると
さすがスパイス料理店、「マリネ液につけるといいかしら」と専門用語が。
「そうそう、それ最高」
我が家の酒蔵、久保酒店へ。
若い嫁さんが店頭の黒板やポップ作成能力に長け、
地酒、地ワイン、地ウィスキーの販促がんばってます。
お母さんが昔からやってる自然食品コーナーも充実。
そのお母さんがいたので、「女性の体調を整えるのにもいいそうですよ」
「あらあ。ありがとうございます。いいんですか、こんなにたくさん」
最後は石屋の大おかみに。
孫2人も連れてってティータイム。
「そんなハイカラなもの、飲んだことないけど」といいつつ、おいしいと何倍も飲んでくれました。
花粉症にも効くので夫にも飲ませたところ、ハーブティーが苦手な夫でも
「うん、これなら飲める」
そこへ職人のカトーくん。
「ウチは森の中で日当たりが悪いので、菜園とかガーデニングとかあまりできなくて。
ヨメさんは好きなんですけど」
よしよし、そういう人にこそ。
西洋山はっかというくらいですから、八ケ岳でも育ててる人は多いし、
育てるつもりがなくてもどんどん繁殖するレモンバーム。
正直そんなにありがたみがないかもしれません。
それでも、2人目以降は期待どおりの反応で、なんとか自尊心をとりもどしたのでした。
梅雨明け、またいっぱい生えます。
こんどはどの人にもらってもらおうかしら。
レモンバーム3 レモンバーム4
↑え? いや、そこまで貪欲にもらってくれなくても・・・。

2009年6月9日

そして今日は自然農体験

田植えに続き、今日はピッコロの畑でサツマイモと大豆植えです。
自然農の体験施設『野風草』を運営する舘野さんの指導。
舘野さんとは取材させていただいたり、自宅も見に来てくれたり、
いろいろご縁があるのですが、ここでも出会えました。
やっぱり、というべきか。
自然農。
耕さず、雑草や虫を敵とせず、自然に沿った農業。
(「有機農法」とか「無農薬農法」とか方法の「法」はつかない)
ほったらかしではなく、よけいなことはしないけど、手助けはする。
ほっといたら草に負けてしまうから。
農業は畑や作物の組み合わせで千差万別。
「子育てとおんなじです」と舘野さんは言います。
耳がいたいなぁ。
私なんか、子育ても栽培も、よけいなことばっかりして、でも肝心なところで手を抜いてる。
畑は、一にも二にも、畝づくりが基本。
トラクターでかきまわしたり、肥料や石灰を混ぜたりはしません。
使うところだけ草を刈って、その場においておきます。
これが大切なマルチ代わりになるんですね。
ピッコロ畑1
メジャーをとりのぞいて、草を敷いてしまえば、どこに植えたか、植えた本人たちもわからない。
今日は親子参加でした。
畝作りが大半の地味な作業だったせいか、子供たちはあまり興味を示さず、
専ら走り回ったり木登りしたりの外遊びに興じていました。
ピッコロ畑2
Mooもたくましくなったもんだ。
「お散歩ばっかりでつまんない」「高いところこわい」と引っ込み思案だったのに、
もうバンバン木登りですから。
収穫祭がタノシミです。

2009年5月26日

畑の師匠ゲット

今日はLampsLodgeツトムさんの紹介で、小淵沢で農業を始めたemiさんのところへお邪魔しました。
emiさんは古民家を借りて仲間の人と有機栽培農業をしてます。
専門の機関で学んだものの、自分でやるのは今年から。
なのに、もう5反以上の農地を借りるというガンバリさん。
自宅のすぐ隣で自家用の野菜、車で数分のところの数箇所で田んぼ。
田んぼのひとつがウチのすぐなので、これから時々お散歩でお邪魔することにしました。
今日はツトムさんの車でそれぞれの田んぼを見につれてってもらいました.
emiさんの田んぼは八ケ岳や南アルプスが森の間から見えて、
圃場整備で固められた大きい農地と違う、素朴な原風景があって
すごく絵になります。
この景色があればつらい畑仕事もがんばれるとemiさんが言ってました。
emi畑1
ほら、きれいな水にしかこないというトンボ。
テントウムシのツーショットで。
emi畑2
今日の様子はemiさんのブログにもあがってるので、ぜひみてください。
私がめんどくさがって避けていた土壌作り。
emiさんはわかりやすく教えてくれました。
私が奮闘していた雑草はイネ科の茅で、イネ科の植物はカルシウムを土壌から吸い上げてしまうので他の野菜を栽培するときにはそれを補う必要があるとのこと。
それで石灰を撒いたりするのですが、石灰も撒きすぎると土が固くなるので、
emiさんは焚き火をしたあとの灰などを撒いているとのことです。
土にカルシウムがもどってきたところにはナズナが生えています。
これはいい土壌になったという証拠だそう。
emi畑3
6月6日は大勢集まって、手で田植えをするとのこと。
子連れで参加してみようかなぁ。

2009年3月29日

森のようちえんが始まる

来年度からMooは週1回森のようちえん「ピッコロ」に行くことになりました。
屋内ではなく、森の中に入って散策しながらの保育。
2才のときに一日体験入園しましたが、
3歳未満児は親との参加が原則なので、私もつきそいました。
そのときは親にくっついてしまって、手を焼きましたが
最近は一人でどんどんあっちこっちへ行って困るくらいですから、もう大丈夫でしょう。
子供の自主性、自然とのふれあい、独創性の育成・・・など、
親としてはいろいろ期待するわけですが、
逆に親が教えられることが大きいのです。
今日は新年度に向けて、園舎のかたづけ。
久しぶりに会う先生は、2才のときのMooを覚えていてくれて
「まあああ。こんなにおおきくなってしっかりして」ととても驚いて喜んでくれました。
それであっというまに「せんせいだいすき」。
すぐに年の近い女の子のおともだちもできて、おおはしゃぎ。
里山の農家跡地。古い民家とビニールハウスと畑。
そして後に豊かな森。
ここで、子供たちはどんな風に遊ぶのでしょう。
すべり台やジャングルジムがあれば、ある程度想像はつきます。
でも、ここにはそういうものはありません。
逆に民家の中にはありとあらゆる古い生活用品。
今日はそういうものも整理していったわけですが、
一見保育に関係なさそうなガラクタみたいなものもいっぱい。
「まだ使うの??」というような汚いものもちゃんとホコリをぬぐって片付けます。
ピッコロでは原則、本当にケガをしそうなとき以外、大人は口をはさまないことになっています。
子供の社会が、子供たちだけでちゃんと確立しています。
今日だって、親が掃除や大工仕事をしている脇で子供たちが遊んでいましたが
どこからも「こら、そんなことしないの」などとたしなめるような声が聞こえませんでした。
まあ、親たちは仕事にかかりきりで、子供たち同士で遊んでいるところに口出す余裕がなかったのがほんとのところですが。
ほっといてもちゃんと自分たちで遊んでる。
で、親の働くのを見て、手伝ってみたりする。
とても楽な集団でした。
Mooもおとなになったなぁ。
心配していた気持ちは、他ならぬ娘が払拭してくれました。
家に居る時間が多くて、保育園のない日は娘との時間をもてあましぎみだった私。
どうしたら無理なく楽しく居られるだろう。
ピッコロで過ごす子供を通して、家での関係もよくなりそうな予感がしました。
ピッコロ1 園舎。
ピッコロ2 眼下に田園、そのむこうに南アルプス。
ピッコロ3 子供たちもせっせと働く。
ピッコロ4 ピッコロ5 日本手ぬぐいをまいて、Mooもはりきる。

2009年3月16日

春のお題、「蝶」

今日は春の俳句の会に行く予定です。
年4回、季節ごとに行われる句会ですが、妊娠出産とあって2回ほど欠席していました。
久々の出席で、春ですし、心うきうき。
さて、今回のお題は「蝶」です。
「秋の蝶」とか特別な形容詞をつけない限り、「蝶」といえば春の季語。
二十四節気で今は啓蟄。虫が土から這い出してくる頃。
ここ八ケ岳ではもうすこし待たなきゃかなと思っていましたが
今日はまさに虫たちがむずむず出てきそうな、ぽかぽか陽気です。
蝶かぁ。
そういえばMooがちょうちょをつかまえようとして、
でもちょうちょのほうが3才の子どもよりずっと敏捷で、
ひらりひらりとかわして、「つかまるもんですか、ほほほ」などと小ばかにしてるように見えるときがありました。
でもやっとつかまえられて帽子にあててみては喜んでいました。
あれは、去年の夏頃だったかなぁ。
あのときの状況を春っぽく演出して詠んでもかわいいかな。
さて、どう五七五におさめるか・・・。
縁側でTazとひなたぼっこでもしながら考えるとしましょうか。

2008年10月12日

八ケ岳の森でゴミ拾い

小淵沢にある化粧品会社・アルソアさんで恒例の「クリーンアップ」イベントがありました。
つまり、森を歩きながらゴミを拾うのです。
普段、近いのになかなか行けない森林浴とお散歩。
今回で2回目の参加ですが、娘も喜びそうなので、今年は二人で参加しました。
クリーン1
ゴミ拾い、といっても実際はあまり落ちていません。
けっこうなことです。
とはいうものの、小一時間ゆっくり歩きながら、
二人でビールの空き缶2個とお菓子のビニールゴミ3つなどを拾いました。
今回のイベントではアルソアさんも新しい企画を考案。
「クリーンアップ」とかけて「グリーンアップ」。
つまりどんぐりを拾って苗木を作ろうというものです。
人工的にアカマツやカラマツ、スギ、ヒノキが大規模に植林されている八ケ岳ですが、
本来はナラやトチなど多くの落葉樹が生えていたのだそうです。
八ケ岳本来の豊かな森をとりもどすことで、
鹿や猪、野鳥のいる森と人間の住む里山との住み分けができる。
今回苗木作りの講師の清水さんがそう解説してくれました。
クリーン2
クリーンアップイベントのために製作されたオリジナル紙芝居(パワーポイント)の上映も。
『ひとつひろえば』
ルナちゃんがお月さまと一緒に地球さんを空から見ると、
そこにはゴミがいっぱい。
森では鹿が、海では魚が、ゴミが体に入って大変なことに。
「ゴミはなるべく出さないように。みつけたらひろおうね」とお母さんと約束したルナちゃんでした。

パワーポイントの紙芝居製作にあたって、事前にアルソアさんからご依頼いただき、
朗読を私が担当させていただきました。
声撮りがつい2日前だったというできたてほやほやの紙芝居です。
どんぐり拾いは飽きちゃってマジメにやらなかった娘も、
この紙芝居にはくぎづけ。
帰る頃にはセリフの半分も覚えていました。
わが娘ながら、アニメにしろ本にしろ、セリフを覚えるのが早いのにはいつも感心。
アルソアさんで用意してくれたほうとうとマクロビオティックのスイーツでお腹が満たし、
シメは八ケ岳在住のミュージシャンの皆さんによる、エスニックサウンドのコンサート。
クリーン3
ゆっくり歩いて、森林浴できて、程よく疲れて、お腹もいっぱい。
帰宅したあとは早めのお風呂につかり、
娘もいつになく早くバタンと寝ついてしまいました。

2008年10月9日

石釜でピザパーティ

「石釜を自分で作ったんだ。見に来ない?もちろんピザ食べ放題」
というステキな誘いを受けていそいそと行ってまいりました。
常々大谷石で石釜をつくりたい(販売したい)と思っていたので、
ちょっと偵察もかねて。
ピザ釜-1
正確にいうと、素材は石ではありません。
セラミックレンガという耐火レンガの一種。
非常に軽くて素人でも簡単に作業できるということで、選ばれたそうです。
レンガを積み、モルタルを周りに塗ったもの。
そして最期に奥さんが長年かけて集めたマーブル小石を貼り付け、
全体にぽっこりとして、模様もついた、かわいい仕上がりとなりました。
赤く色づき始めてきた森の中のお宅で、存在感を見せながら馴染んでいます。
ピザ釜-2 ピザ釜-3
トッピングもこの倍くらいご用意くださって、目移り。
中でも私のお気に入りはトマトとバジルのシンプルバージョンでした。
ピザ釜-6 ピザ釜-5
そして、私が手を焼いたオバケズッキーニの別の活かし方に出会えました!
ピザ釜-4
ズッキーニボート。
種をくりぬいたズッキーニの中にハンバーグ風の素材(タマネギ、ひき肉など)を詰めたものです。
これは20分ほど釜で焼きました。
見た目にゴージャス!
すばらしいパーティ料理です。
外で食べる食事はどうしてこう、おいしいのでしょうね。

2008年5月22日

電磁派から身を守れ

始まりは1枚のチラシでした。
「やよぶさんち、台所はIHでしょ。こんなこわいチラシが新聞に入ってたのよ」
知り合いに見せてもらったそのチラシにはこんな表題が。
WHOが日本にも電磁派法規制を求めた0.4マイクロテスラとは!?
つまりこれ以上電磁派が強いと人体に悪影響ありとするラインのことだそうで。
家庭内で電磁派を発生させる最たるものはIHクッキングヒーターで、
日本でだけこれだけ普及しているんだそうです。
WHOの推奨する基準値にするには2m離れて使用しなければならないとか。
電磁派過敏症でもない私が、電磁派だらけの生活を送っていて
どこに害があるのかはっきりとは分からないし
たとえ多少の不調や精神上の不安定さがあったとして
それが電磁波のせいだとは言い切れません。
とはいえ、「お宅、お子さん小さいんだし、これから赤ちゃんできるかもしれないんだから」などと
言われるとさすがに無関心ではいられないわけで。
ちなみにその人もIH調理器ですが、なんとなく不安で、ガスに替えようかと思っていた矢先だったとのこと。
とりあえずネットで少々調べたところわかったことは
・電磁派にもいろいろあって、放射能や紫外線からラジオなどの電波などまでさまざま。
・IH調理器は低周波電磁派にあたり、コンロ面で発生し、放射線状に広がる。
・IH調理器の健康被害は、否定できないものの、結局のところ未だ直接の病気は不明。
とりあえず安心料だと思って、防磁エプロンを買うことにしました。
「電磁派99%カット!」などというキャッチコピーは全く信用してはいけない、
あるいはどの種類の電磁派をカットするのか、きちんと把握しておかなければいけない
というのが今回かじった情報です。
少なくとも夫の持っていたPC用の防磁エプロンは、IHには無意味であることがわかりました。
そこで、わざわざ「妊婦用」とあったこちらのメディカル・エイド(株)のエプロンを買いました。
あちこちでリンクがはられていて、なんとなく信用できそうだったから。
現物はこれです。
防磁エプロン1
見てのとおり、エプロンが自立するほど固いものです。
内側はこうなっています。
防磁エプロン2
おなかと胸の2箇所の内ポケットに厚めのアルミフィルムのようなものをセットし装着します。
着心地は正直、悪い。
まるで剣道の胴着のようです。(そこまで固くないけど)
かがむとフィルムが足のつけねにあたって、動きづらいし、フィルムも曲がる。
しかも、このフィルム、曲げる回数が多いほどひび割れが起こりやすいのです。
ひび割れても性能に変りはないとのことですが、ご丁寧に補修テープまでついています。
ちなみに、エプロン生地自体に防磁性能はありません。
この鎧を着て、台所作業をするのはかなり面倒ですが「気は心」。
それでもやっぱり結果を体感できないのは、寂しいですな。

2008年5月14日

今は買ったほうが安いけど

家庭菜園を始めて、約3週間。
ヒマワリの種も植え、次は野菜に挑戦。
土作りをしっかり勉強しなきゃいけないんだろうけど、
「根っこが残ってても、光合成しなきゃいずれ枯れるから、あまり気にしなくていいよ」という
自然農派の人に言ってもらったのを頼みの綱に、
耕して多少堆肥をいれて、土作りはオシマイ!
こんなアバウトな農業でも、やっぱり耕したり畝作りをしたりするには労力がいるもんで、
雨続きで数日さぼっていた畑仕事を再会した今日、
すっかり腰にきてしまいました。
ただのホームセンターで買った苗だけど
畝をつくって支柱をたてるとそれなりにみえてきて自己満足です。
家庭菜園1
農家の人からレタス苗も分けてもらい、プランター栽培。
これは毎朝2〜3枚ずつ食べるのに、ちょうどいいのです。
きれいで観賞用にもぴったり。
家庭菜園2
先日ある人が言っていました。
「将来必ず食糧難が来る。
そのときのために自分所有の農地を持っておきたいんです。
だから農業資格をとりたい。
(ご承知のとおり、今の農地法は数反歩の耕作実績がなければ農業資格が得られず、農業従事者でない者は農地を所有することができない。戦後の農地解放から生まれた法律。)
子供や孫の逃げ場を作っておきたい。
日本の農業全体も心配だけど、まずこんな個人的な理由から
土地探しをしてるんです。」
こういう人が最近とても増えてきています。
都会ではすぐそばに物資がある。
それもきれいな盛り付け、照明、パッケージ付。
ほしいものが思いついたときに5分以内に買えて、全国・世界中のものが食べられる。
楽しくてついたくさん買ってしまう。
近くに土がないと、野菜ひとつ育てるのにどれだけ苦労するか、忘れてしまう。
田舎にいたって買ったほうが安いしおいしいものが手に入る。
(そう。結局私が腰を痛めながらこんなに苦労して育てたって、食べられるのは2ヶ月以上も先だし
おいしいかどうかの保障すらない)
日本が食糧難に陥らないように、日本の政府や商社やメーカーは一生懸命働いてくれて
なんとか海外から食糧を集めようとしてくれてる。
農家では作物を作っても儲からないどころか、続けていけないほど赤字になるから農地は放棄、
宅地転用して売ることがせめてもの退職金代わり。
個人的な理由で、と言ったその人は時代に逆行しているのか。
それとも先見の明があるのか・・・。
奥が深すぎて大変すぎて、遊びにしかなってない家庭菜園を体験しながら
やっぱりどこか他人事にしか思えない、食糧難問題です。