おかみブログ

2007年8月7日

お盆はふるさとで

「お盆をふるさとや行楽地で過ごす人の帰省ラッシュは・・・」というニュースが流れる季節になりました。
お盆はそもそもあの世からご先祖が帰ってくるとされる民間信仰。
一族が一同に会し、先祖供養を行います。
さらにそれが大規模になって、地域で盆踊りをしたり。
普段会えない人に久しぶりに会えるので、生きている者同士の喜びの場として祭りに発展していったのがお盆祭りです。
小淵沢町のお盆祭りは、駅前の「すずらん祭り」。
商工会青年部主催の地元の小さなお祭りですが、都会に出た若い衆が戻ってきたり、その前後にゆっくり休みがとれるお父さんが家にいたりして、家族・地域が集える楽しく懐かしいお祭りなのです。
この祭りを盛り上げるために「練り込み囃子」が出動。
(最近このネタ多いですね。)
参加者ファッションは?ということで昨年以前を参考に研究してみました。
練り込み4

法被・帯・ハチマキは貸してもらえます。小学生用(身長130cmくらい?)もあり。
中はTシャツまたはタンクトップ。女性はサラシ巻も歓迎されるかも?!
下は股引、なければスパッツ、ジーンズでも可。
上下とも黒っぽいほうがかっこいい。
履物は理想は地下足袋ですが、スニーカーでもOK。ビーチサンダルや下駄はお囃子には不向きです。
ヘアスタイルは女性はきゅっとアップにして目深にハチマキをのせるのがかっこいいんだけど、髪の短い場合はムズカシイ。男性は毛先をとばしてハードスプレーなどで固めてみては。
汗で流れてしまうかもしれませんけど、それもまたヨシでしょう。
そういえば、おととし、まだ女性の参加者が少ない時に、参加者の一人で木工作家の先生からお手製のかんざしを女性陣にいただきました。
今年もつけてみようかなぁ。
すずらん祭り及びお囃子隊のコース地図。
参加者も沿道の人も当日の参考にしてください。(多少変わる可能性あり)
練り込み地図

8月14日(火)夕方5時〜駅前商店街にて
淵の音太鼓演奏に続き練り込み囃子スタート

2007年8月5日

躑躅ヶ崎館に鬼が来た!

漆黒の闇の中、怪しい灯明に照らし出された異形の者の影。
風林火山館2
風林火山館3

武田信玄の本拠地・躑躅ヶ崎館を模した大河ドラマ用セット「風林火山館」にて行われたライブイベントの模様。
8月1日より夜のライトアップイベント「風林火山館・戦国夏まつり」が始まりました。
戦国当時の灯明の明るさをイメージした照明のもと、毎夜ライブやコンサートがあります。
初めての週末となる今日は天野宣&阿羅漢の皆さんの和太鼓演奏。
家族全員で浴衣で聞きに行きました。
「おにがきたよ・・・」
娘は眠いけど怖いの半分、見たいの半分。
天野宣さんは私たちの太鼓の師匠でもあります。
阿羅漢は天野さん率いるプロの和太鼓グループ。
勇壮だと思い込んでいる太鼓の音ですが、それ以外にも祭りや西洋の風情が盛り込まれていて、表情の豊かさに感動します。
風林火山館1

ぼわーっとほのかな照明も怪しさを演出。
太鼓は本来神にささげるもの、という解説あり。
神にささげ、生きるを喜び、異形の姿でうごめく。
こんな演奏が入館料(300円)だけで聞けるなんんて。
ぜひおでかけあれ。
ちなみに20日は北杜市内太鼓グループも加わっての大演奏会。
小淵沢の淵の音太鼓から私も出ます。

2007年7月27日

ホースショー前夜

明日は小淵沢のビッグイベント「八ケ岳ホースショー」の日です。
毎年私が所属する和太鼓保存会「淵の音太鼓」は前座で出演しています。
私にとっては5回目、今年こそは満足のいく演奏ができるといいです。
演奏する曲は2曲。
『淵駒(ふちこま)』幻の名馬と呼ばれる甲斐駒が戦国の大地を駆け抜ける姿を表現した曲。淵の音太鼓が必ず演奏するチームのテーマ曲でもあります。三連符で騎馬隊が順番に出てくる緊張したシーンから合戦への行進、そして笛の音とともに悠々と大地を闊歩する姿、最後は大団円となり勝どきをあげる。まさに今放送中の「風林火山」にぴったりの曲です。
『神(しんらい)』神の声を意味する題名。遠く近く、時に威圧的に時にひょうきんに、硬軟とりまぜた表情豊かな「神の声」。一神教のそれではなく、日本古来の八百万の神とも解釈できるのでは。
淵の音太鼓はこの2つの曲ともうひとつ『蹶然』という大曲があり、3つで組曲になっています。なかなか3曲全部を演奏する機会がありませんが。
作曲は甲府市無形文化財・天野宣さん。
70歳を越えた今でも現役で和太鼓バンド阿羅漢を率いて活躍中。
全国の門徒に、その地域の活性化と太鼓の役割を指導して歩いていらっしゃいます。
以上、にわか曲解説ですが、知っておくとけっこう楽しめるかも。
今年は新メンバー・ツトムさんのデビュー。まずは「淵駒」で。
私ももう「一番初心者で〜」なんて甘えてられませんね〜。
今年は「風林火山」主演の内野聖陽さんもホースショーにゲスト出演されるということで、控え室近くとかで会えないかなぁ。きゃーどーしよー♪
もとい・・・やっぱり小淵沢は北杜市の中でもちょっと違う、と言わせるほどの華麗な馬の祭典。
太鼓ともども、どうぞお楽しみに。
7月28日(土)
山梨県馬術競技場にて
太鼓演奏は18時25分より

ホースショー

2007年7月4日

練り込み囃子2007佳境

7月2日(月)、練り込み囃子の3回目の練習がありました。
この日から練習場所を小さい部屋から大きい体育館のほうへ移ります。
体育館の高い天井に太鼓の音が反響し、迫力が増してきました。
今年で7回目になる「小淵沢練り込み囃子」。
駅前商店街のお盆祭り「すずらん祭り」に出場するお囃子隊です。
当初から見るとずいぶん一般に広まってきたなぁという感じ。
はじめのころは作曲者で指導者の天野宣先生に頼るところが多くて、ついていくのに必死でした。
今では祭り本番の熱気が次年の参加者を呼び、経験者が未経験者に伝えるという図式ができています。
参加者の層も幅広い。
親子で参加する人も今年は増えました。
子供がいっぱしの大人と一緒に同じフレーズ、ステップをマスターし、みんなで祭りに参加する。
子供中心でなく、社会の一員として地域と関わる。
しかも、太鼓は礼に始まり礼に終わる、武道の流れが入ってますから、自然と規律も身につけられる。
発足した年の練り込み囃子を沿道から見たのが、私と太鼓との出会いで、次の年にはすでに練り歩くほうにまわってました。
練り込み囃子の成長とともに私の太鼓経験も積まれてきたんですね。
うーん。感慨もひとしお。
何しろ妊娠中もやってましたからねぇ。
意地ですね、ほとんど。

祭りの定着は最低三代かかるそうです。
とりあえず2代目の娘のデビューは今年はまだムリそうですが。
次の練習日は7月23日(月)19:30〜
小淵沢総合グラウンド体育館

本番は8月14日(火)夕刻より

2007年6月4日

練り込み囃子2007始動

小淵沢のお盆祭りのお囃子隊「一心練込囃子」の練習が今日から始まりました。
今年はお囃子隊募集のため、気合の入ったポスターを作成しました。
練込07ポスター by Tsutomu K.
老若男女、町内外在住を問わず、誰でもお囃子隊に参加できます。
祭りは見るより参加すべし。
祭りを盛り上げる大切なお役目ですが、何より自分たちが一番盛り上がっちゃうのです。
私の所属する町の太鼓保存会「淵の音太鼓」も伝授もかねて参加します。
参加者はめいめいひとつずつ太鼓を持ちます。
一番のメインで、人数が多くて、動きが激しくて、祭りっぽい太鼓が、「枝付け(えつけ)」。
フライパンくらいの大きさの太鼓です。
この枝付隊が軽快なお祭りステップを踏みながら沿道を練り歩く姿が、このお囃子隊の見せ場。
初めての人やノリのいい人はまずこの太鼓で参加します。
あとは大きい太鼓で、伴奏。枝付隊をサポートします。
第一回目の練習の一般参加者は8名。
今年初めて参加の新しい人たちのほうが多い、フレッシュな顔ぶれとなりました。
練込07練習1
まずフレーズを覚えよう。
練込07練習2 
すっかり常連の小学生男子コンビ。かわいかっこいー。
練込07練習3
わが娘ながらあっぱれな構え。でもこれはお祭り太鼓じゃないんだけどナー。
次の練習日は18日(月)19:30〜
小淵沢総合グラウンド体育館

本番は8月14日(火)夕刻より

2007年4月25日

みぞれの風林火山館

またもや『風林火山』ネタです。
地元の人は案外行かないという『風林火山館』にやっと今日行ってきました。
ただの撮影セットなのですが、眼前に広大な牧草地が広がり、その向こうに見下ろすように南アルプスと富士山がパノラマで見えるというロケーションです。展望台として考えれば、なかなかのものです。
牧草地の一画に築いたもので、5年間ののちは再び牧草地に返す計画。
朝からぱらぱら雨、時折やや強く降る、という観光には少々都合の悪い天気の中、とあるご縁で八ヶ岳に来られた4名のお客様たちを連れて。
(この妙縁のお客様たちについては次回で詳細をお話します)
風林火山館

その昔、初めて八ヶ岳が地元甲州の話としてロケ地デビューしたNHK大河ドラマ「武田信玄」のときは、それこそ札束ががっぽがっぽ、お土産店のふところに入ったそうです。
文字通りのふところでは足りず、大きなダンボールや一斗缶などに札束を放り込み、束ねるヒマもなく足でぐいぐい押しながら万冊を詰め込んでいったとか。大げさなハナシでは、風で飛んでいくお札を追いかける隙もなく、そんなチイサイことなど気にしちゃあおれんかったと。
そんなバブリーな商いを知っているかつての商店ならバカバカしくなるほど、平日の開放ロケセットは静かなものでした。
天候のせいもあるのでしょう。冷たい雨が時折みぞれになる館。
が、だからこそ客側としてはつっこんだ楽しみ方ができました。
「春は(標高)1000mまで。ここは1300mあるので、まだまだのろしがあがりません」
そんな粋な説明から始めてくれたのは小柄なボランティアガイドさん。
躑躅ヶ崎館を再現したセットのこと、武田家のこと、山本勘助のこと、その他歴史雑学。
先日のお弁当の話のときに書いた「武田菱」は武田家のいわゆる表紋で、公式の場で広く家柄をあらわすときに(一番顕著なのが合戦)使った。それに対して「花菱」は略式の場や装飾として使われた裏紋。セットの主殿にかかげてあったのはこの「花菱」紋でした。
それから「ヤマカンが当たる」のヤマカンは山本勘助が語源だとする説が最も有名だとか。
・・・などと豊富な話題を軽快な口調でぽんぽんと説明してくれ、アタマがよくなったような気になれました。
最後は武者の格好をしたプロカメラマンコンビと一緒に記念撮影。
ますます気を良くして出てくる頃には少し雨も上がって濃い雲がもくもくと、見下ろす南アルプスの山々を覆っていました。
ゴールデンウイーク中は北杜市の太鼓保存会が持ちまわりで、この風林火山館で演奏をします。
我らが小淵沢・淵の音太鼓は5月3日、11:00より。
躑躅ヶ崎館の主殿の御前にて。

2006年8月16日

おかえりなさい

昨日は小淵沢駅前商店街のお祭り、「すずらん祭り」でした。
あまりの疲れで丸一日たってからのブログ執筆。
節々がガタピシ言ってます。
すずらん祭りといえば練り込み、というほど定着してきた「こぶちさわ一心練り込み囃子」に今年も参加しました。
というより、今年は事実上実行委員みたいなもの。
スケジュール表や役割分担表なども作ってみまして、自分で自分を盛り上げます。
夕方5時、西日がまともにさしこむ中練り込み開始。
なんとかお天気は持ちそう。
出始めでまだ明るいこともあり、やや固い表情のお囃子衆。
でも最初の決まりポーズの時、沿道からの拍手で一気に和やかムードに。
これ!これですよ。
お祭り囃子の醍醐味その1。沿道とのやりとり。
拍手をしてくれている時の沿道の人たちの顔って、純粋にいい。
こんな表情をしているときに暗い気分になったりするわけがない。
5時半。お天気なんとか持つと思っていたのに、ポツリポツリと雨が。
しかもだんだん強くなる。
始めたばかりだし、太鼓の皮がガビガビになるのも気になるので、ちょっとはやめの休憩。
お店の軒下で雨宿りしながらビニール袋を太鼓に巻きます。
結局通り雨かと思いきや最後まで小雨状態が続きました。
ところでお囃子衆は地元在住の有志です。
すずらん祭り出場に照準をあわせ、夏前から練習を重ねてきた一般の人。
上は80歳近い人から、下は4歳の子どもまで、単に「やりたい」という気持ちだけで集まった人たちです。
お祭り囃子の醍醐味その2、参加者層が幅広い。
たとえば大きなお祭りになるほど、「青年衆」とか「婦人衆」とか「子供連」というようにグループわけされると思うのだけど、こぶちさわくらいの規模だとみんな一緒。
で、意外と子供が盛り上げ役だったりする。
今回もシャッセ(一番激しい動きをするところ)で縦横無尽に動き回っていたのは小学生以下の子どもたちが中心だったし、夜10時の最後まで声を張り上げながら大人について練り歩いた4歳の子供もいました。彼らのパワーに参加者も観客もみんなが元気付けられたことでしょう。
7時ごろが祭りのピーク。
雨も一瞬小降りになり、今がチャンスとプロ太鼓奏者の演奏に入っていただきました。
こぶちさわ練り込み囃子の作曲者・指導者でもあり、プロ太鼓バンドの主宰でもある天野宣さん&阿羅漢の演奏です。
演奏といってもまず初めは沿道を巻き込んでの参加型楽曲。
さすが、先生。観客の心をまずガシッと引き込んだようです。
しかしいったいどこにこれだけの人がいたんだろうと思うような群集。
お祭り囃子の醍醐味その3、人口密度が異常に高い。
9時半、いよいよ雨もやむ気配なく、祭りメインイベントの抽選会もおわり、お囃子衆にも疲れの陰が。
しかしそこは自らを鼓舞しなんとか最後の仕上げにかかる。
先生たちも参加してくれ盛り上げてくれます。
ワーッと奮いたたせる声が一段と大きくなったとき、静かな篠笛の音で「蛍の光」。
その場にいた人全員におそらく何かが通り過ぎました。
控え室に戻って迅速な片付け。そして誰からともなく「お疲れ!また来年!」。
そして来年再会したときの言葉はこうです。
「おかえりなさい」
この気持ちが最大の醍醐味。

2006年6月21日

練り込み、練習スタート

今年の練り込み囃子の練習が始まりました。
ぶう やよぶ画
「小淵沢・練り込み囃子」は町の新しい郷土芸能として平成13年に発足したもの。
メインの発表の場はお盆8月14日の商店街のお盆祭り「すずらん祭り」です。
他にもいろんなお祭りやイベントに参加して、町の活性化に一役買っています。
まぁ、こむずかしいことはいいとして、とにかく楽しい。
法被着て、和太鼓持って、踊って汗を流して、ビールをあおる!
大人も子どもも一緒になって、沿道を練り歩くことの快感といったら。
5年目ともなると、常連さんもいて、今年はどう暴れようかと策を練っていらっしゃるようです。
昨日の練習は子どもたち中心でした。
小淵沢のバー・B&B「Lamps Lodge」さんも一家で参加。
いらっしゃ〜い。
と言ってる私は和太鼓保存会「淵の音太鼓」のメンバーで、一応指導の立場・・・ということになっております。
しつこくまたコマーシャルしたりして。
練習日は毎週月曜日 午後7時30分から
場所は小淵沢総合グラウンドの体育館

練り込み1

練り込み2

2006年6月15日

夏だ!祭りだ!練り込み太鼓

青森のねぶたにも、気持ちだけは負けない小淵沢のビッグイベントのご紹介!
小淵沢駅前商店街で毎年行われるお盆のお祭り「すずらん祭り」。
そのメインとも言われるのが「こぶちさわ練り込み囃子」。
沿道を太鼓をたたきながら練り歩く民衆のパレードです。
めいめいが小さな太鼓を手に小粋なステップで踊ります。
お囃子の掛け声と太鼓の音はすごい見ごたえがあるものですが、一番楽しいのはなんといってもやってる本人たち。
練り込みの合間にいただく酒と祭りの気分に酔いしれながら、次第にエキサイト。
ああ日本人でよかった。
指導は山梨県では知らぬものはないとまで言われる、和太鼓の神様的存在の、天野宣さん。
天野先生率いるプロ和太鼓バンド「阿羅漢(あらはん)」のイケメン衆も参加して、子どもから大人まで女性陣はくぎづけ♪
ああ日本人ってかっこいい。
練り込み囃子は誰でも参加できます。
ただいま参加者募集中。
6月19日(月)から練習が始まります。
夜7:30〜9:00、小淵沢総合グラウンドの体育館に集合!
事前申込も要りません。いきなり来てOK。
クロアチア戦に勝利したパワーを祭りにそそぎこみたい。
だから次こそ勝て!日本!