おかみブログ

2011年3月10日

お豆さまpart3〜花豆編〜

高原の豆といえば花豆。
八ヶ岳に来るまでその存在を知りませんでした。
そら豆よりさらに大きくて、「紫花豆」の異名のとおり濃い紫色に白い斑点のある、独特な外見をしています。
厚めの皮で、実がたっぷりあって、ものすごい存在感。
甘く煮たり、料理好きのペンションの奥さんがよくケーキにしたりもします。
いつも煮豆をいただくばっかりだったのですが、
小豆煮が成功したことに自信がつき、家でも煮てみることにしました。
平成22年の小淵沢産。
活躍するのはまたしてもルクルージュの鍋と灯油ストーブ。(ほんとは薪ストーブがいいんだけどなぁ)
昨年の新豆なので短めでいいとはいっても、一応丸一日水にひたす。
たっぷりの湯で1度ゆでこぼし、また煮る。沸騰するまで強火、その後とろ火でストーブの上へ。
約1時間。好みの固さになったら砂糖を加えて冷ます。仕上げにハチミツ。
水の量も砂糖の量も、ものすごく適当だけど、奇跡的に絶妙の甘さ固さにしあがりました。
感動!
花豆1
あら、ピンボケしちゃった。
でも皮もくずれず、きれいにできたんですよ。
カボチャのいとこ煮と黒豆煮はいつもの建築の先生から。
これに豆腐の味噌汁と納豆(子どもたちがどうしても納豆が食べたいというので)が加わり、
今日の夕飯はまさに豆づくしでした。
あまりに花豆が上手で煮えたので、さらに欲がでて冒険を。
花豆のパウンドケーキです。
卵を黄身と白身に分けて加える方法です。
薄力粉・・・120g
ベーキングパウダー・・・小さじ1/4
砂糖・・・70g
無塩バター・・・110g
卵黄・・・2個分
ブランデー・・・大さじ1
卵白・・・2個分
花豆煮・・・70gくらい?(適当。1粒を4つくらいに切り、生地の最後に混ぜたとき存在感が出るくらい)

1.常温のバターをマヨネーズ状にすりまぜる。
2.砂糖を2〜3回にわけて入れる。
3.卵黄を1個ずつ入れる。
4.ブランデーを入れる。
5.卵白を固めのメレンゲにしたものを分けて入れる。
6.ふるった小麦粉とベーキングパウダーを分けて入れてゴムべらでさっくりまぜる
7.花豆を入れる。
8.バター(分量外)をぬって粉(分量外)をふるったパウンド型にいれ、まんなかをへこませたところにバター(分量外少々)を散らす。
9.180度のオーブンで30分ほど焼く
できあがりはこのとおり。
花豆2
花豆3
準備も簡単、あっというまにできました。
なんか、うまくいきすぎてクセになりそう。
豆は4つくらいに切りましたが、丸のままいれたり、上にのせたり、もっと細かくしたり、ペーストにしたり、といろいろやり方はあると思います。
クックパッドに投稿しようかな。

2011年3月3日

お豆さまpart2〜赤飯編〜

スワいちで出会った、原村・宮坂さんちのお米。
我が家の酒蔵・久保酒店でも扱っているのは知っていましたが、
スワいちのご縁で購入してみました。
スワいち3
もうすぐひなまつり、とひっかけてお赤飯。
粒がそろっていて鮮やかできれいな色の小豆は宝石のよう。
古代米のもち米と赤米で炊くのがポイントです。
まず小豆をたっぷりの水で1度ゆでこぼし、再び煮る。
固めに煮たら煮汁と豆を分け、冷ます。
もち米(3合)と赤米(大さじ1)に煮汁(3カップと少しやわらかめに仕上がるようにプラスアルファ)を入れ、小豆を上にのせる。
ここはやはり厚鍋で炊いてみよう。
ルクルージュの得意料理です。
沸騰したら弱火で10分、蒸らし10分。
鍋で炊くときは「赤子泣いても蓋とるな」なので、ほんとにちゃんと炊けてるのか不安になります。
何度もやって感覚で覚えられれば理想なのですが、今回失敗は困る。
なにせひなまつりは明日だし、古代米赤飯セットは1つしか買ってない。
という心配もつかのま、できた赤飯はこのとおり♪
赤飯1
赤飯2
こげつきもなく、ふっくらつやつや、こども好みの少しやわらかめ。
極上のしあがりになりました!
お米のやさしい甘み。
ゴマと沖縄の天然塩をあわせてすり、少々ふりかければ最高。

2011年2月28日

お豆さまpart1〜大豆編〜

西日本、とりわけ関西人はたべものに敬称をつけて呼ぶことがあります。
「あめちゃん」(飴)
「おいもさん」(さつまいも)
「おまめさん」(大豆、黒豆、小豆など)
たべものを親しむ心と大切にする心が感じられて、大好きな表現です。
最近つづけて、お豆さんのおいしさに触れました。
小淵沢駅前のショップまちこぶで主催する「みそづくり」講習会にKuh連れで参加してきました。
始まる前、なんと西の空に虹!こりゃさいさきいいぞ。
みそづくり1
高根産の大豆で仕込む、「甲州調合味噌」。
「調合」とは米麹と麦麹をあわせる、という意味だそうで、今回はそれぞれ同量いれます。
講師はまちこぶ店長のオオタさん。
食品化学・栄養学のご専門で、食品関係の研究所にお勤めされていたあと、国産無添加大豆製品を製造販売するお店のたちあげもした人です。
「おふくろのあじ」と称した講習会ですが、オオタさんの栄養学講義で理科の実験の要素も入った、とってもタメになる講習会でした。
専門の製造機械がある厨房付の会館にて。
給食も作れる大型の鍋やミキサー、ミンチ機で、作りました。
みそづくりは複雑な作業はありませんが、根気とていねいさが求められます。(なんでもそうかもしれませんが)
要は、煮る→つぶす→麹と塩をまぜる→貯蔵
前の晩から洗ってつけておいた(店長がやってくれてました)豆を鍋で煮て、親指と薬指でつぶせる固さになったら、火からおろして冷まします。
粒の大きい、黄金色に輝くような大豆が煮えるにおいが食欲をそそります。

みそづくり2

ここまでで午前中終了。といってもほとんど見てるだけ。
熱を取るのにまた1時間以上かかるので、その間にお昼を食べます。
この待ち時間が、一人で作るときにネックになる。
ついほかのことしてたり、子守してたりすると時間のことを忘れてしまうことが多々あるから。
それに参加者のひとたちとおしゃべりしてると楽しい。
みそづくり3
ちゃんと冷めてから麹と塩を入れます。熱が残っていると麹がうまく働かないため。
麹をまぜてよくかき混ぜます。
みそづくり4
さいごに豆の煮汁をいれ、片手をにぎったときに「にゅるっ」と出るくらいのやわらかさになったら仕込み前の完成。
みそづくり5
赤ちゃんの頭くらいの味噌玉を作って、「こんにゃろっ」とばかりに仕込樽に投げ入れます。
これで空気がいい具合に抜けて酸化しにくくできるそうです。(おお、ちょうど実物がある)
みそづくり6 みそづくり8
樽に詰め終わった仕込み前の味噌。
みそづくり7
講習会はこれで終わり。この後の作業は自宅で行います。
みんな大鍋で煮た同じものを仕込むのですが、保管場所や手のかけ方によってまったく違う味になるそうです。
おもしろいですね、人間のきょうだいみたいです。
自宅で2日間、密閉せずにさらに置きます。
こうすることで熱を完全に逃がし、結露を防ぎます。
そのあといよいよ寝かせるのですが、今回は素人なので簡易な方法を教えてもらいました。
ラップをぴっちり張り、発酵によってふくらんでくる味噌を抑えるため、均等に力がくわわるようにおもしをのせます。
落し蓋の上にビニールに入れた塩をおくといいそうですが、漬物石を使う手も。
私は迷わず石を置くことにしました。
みそづくり9
米袋を開いたクラフト紙をかけ、適度な通気性を確保した上で、温度の変わりにくい場所に保管。
約半年、触らずに。
みそづくり10
土用の丑の日頃、一度天地換えの予定。
食べられるのは来年の今頃。楽しみだなー。
こういう手間をかけていると、食べ物をいただくって本当にすごいことなんだな、とあらためて感じます。
「日本の大豆自給率はわずか4%。すべてを国産でそろえることはもはや無理。
そういう現実や添加物の知識も知った上で、食生活を送ってほしい。」
オオタさんの言葉をきいて、今回の手作り味噌のありがたさがもっとわかる、だいじに仕込んでいかなきゃ、と思い直した一日でした。

2010年9月14日

秋の味覚!今年の第一弾<栗>

今日は月に2回の野外保育、ピッコロの日。
森の栗の木の下には既にたくさんの栗が落ちていました。
ほとんどが虫に食われているのですが、一個だけ、とびきり大きなきれいな実を見つけました。
「一個だけだけど、茹でるか」
「うん!」
楽しみにしながら帰る途中、用事があって行きつけの美容院に寄りました。
Mooもちょっとだけカットしてもらい、きれいになったところ、美容院のお母さんが
「栗あるんだけど、いる?」
なんとタイムリー!
一個だけだとやっぱりさびしいですもんねぇ。
買い物袋いっぱいにいただいた栗、2回に分けて鍋と圧力釜の両方で茹でてみました。
栗1
栗2
栗3←左がMooの拾った栗。大きい!
圧力釜のほうはちょっとエグミが残りましたが、両方ともホクホク!
おいしくいただきました〜。
明日は栗ご飯にしてみよう。

2010年6月9日

小児科へ行く前に

Tazが下痢だとのことで、保育園から帰されてきました。
こういう急な病気、保育園1年目のときはMooも多かったけど2年目から激減。
ちょっとしたウイルス性の病気は最初の1年が勝負みたいです。
そのわりにTazは半年でまだ3〜4回なので、少ないほうかもしれません。
今回の症状。
いつもはガツガツとすごい食欲のTazが給食にほとんど手をつけず、うじうじと機嫌悪く泣いてばかり。
続けざまに3回もウンチをして、そのうちの2回が水便だったようです。
この時点で先生が私の携帯に連絡。
ウイルス性だとすると下痢は特に他の子にうつりやすいので、一刻も早く隔離させることになっているようです。
町外で仕事をしていた私が20分でかけつけると、深い眠りに落ちていました。
憔悴しきった、という感じ。
熱はありません。
そのまま家でぶっつづけ3時間の睡眠。
目を覚まし、すぐに立ち上がってスタスタと部屋の中を徘徊。
どうやら食べ物をさがしている様子。
保育園では薄めたポカリも拒否したそうなので、とりあえず水分が必要かと人肌に温めた麦茶を飲ませる。
パンを見つけ、「ぱん、ぱん、」と騒ぐ。フランスパンを1切れ与える。
食いちぎりながら完食。次を催促するが、「もうやめときなさい」とたしなめると「うえ〜ん」とダダこね泣き。
イスからテーブルによじ登ったり、キャビネの中の乾パスタをボリボリとかじったりする。
急いでおかゆを炊き、かつおぶしと焼きのりを少々混ぜて食べさせる。
おかわりして2杯を完食。
・・・とそんな調子で非常に元気で食欲もあり、その後便がなかったので、
病院に連れて行くのはやめました。
病院に行っていたとしたら対応はどうだったのでしょう。
「たいしたことなさそうだね、消化のいいものたべさせて。一応下痢止め出しときます」
こんなところだったのでは、と思います。
子どもの病気について、今回は病院に連れて行くべきか、どのタイミングで連れて行けばいいか、ということを親切に書いてくれている本があります。
『小児科へ行く前に 子どもの症状の見分け方』アマンダ・ベネット/ジョン・ガーウッド著
アメリカで出版された本で、ある主婦が自分自身の子どもを看病した経験をもとに、小児科医と一緒に書いたものです。
これがわかりやすい。
よくある家庭医学書は、部位や病名ごとに事典のように書かれていますが、これは症状別に事細かな文章で説明されているのです。
たとえば今回ウチが病院に行かなくてもよさそう、と判断した文章はこれ。
『下痢の怖さは、下痢そのものより、むしろ長時間にわたって水分が失われることで起こる脱水症状にあります。(中略)水分が足りているかどうかは子どもの行動からわかります。水分をとったり、ほんのちょっとでも食べることができて、遊んだり運動したりということへの関心も失っていないなら、まず医者に連れて行かなくても大丈夫。ふつうは食事管理をするだけで十分です。』
どうです。考えてみたら当たり前のことですが、なんだか自信がつきませんか。
どこまで自分で判断していいのか迷うのが、子どもの病気。
昔はおばあちゃんや近所の物知りおばちゃんがそういう判断をしてくれたものかもしれませんが。
特に保育園に通わせていると、たぶんほっといて大丈夫、というような症状でも、一応病院に・・・と要望されます。
公衆衛生上しょうがないことだと思います。
食事制限させてる状態で、「給食ではなくて、今日はこれを与えてください」と頼むのも難しい。
だから、通常は<遠慮のため>一日休ませるのが常識だと思います。
ただ、仕事の予定がはいっている親は辛い、というのがホンネですね〜。

2010年4月1日

煎り酒と赤酒

以前、たまごかけごはんのお店のことを紹介しました。
そしたらコメントに「たまごかけごはんには煎り酒があう!」と教えてくれた人がいました。
煎り酒とは日本酒に梅干やかつおを入れてにつめたもの。
江戸時代、醤油が一般的に広まるまではポピュラーな調味料だったとか。
煮詰めてあるのでアルコール分は完全にとんで、酒のほのかな甘みと梅干のやわらかい酸味が絶妙にマッチ。
・・・と言われても、今じゃそうそうそのへんのスーパーでは売ってない。
だけどそれをかければたまごかけごはんも「この世の極楽」だってんだから、いよいよほしくなる。
そうだ!「酒」というくらいだから、我が家の酒蔵・久保酒店に頼んでみよう!
久保酒店でも最初は煎り酒のことを知らなかったのですが、
酒屋の若おかみ、さっそくいろいろ調べてくれ、前述のような調味料だ、と説明してくれました。
それから半年以上もたって、こちらもすっかり忘れた頃、
「やよぶさん、こんど煎り酒仕入れられることになったんですよ!」
聞くと、信州諏訪屈指の酒「真澄」の宮坂酒造とこれまた諏訪の味噌屋・丸高蔵がコラボし、商品開発されたそう。
和歌山の梅干、焼津の鰹節、北海道の昆布など厳選された国産材料を使ったまさに逸品です。
こんなわがままな小姑みたいな客の要望をマジメに聞いてくれたことに感謝。
こちらがその「煎り酒」
0331煎り酒
薄い黄色の上品な色合い、深みのある旨みと酸味。
ヘンな甘みもなく少しの量で味わいがわかるので、減塩効果も期待できそう。
300ml入りで735円。
この日は青菜のおひたしにかけました。絶品。
白身魚の刺身にカルパッチョ風にかけてみたり、冷奴にもいいそうです。
もちろん翌朝たまごかけごはんにも試してみました。
醤油だとせっかくのたまごの色が黒っぽくなってしまうのですが、煎り酒だとうつくしい黄金色が保たれ、見た目にも鮮やか。
おいしいです。
久保酒店の若おかみ、さらにお勧め商品の紹介。
「ちょっとこれ使ってみてください」と渡されたのが50mlくらいの小瓶に入った「赤酒」でした。
0331赤酒こちらはその後気に入って買った本商品720ml。
熊本産の調味料で、紹興酒のような色合いとコクです。
こちらはしっかりアルコール分が清酒並みに含まれており、れっきとしたお酒。
熊本ではおとそなどお祝いごとなどで飲まれているとか。
なるほど、酒として味わうには甘ったるいけど、そのままでも飲めないことはないです。
甘さはカルーアくらいあるかもしれません。
若おかみは「私は炭酸と割って飲んで、ハマりました」フフフと笑っていました。
ともかく、一応一般的な用途は調味料です。
みりんほど甘くなく、酒ほどキツくない。
煮物や焼物に使うといいテリが出て、風味も増します。
ヘンに甘ったるくなるのがイヤで料理に砂糖を使いたくない私としては、ほどよい甘みと旨みが引き出されて、なんとなく料理が上手になったような気になりました。
720ml、661円。
お買い求めは小淵沢・久保酒店へ。
店頭POPもおしゃれで購買意欲が増します。
1031久保酒店
↑いつの写真だ・・・。

2009年11月19日

青いタマゴ

信州蓼科農園の自然卵をいただきました。
薄いブルーの殻で、やや小ぶり。
1個あたり80円くらいする、高級卵です。
なになに、
「薬膳の王者烏骨鶏と殻が青く黄身の大きいアローカナと産卵の女王白レグの三元交配種で、卵は小さめですが、味は濃く深みのある絶品です。
農薬を使用せず有機肥料で栽培した野菜及び牧草、雑草等と、無添加の自家配合飼料を給飼した、放し飼い有精自然卵です。」
・・・だそうです。
その名も
漢方系、蓼科自然卵〜青い卵〜
ありがたそうな卵です。
割ってみると確かに黄身が大きい・・・感じがする。
味もなんだか濃い・・・気がする。
実際のところ、よくわかりません。違いが。
マヒしてるなぁ、味覚が。
清里の中村農場の卵や、白州のおっぽに亭こっこ
八ヶ岳にはおいしくて安全な卵が買える直売所がいくつかあります。
安い卵がいろいろ出回っていて、いろんな料理に混ぜて使って、あんまりありがたそうじゃない現代ですが、
元は鶏の赤ちゃんのもと。
大切にいただきたいものです。
少し前の話になりますが、NHK大河ドラマ「新撰組!」で、
妻つねに「何を食べたいですか?」と問われて、香取・近藤勇が「ふわふわたまご・・・」とかわいく答えていました。
つねは「はい♪」とうれしそうに言って、市場で買ったほかほかの卵を数個かごにいれて、大事そうに抱えながら小走りで帰って来ましたが、夫は既に旅立ったあと・・・(だったと思う)
この時代でも卵があったということ、それでもこの時代の卵は高価でそうそう買えなかったんだということ、そしてその高価な卵を夫の一大事のときに食べさせてあげたいという妻の心遣い。
そんなことがこの短いシーンで伝わってきて、さすが三谷演出!と思いました。
以来、卵をいただくときはなるべくこのシーンを思い出すようにしています。
そしてなんと中身だけでなく殻まで有効活用か!
わが娘のエッグアートです。
青い卵
殻が青いだけに、まさに古代のふしぎな生き物の卵のようでした。

2009年10月25日

里の恵み、森の恵み

夕方家に帰ると玄関先に米袋が!
ブログリンクしてる「たわわ」のmeguさんからの贈り物でした。
6月、Mooと田植え体験に行かせてもらった、女性農家さんです。
なんと5kgも!
たった1、2時間体験させてもらっただけで、まったく戦力になってなかったのに。
こんなにおすそわけいただけるとは、恐縮のきわみです。
でもありがたく頂戴しました。
温暖化で米どころがだんだん北上してきてるという噂。
そのせいかどうかわかりませんが、同じ北杜の武川米にまけず、小淵沢米もなかなかの評判なのです。
いただいたのは無農薬の純粋小淵沢産米です。
さっそく炊いてみました。
ねばりけがあって、甘くておいしい!
いつもは雑穀を混ぜるんですが、今回ばかりは銀シャリにしてみました。
Mooなんかおかずもふりかけもなしで、ごはんだけパクパク。
幸せです。日本人に生まれて、そして小淵沢でMeguさんに会えてよかった。
次の日は久々になじみの珈琲店へ。
マスターが「売るほどあるんだよ」といいながら鹿肉を持たせてくれました。
700gはあります。
血抜きも、しとめてからすぐ現場でしてくれてるので、臭みも少ないとのこと。
とはいってもやはり野生のものですから独特の味があります。
それがおいしいという人もいるけど、今回はなるべく臭みを表に出さない料理をと思い、
シチューとカレーに挑戦します。
久保酒店でご当地赤ワイン「北杜ルージュ」も入手。
八ヶ岳チーズケーキ工房販売のチーズも。
宴会メニューのほうがお金がかかってしまったけど、ぜいたくなひと時になりそうです。
おりしもNHK「スタジオパークからこんにちは」のニュース解説コーナーで
「有害鳥獣をジビエとして地域特産品に」という話がでていたところでした。
ジビエごはん
新米とジビエ。
そしてもうすぐボジョレーの解禁。
なんてすばらしい季節♪

2009年3月9日

Gesundheit!お大事に

現代病ともいわれる、アレルギー。
いよいよ我が家も深刻な症状が・・・・。
長女Mooは気管支喘息。
昨年10月頃に風邪にかかってから、ずっとぜーぜーと咳がぬけなくて
夜中に発作的にはげしく咳き込むこと数回。
そんなときは吐くほどの勢いなので、ほんとにかわいそうです。
風邪なら抵抗力をつけるために、抗生物質や症状緩和の薬に頼りたくないものですが
さすがにこう長く続くと心配。
小学生くらいで自然に治った人も、いったん癖になってしまった体が大人になって再発することもあるといわれたりしました。
とりあえず複数の内科・小児科で受診したところ「喘息」との診断が。
風邪で荒れた喉や気管支がちょっとした異物に過剰反応しているとのこと。
喘息の一般的な薬、「オノン」や「テオドール」、はり薬テープの「ホクナリン」などを処方されました。
威力はすばらしいもので、5日も飲み続けるとすっかり症状が消えました。
ところが薬をやめて1週間後、またもや同じような症状が。
「少し長期的に続けたほうがいいでしょうね」といわれました。
夫は数年前から花粉症の症状が出ていましたが
今年は大々的にデビュー!
鼻水と目の痛痒みにさんざん悩まされ、仕事が全く手につきません。
閉め切った車の中や事務所ではいくぶん楽なのに
家に帰ると症状がひどくなってしまいます。
きっと先週、久々の晴れ間にうっかりふとんを干してしまったのがいけないのでしょう。
総合病院の眼科と耳鼻科を受診して、あっさり「花粉症ですね」と詳しく調べる必要もないと薬を処方。
鼻水のほうは薬でなんとかおさえているものの、目の痛さだけはどうにも抜けなくて困っています。
私は夫ほど如実な花粉症の症状はないものの、
慢性的に喉が弱いのと、ハウスダストによる鼻と目の不快感は抱えたままです。
Tazまで鼻水が慢性化。
風邪だろうということでお薬を処方してもらって一時治ったのですが
またズルズルいってます。
おっぱいが飲めなくなるほどでもないのでその後ほったらかしですが。
認めたくないのがシックハウス症候群。
新建材の化学物質漬けを否定して無垢の木の家を建てたけど
なんだか花粉症の症状が出始めたのや、私が風邪をひきやすくなったのが
ちょうどこの家に越してきた時期と重なるのです。
もちろん、無垢の木の家だからってシックハウスとは無縁でないことくらい、アタマではわかってます。
化学物質過敏症の人はスギやヒノキの自然成分にすら反応しますし、
太い梁がむき出しである分、ホコリが舞いやすい状況にあることもわかります。
それに全てが自然素材であるわけではなく、壁に石膏ボードは使ってるし、新建材の家具だっていくつもあります。
だけどだからって家を建て直すことは現実的に不可能。
だから、「これは花粉の時期の一時的なものだ」「子どもが保育園から風邪をもらってくるからだ」と、
なんとか原因を転嫁しようとしているのです。
でも、本当にこの家がアレルギーの最大要因だったら、どうしよう〜。
とにかくこの症状を大至急改善したい。
原因をなるべく排除し、抵抗力・免疫力が高まれば少々のことにはメゲないはず。
アロマや掃除方法などを目下研究中です。

2009年2月15日

町のお肉屋さん

大正11年以来の、2月の夏日を観測したそうです。
標高850mの我が家周辺でも、日中上着がいらないほどの陽気。
「公園に行きたい」と言うMooに賛同し、
昼ごはんのあと、お散歩に出かけました。
地区の公園の遊具でひとしきり遊び、
またぶらぶらと田んぼの間の道を歩きます。
ついでに駅前のお肉屋さんに来ました。
白菜がたくさんあるし、今日は鍋にするか。
駅前の河西肉店さん。
食材は生協の個人宅配を利用しているので、ついついお肉も生協で頼んでしまうことが多いのですが
ここはやはりいいお肉を扱っています。
お勧めは青森産「けんこう豚」。
柔らかくて甘みがあって、香りもいい。
他にも野菜や乳製品、調味料、カンヅメ、レトルト食品などがあって、ちょっとしたスーパー並、とても重宝します。
今日のお店番はお父さん。(お店にはお父さん、婿さん、通いのおじさんが出ています)
店先でお話をするのも楽しいです。
Mooを連れてくのは久しぶりだったので「おお、もうこんなに(大きく)なっただけ)。」と声をかけてくれました。
「今日は鍋にしたいんですけど」
「おお、ほいじゃこのバラがいいわ。ちょうど今入ったとこだ。
やっぱり鍋はこれくらい脂がのってるのがいいよ」
と、横にいる仕入先担当らしき人に注文をつけながら、
前からある品ではなく、今入荷したばかりのバラ肉を勧めてくれました。
「脂身はおいしいけど、鍋に入れる前にさっと湯通しするといいよ。
健康のためにも。」とワンポイントアドバイス。
お金を払ってふと野菜コーナーに目をやると
丸々と大きくきれいな青森産ニンニクが。
ちょうどきれていたので、これも買い足し。
お父さんいわく
「このニンニクはおいしいよ。
これも今入ったほうを持ってきな。」
スーパーだと古いものから売るのが当たり前なのに対面販売はイシキが違う!
たった600円程度の買い物なのに、ほんと、キョウシュクです!
河西肉
このきれいなピンク色。
言われたとおり湯通ししてから、鍋で煮込みました。(写真は置いてみただけ)
「青森けんこう豚」のバラ肉は、湯通しするとアクだけぬけて、固くなることもなく、脂身の旨みだけが引き立ちます。
ふわふわとろけるような食感と甘みが口の中に広がりました。
買い物のとき、こういう思いをして買った食材は、ありがたみが増し
生き物の命をいただくことに、より感謝できる気がします。