おかみブログ

2007年8月21日

にわか鉄道ファン

この夏、私はにわか鉄道ファンになりました。
正確にいうと鉄道写真ファンです。
鉄道はもともと好きで、マイレージよりVIEWCARDポイントためてグリーン席や新潟の地酒もらうほうがうれしいし、時刻表も一時期は毎月買っていました。
今回おこがましくも仲間入りさせていただいたのは、鉄道写真撮影です。
発端は小海線・ハイブリッド車両。
先月、営業車両として世界初の、ディーゼルと蓄電池による省エネ車両が小海線で始動。
このニュースを勤め先で発行する情報誌の記事にしようと、取材のため小海線の写真を集めることにしたというわけです。
小海線は鉄道ファン、写真ファンの間で根強い人気。
雄大な山景色と広大な田園を背景に、たった2両のディーゼル車(頭に電線がないからすっきりした姿)が走る風景はまことに絵になります。
でもなんとなくオタクっぽくない?と、休日になるとわらわらと集まってくるカメラマンたちを横目で見過ごしていました。
ごめんなさい。私が間違っていました。
こんなにロマンあふれるシュミを持つ皆さんを尊敬します。
写真は毎月仕事でたくさん撮っているとはいえ、カメラの使い方は素人。
こんな私でもそこそこの絵になってしまうのですから、やっぱり小海線はステキです。
こうみ1 こうみ2 南アルプスをバックにしたハイブリッド車両「こうみ」
今回のお目当てはもちろんハイブリッド車両。
営業開始したといっても全ての線で切り替わったわけではなく、まだ小淵沢発は日に4本です。
朝10時01分。小諸始発の便が小淵沢駅に到着し、すぐ折り返し運転で10時07分に再び野辺山へ向けて出発します。
というわけで10時少し前にある地点で列車がくるのを待機。
上下線あわせて2回のチャンスにかけます。
そのある地点とは、通称「小淵沢の大カーブ」と呼ばれるところ。
実は小海線は小淵沢ではなく、中央本線の西隣の駅・信濃境から発着させる計画だったのを、なんらかの政治的な理由かどうか、急遽小淵沢に変更したという噂があります。
それで、途中まで作っていた線路を小淵沢駅につなげるため、岩久保区のあたりで大きく方向転換したのが現在の形だとか。
そんないきさつの是非はともかく、小淵沢駅から次駅甲斐小泉駅への車窓は実にドラマチックです。居ながらにしてまるでメリーゴーランドのように南アルプス〜八ケ岳をぐるーっと見渡す動画。
今年はそれに加え、水田に大きな稲文字『風林火山』を見ることができます。地元の小学生によって、字の部分だけ穂の色が紫になる別の品種の稲が植えられました。
こうみ3

この稲文字とハイブリッド車両と山の景色を一枚におさめたいと田園を駆け抜け、やっとそれなりのスポットを見つけて列車を待ちました。
天気はまあまあ。雲は多いがかえって夏らしい雰囲気をかもし出し、山の稜線も見えます。
動かざる山の景色に疾きこと風のごとく走り去る列車。
スポットを探す過程と、この一瞬がいいんだろうなぁ。鉄道写真って。
実際に乗り心地も体験してみました。
休日、娘と野辺山まで往復します。
やはり音が少ないかんじ。車椅子でも大丈夫なように入口は低く広くとってあるのも好感がもてます。
窓からは例の稲文字がますますよく見えます。
小淵沢インターのそばを通り過ぎ、森をいくつも抜けて4つめが清里駅。その先はJR最高地点(標高1375m)があり、高原レタス畑の中を抜けて野辺山駅に到着です。
駅舎が「銀河鉄道の夜」のサザンクロス駅を思い出させる、ノスタルジックかつファンタジックなもの。
こうみ4 こうみ5

娘は列車に乗れるだけでむやみにはしゃぐ。
いさめながらも私もわくわく。
大人も子供も幸せになれる、大きな夢をいっぱい乗せた、鉄道の旅。
こうみ6 ハイブリッド車両と従来の車両(風林火山デザイン)
こうみ7 ここから出発、小淵沢駅

2007年8月19日

雷様と太鼓

いなづま

夕刻から稲妻と雷、大粒の雨が少し。
日中の猛暑とうらはらに日が落ちて寒気が上空に流れこみ、山は雷鳴がとどろきました。
夜半過ぎまでいつまでもいつまでも遠くでぴかぴか光っていました。
ちょうど静岡の方面へ行ったのでしょうか。
八ケ岳側から見ると東南の方向に富士山がありますが、それを背後からライトアップするように、暗闇の中富士山のシルエットが一瞬浮かび上がります。
神々しく不気味な夜でした。
カミナリさまといえば、太鼓。
明日(20日)夜8時より、風林火山館で天野宣&阿羅漢が「風林火山館・戦国の夏祭り」イベントの最後を飾ります。
北杜市太鼓保存会の有志メンバーもそのうちの1曲に出演。
北杜市オリジナル曲「相生(そうせい)」作曲:天野宣
「木」「火」「土」「金」「水」宇宙の五元素をそれぞれの楽章のテーマにした組曲です。個性ある町村が集まって北杜市が誕生した・・という意味か。
稲妻のごとくあばれ、余韻も残せるようがんばります。

2007年8月18日

ひまわり!!

ひまわり

おみごと!
お盆期間中に行ってきた「明野サンフラワーフェス」です。
メイン会場のひまわりがまさに見ごろとなりました。
「いま会いにゆきます」のロケ地としても有名なこのひまわり畑。
今年は梅雨が長かったことも映画とダブり、先月の無念もあいまって、感動もひとしおのひととき。
ひまわりって人の顔に似ています。
大きさといい。
小さいのや大きいの、太いのや細いのがあって飽きません。
娘は「ほら、これふとっちょのひまわりだ」というと、「ふとっちょ」に反応してゲラゲラ笑い転げていました。
花が咲いたあとは顔いっぱい(変な表現かな?)に種をつけ、重くて重くて思わずうなだれポーズ。
ウチのひまわりなんぞその重みで根元から倒れてしまいます。
土がよければもっと根をはるんでしょうけど。
種を採取してビールのつまみにでもしようかな。
そういえば明野のあの膨大なひまわりからとれる種はどうするんでしょうか。
市のホームページをちらっと見た限りでは特にこの後どうする、という予告がないようでした。まさか廃棄とか?!
せっかくだから油を絞ってバイオディーゼル燃料にすればいいのにと思いますが。
植えるのはボランティアを募って少ない予算でできても、油の搾取は予算がかかりますからね。
お金がない北杜市ですから・・・さてどうなることでしょう。
しかし、日差しの強さと気温の異常な高まりには30分といられません・・・!
写真だけ撮って早々に退散してきてしまいました。
今月いっぱい見られます。ドラマの主人公気分になれますよ。

2007年8月17日

リゾナーレの石彫刻展

リゾナーレの8月26日までの彫刻展に行って来ました。
回廊では、夏休みらしく家族連れ、カップルがたくさん来ています。
知り合い・・・といっても相手は有名人ですが、石を使った彫刻作品が並んでいます。
じっぽうしゃ

アーティストショップ・フラッシュポイント前と店内にて。
大きいパブリックアート的なものをはじめ、小さなオブジェも展示販売しています。

2007年8月15日

骨まで溶けるような・・祭り本番

西日の差し込む坂道の小淵沢商店街。
練り込み・地囃子のステップはためといて一気に駆け上がる、そんなパワーを意味しています。
練り込み本番1 練り込み本番3

練り込み本番2 練り込み本番4

暑い熱い祭りが終わりました。
華やかな送り火になったでしょうか。

2007年8月13日

独り旅・青木村4

青木村で見つけた「風林火山」のポスターです。
青木村風林火山

何か気づきませんか?
そう、武田信玄がいないのです。
代わりにガクト演じる上杉謙信と内野聖陽演じる山本勘助が二大スターのようにアップで写っています。
さらに小コマのほうは真田勢関連の役ばかり…。
地域にあわせてちゃんとポスターも使い分けているんですね。
妙に感心してしまいました。

2007年8月12日

独り旅・青木村3〜石仏

帰路は麻績回りにしました。
往路、上田から国道143号を通ってきましたが、さらにそれを進み、反対側の松本方面へ抜ける峠の一つです。
坂井村との境付近に「修那羅の石仏」というところがあります。
800体もの石仏が並ぶということですが、表通りに表示があったところから山道を登っても一向につかない。
先を急いでいたので今回はあきらめてしまいました。
そのかわり国宝・大宝寺の参道に並ぶ石仏。
いいお顔ですね。個人的な趣味から呑んでる仏様を中心に撮ってきました。
青木石仏0

青木石仏1 青木石仏2

青木石仏3 青木石仏4

2007年8月11日

独り旅・青木村2〜田沢温泉

田沢温泉は平安時代の開湯といわれます。
青木の平野部と上田市街を見下ろす山の中腹、十観山の登山口の入口です。
老舗の旅館が数軒、急坂の通りの両側に並んでいます。
その中の一軒、リニューアルした「和泉家旅館」に泊まりました。
公衆浴場「有乳湯(うちゆ)」のすぐそばです。
今回出張する前、このエリアの営業担当より、この「有乳湯(うちゆ)」に入ってくるように指示されてておりました。ここに来ると青木村というところがよくわかるそうです。
「外湯だけどうちゆなんだ」
「気になる字ですね。おっぱいおっきくなるんですか?」
「なるなる。ぜひ行ってこい」
・・・よけいなお世話です。
正確にいうと、子どものない人は子宝に恵まれ、子どもを産んだばかりの人は乳がよく出るようになる、という言い伝えがあるそうです。
「そうかー。成分がホルモンに作用するのかしらね」と同僚の女史。
いやいや、あまり真面目に考えなくても・・・
有乳湯

単純硫化水素泉。
硫黄の匂いのぷーんとする無色透明なお湯です。
この匂いは「温泉に来た〜」という実感がわいて、関西人的な表現をすれば「もとをとった」というところでしょうか。
夏はちょっと暑苦しい匂いですが、青木は朝晩とても涼しい。
昼間の猛暑ぶりとは大違いです。
和泉家さんではノートパソコンを貸してもらえます。
温泉でゆったり、個室で上げ膳据え膳、快適なワーク環境。
この地に逗留したという島崎藤村よろしく、一気に原稿を書き上げてしまいました。
欲をいえば、女性独りということで気を使ってくれたのか余りに干渉されなさすぎたのが、逆に物足りなかったかな。
朝ドラのようなおしゃべりな仲居さんでもいれば、つかまえて青木の魅力など語ってもらいたかったところですが。おもてなし、とは難しいものです。
鯉料理が名物。
和泉家1 和泉家2

和泉家3 和泉家4 和泉家5

2007年8月9日

独り旅・青木村〜もうひとつの「風林火山」

信州青木村へ出張。
都会から移住した人を取材するという仕事が隔月で入りますが、今回はちょっと遠出となりました。
往路は佐久回りで。国道141号(佐久甲州街道)を北上、八ヶ岳の東肩を山越えしてまず佐久へ入ります。その後国道18号(北国街道)で上田市へ。松本方面への山越えルート・国道143号の途中にあるのが青木村です。
小県郡青木村。
少し前、「風林火山」で「小県(ちいさがた)」の地名がよく出てきました。小県を領地としていたのが真田氏。武田に攻められ一時は上州に逃げのびますが、真田の里に再び戻るため、あえて武田についた真田幸隆がクローズアップされています。演じるのは劇団「惑星ピスタチオ」時代より気になっていた佐々木蔵之介さん。長身でイケメン、それでいてかなりひょうきん。
役者さんと役がオーヴァーラップして、「小県」=佐々木さんの図式で、なんだかこの地域に壮大なドラマを期待してしまう、今回の出張でした。
まあ実際はもちろん劇的なことなど起こりません。
小県郡といっても、訪れたのは真田町ではなく青木村だし、現在は上田市にほど近い便利さを兼ね備えた、田舎暮らし初心者向き里山。
でも、この田園と、夫神岳(おがみだけ)・子檀嶺岳(こまゆみだけ)・十観山(じっかんざん)の青木三山は昔のまんまでしょう。
幸隆がかつての敵に加担してまでも取り戻したかった故郷・真田の里と情景が似ているとすれば、確かに平和で家族的な、代えがたい「ふるさと」そのものの原風景が残っていました。
小淵沢から3時間。
充分日帰りできるのですが、今回家族の協力も得られたので一泊することにしました。
青木村の山間部にある、飛鳥時代の開湯とされる田沢温泉へ。
女独り温泉旅、続きは次回。
青木村1 青木村2

青木村3 青木村4 青木村5

2007年8月7日

お盆はふるさとで

「お盆をふるさとや行楽地で過ごす人の帰省ラッシュは・・・」というニュースが流れる季節になりました。
お盆はそもそもあの世からご先祖が帰ってくるとされる民間信仰。
一族が一同に会し、先祖供養を行います。
さらにそれが大規模になって、地域で盆踊りをしたり。
普段会えない人に久しぶりに会えるので、生きている者同士の喜びの場として祭りに発展していったのがお盆祭りです。
小淵沢町のお盆祭りは、駅前の「すずらん祭り」。
商工会青年部主催の地元の小さなお祭りですが、都会に出た若い衆が戻ってきたり、その前後にゆっくり休みがとれるお父さんが家にいたりして、家族・地域が集える楽しく懐かしいお祭りなのです。
この祭りを盛り上げるために「練り込み囃子」が出動。
(最近このネタ多いですね。)
参加者ファッションは?ということで昨年以前を参考に研究してみました。
練り込み4

法被・帯・ハチマキは貸してもらえます。小学生用(身長130cmくらい?)もあり。
中はTシャツまたはタンクトップ。女性はサラシ巻も歓迎されるかも?!
下は股引、なければスパッツ、ジーンズでも可。
上下とも黒っぽいほうがかっこいい。
履物は理想は地下足袋ですが、スニーカーでもOK。ビーチサンダルや下駄はお囃子には不向きです。
ヘアスタイルは女性はきゅっとアップにして目深にハチマキをのせるのがかっこいいんだけど、髪の短い場合はムズカシイ。男性は毛先をとばしてハードスプレーなどで固めてみては。
汗で流れてしまうかもしれませんけど、それもまたヨシでしょう。
そういえば、おととし、まだ女性の参加者が少ない時に、参加者の一人で木工作家の先生からお手製のかんざしを女性陣にいただきました。
今年もつけてみようかなぁ。
すずらん祭り及びお囃子隊のコース地図。
参加者も沿道の人も当日の参考にしてください。(多少変わる可能性あり)
練り込み地図

8月14日(火)夕方5時〜駅前商店街にて
淵の音太鼓演奏に続き練り込み囃子スタート