おかみブログ

2007年3月14日

河原へ石拾い

河原石を加工した花立を見て、こういうの欲しいと言う方が同時に2人もいらっしゃったので、その材料さがしも兼ねて、買い物のついでに釜無川の河原に行くことにしました。
河原石に穴を開けて底を平らにするなどの加工を施すとステキな花立になります。
他にもトレイや線香立て、カードスタンドなど、原型のよさをひきだしながら世界に1つだけの小物ができあがります。
河原石の素朴な感じがかわいいですが、形のいいものを見つけるのはなかなか容易ではありません。
形の他に色や縞、斑なども見て、さらにヒビの入ってない割れにくいものといった条件が加わるのです。
そうまでして拾ったものでも半分近くは結局使えません。
そんな中、今まで成功したものの一例がこちらです。
花立・カード立

今日はお天気はいいけど、春の強風で、びゅーびゅー土ぼこりが舞う乾燥した天候。
ちょっとお買い物、のつもりだったのでスカートで来てしまったのは失敗でしたが、今日を逃すとまた少し先になってしまいそうなので、思い切って河原へ下りてみました。
長坂から白州へ続く県道近くのヒミツの場所。(ヒミツといっても河原近くに公園があったりして地元民の憩いの場なのですが)
上から見るとすぐそこにあるように見えるのに、いざ石が多い所まで行くには、背の高い草の生い茂るところをかきわけていかなければなりません。ひっつき草はついてチクチクするし、必死の思い。
釜無川1 釜無川2 釜無川6

ようやく石のあるところまで来ました。
今回は花立用に的をしぼり、コロンと丸い10〜15cm球くらいのものを捜します。かつ、色や模様もきれいなもの。
感動的なまでにいいものはすぐには見つかりませんが、今日のところはこのあたりで妥協。
釜無川4 → 釜無川5

さて、いざ持って帰ろうとしますが、総重量はかなりあります。
一応ビニール袋を持ってきましたが、1枚では持ち上げるなり手さげ部分がビロビロに伸びてしまいましたので、2枚重ねで下から抱え込みました。ウチの娘よりずっと重いけどなんとか女性が持ち上げられる重さ、ということでざっと20kgくらいでしょうか。ちょっとしかないのに、やっぱり石は重い・・・。
これをえっちらおっちらまた藪を掻き分け岸に上がります。
夫に渡し、加工してもらいます。
花立

とりあえずこの3つができました。
十分選んだつもりで15個くらい拾ってきたけど、それでも使えそうなのは7〜8個、つまり半分程度です。
ところでこういう作業、子どもは全般的に大好きなようです。
この間も友達の娘さん(小1)が糸魚川付近で拾ったきれいな河原石を見せてくれました。宝物だそうです。
地域によっても石の特徴が違い、地質学的観点からもおもしろく、奥が深いのが河原石です。
見つけた石をじーっと見つめていると、そこに太古のロマンや不思議な宇宙の波動を感じたりするのでしょう。
こんどはこんな急ぎ足じゃなくて、家族でピクニックがてら河原遊びに行きたいなー。
とりあえず今回は、この重労働の後で出会ったすばらしい里山風景を眺めて、癒されてみました。
釜無川7 釜無川8 釜無川9

白州・某寺墓地より

2007年3月9日

「たらまい」のルーツを追え

昨日のハナシは山梨に来て久しい人、あるいは地元の人にとってはたいしておもしろくもない、当たり前のことでしたが、今日のお題は地元の人はほとんど知りませんでした。
和太鼓会のリーダーからこんな宿題を課されていました。打ち上げの宴会の席です。
「やよぶさん、『たらまい』って知ってる?」
名詞?動詞?形容詞?
リーダーは昔から自分のウチでは使っていたので甲州弁だと思い込んでいたようですが、地元でもけっこう知らない人が多いということに気づき、ギモンを持ち始めました。
宴会の席での料理を前にして「たらまいほして」という使い方。
「ほす」は「干す」つまり「片付ける」、「たらまいほして」で「遠慮しないで全部食べていっとくれ」という意味を表すそうです。
ということは「たらまい」は「料理」を差すということになりますが、なんでそんな言葉を使うのか、リーダーにもわからないとのこと。
「やよぶさん、ちょっと調べてみてよ」
リーダーはニヤニヤしながら言いました。
さて、ネットで甲州弁サイトを開き「たらまい」を探してみましたが、全く見当たりません。
白くておいしくて昔は手に入りにくいご馳走、ということで「鱈米」と当ててみましたがそんな造語も見つからず。
甲州弁ベタベタのド地元衆に聞いても「知らない」と冷たくあしらわれ。
どうやら甲州弁ではなさそうだというところまでたどりついたものの、なすすべもなく困っていたところ、意外なところからヒントが舞い降りてきました。
わが出身地明石で、2月末にいかなご漁が解禁になったとのこと。
春ですねぇ。
いかなごは稚魚4mm→新子3cm→成魚8cmと成長する浅海に生息する小魚で、明石海峡産は品質もよいと有名です。新子の頃が一番おいしく、よく出回り、生姜とざらめと醤油で甘辛く煮た「くぎ煮」は早春の明石の名物です。
明石の天然の鯛などは、なかなか庶民の口には普段のぼりませんが、このいかなごのくぎ煮はおかあちゃんの味として広く親しまれています。
・・・と前置きが長くなりましたが、そのいかなごや明石の新鮮な魚を販売する「うおんたな(魚の棚)」という魚市場があります。
「棚」は「店」を意味します。
また市場を「台所」と表現することも。
もしかして「たな」がなまって「たら」になったのでは。
そういえば太鼓メンバーの別の人が言ってました。
「俺はたなまえ干してって聞いた気がするな」
で、「たなまえ」で調べたらステキなサイトを見つけました。
富山弁ゼミナール
ズバリ、「たなまえ」が「台所」の意味でつかってあります。
日本海側のお国言葉が何らかの流れで(おそらくはかなりローカルな個人的ルートで)この山梨に入り、少しアレンジされて「たらまい」になったのではないでしょうか。
そういえばかのリーダーの家は寿司屋。彼は仕入れの関係で日本海側のこの言葉と出会ったのかもしれません。
「台所の食材ごとぜーんぶ食べてっとくれ」
なんだか気前のいい表現で、嬉しくなってきますね。
さて、上記の考察、真相はいかに。

やまなし雑学

珈琲館翡翠にて。
よく行くコーヒー専門喫茶店です。
マスターが能面師で、ログハウスの店内に自作の面を飾ってあります。
ほとんど身内のようにしていただいてるくらい、自分では「常連中の常連」だと思っております。
いつもだいたいバカ話して帰ってくるのですが、今日はちょっと高尚な話(?)になりました。
客は私の他に、こちらもよく知っている設計士さん。
マスターは名古屋、設計士さんは島根県石見、私は明石の出身です。
設計士さんの親戚筋で「美元」という苗字があり、岐阜県高山の出身だそうですが、「よしもとさん」というそうです。
変わってるよねという話から山梨に来て出会った変わった苗字や地名をあげつらいました。
題して難解苗字読み方クイズ。
鴨足
これで「いちょう」と読むそうです。なるほど銀杏の葉って鴨の足の形に似てますね。
薬袋
山梨に住む人にはあまり珍しくないですが、「みない」と読みます。
言われが2種類あります。
ひとつは信玄の薬袋を拾った農民に対し、信玄が「この中身を見たか」と問うたところ「みない」と答えたのでその忠義を褒め以後「みない」と名乗るようにと命じたもの。
もうひとつはある長寿村では医者要らず薬要らずの元気な人々が多く「薬袋もみない」ところからそういう読み方になったというもの。
どちらも敢えて反対の意味を読み方に使ったところが山梨らしいです。
山梨のお国言葉で「○○しちょ」というのは「○○するな」の意で、これも情報戦略を得意とする信玄が周辺の敵国から自国の情報の漏洩を防ぐために普通は肯定命令形に聞こえる助動詞を反対の意味で使ったということだそうですから。
あとは各自リストアップ。
小倉
御勅使
大豆生田
上手
神戸
今ではだいたい読めるようになりましたが、来た当初は読めなかったなぁというものを3人でいろいろ出し合いました。
ちなみに上から「こごえ」「みだい」「まみょうだ」「わで」「ごうど」と読みます。「上手」を「わで」というのは北巨摩ではなくもっと甲府に近い方のようですが。
ところでこういう苗字や地名もあるそう。静岡にもそういう地名が現存します。
月見里
月が美しく見える里=山がないところ=「やまなし
これが山梨の語源だという説もあるそうです。
山梨なんか山ばっかりなのにどうして?と思いますが、富士山以外の山は山とは言わないそうで、甲斐の国の誇り高さが窺える気がします。
そういえば小淵沢のネパール料理屋さんのご主人も、出身地ネパールと風景が似ていると感じたこの八ヶ岳から見る南アルプスの山並みを「丘」と言っていました。確かにヒマラヤ山脈から見れば南アルプスなんかは丘かもしれませんが、そこに親しみもこもっていて逆に嬉しくなったものです。
難解地名・苗字、ルーツや意味を調べたりしていくと、その地域がもっと好きになれそうで楽しいですね。

2007年3月5日

ミッフィーのおばあちゃん

昨日古本屋に行ったらこんな本を見つけました。
ミッフィーのおばあちゃん

『ミッフィーのおばあちゃん』
おばあちゃんがしんで、かなしくてぽつんとなみだをこぼしてしまったミッフィー。
おじいちゃん、おとうさん、おかあさん、アリスおばさんたちみんなでおばあちゃんがやさしかったことをかいたいしをおきました。
ミッフィーはときどきひとりでおはなをもっておはかにいきます。そこへいくとおばあちゃんにあえるようなきがするから。

ブルーナのおはなし文庫17巻目のえほんです。
2才前後の子ども向けと思われるミッフィーシリーズは、さりげない日常の一コマのストーリーが中心ですが、これはちょっと異色です。
「生」と「死」という難しいテーマ。
これを子どもに読んで聞かせてあげるのはちょっと難しいかもしれません。
これが古本屋においてあること自体、元の持ち主の苦労が窺える気がします。きっとシリーズで購入したものの、こういうのが混じってて、「どうしよー」とこれだけよけてあったのではないでしょうか。
このえほんの別の意図として、こういうことをきちんと読んであげられる親、というのを育てるつもりなのかもしれませんね。
ウチにはまだおばあちゃんが元気でいるので、かなり勇気がいります。
なにしろウチの娘は言葉の急激な発達盛り。
でもまだえほんの長文は聞いていられなくて、どんどんページをめくって描かれている絵についてコメントを言うレベルです。
おはなしとしてそれなりに受け入れることはできるでしょうが、
断片的にこのえほんの言葉をうっかりおばあちゃんの前でもらしてしまったら・・・
それとも、このほんは誰か身近な人が亡くなったときまでとっておこうか(そんなの待ってたらMOOが大人になってしまうかも)
とかなんとか深読みしたり心配したりしてしまう母ですから、まだまだ修行が足りません。
ちなみに夫は「ブルーナえほんは原色ばっかりだから好きじゃない」と、違う理由で読むのを拒んでいます。

2007年3月1日

富士見・田端の田園

富士見町・田端地区にある、売り物件のすぐ裏手の墓地。
360度広がる広大な田園の中の小高い丘に数基。
今日は一日中雲もなく、澄み切った空に山がくっきりとそびえていました。
↓八ヶ岳方向
田端1

↓南アルプス方向
田端2

ここは10年くらい前のドラマ「青い鳥」(豊川悦司主演)のロケ地になったという噂。

2007年2月26日

田んぼのリセット

2月最終日曜日。
春の芽吹きに向けて野焼き。
野焼き1

野焼き2

冬をリセットし、春へ。
気持ちもすっきり区切れるといいけど。

2007年2月24日

棺の前で

学生時代の先輩の訃報を知り、横浜・長津田へ。
ホールが4つもある大きな斎場で「○○トメ」さんとか「○○△蔵」さんのお通夜会場と同じ並びで、39歳で逝った先輩の遺影が青白い照明の下できれいな花に囲まれていました。
遺影の目線は正面ではなく、少し斜め下あたりを見ている感じで、おそらく数年前の結婚式のワンシーンだろうと思われる和装姿で、自然な表情だけどいつもよりりりしく、写っていました。
同期同士の結婚なので、奥さんもよく知っていますが、焼香台からかなり離れた奥のほうにいらして、なんとなくこちらのほうに目を向けられましたが、表情はよくわかりませんでした。
この先輩とは上京してからも時折会う機会がありました。
学生の延長で、他の同期や先輩たちも含めて、まだまだバカ騒ぎしたりしていました。
身長も横幅もある体格で、ちょっとオタクな趣味の混じった博識家で、一緒にいるととても安心したほがらかな気分にさせてくれる人でした。
ドラえもんのような丸い手を口元にもっていきながら、ひょうきんに話をするしぐさがなんともかわいいものでした。
遺影の顔はあまり見たことのない表情でした。
そうか、ちゃんとしたシーンではこういう顔もするんや、ちょっとかっこいいな、と今日久しぶりに会った仲間と話しました。
もうお経も終わり、遺族の人たちは控え室に入っていました。
「デカいヤツやったのに、こんな狭いところに入れられて・・・」とある人がいいました。
焼香台の後に、花にまぎれるように棺がひっそりと置かれていました。
ここには先輩は居ない、という感じがしました。
私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 死んでなんかいません

魂がからっぽの棺の前で、私たちは先輩への思いをめぐらしました。
棺の中に先輩はいないけど、私たちの会話の中では生きていました。
こういう会話が上る場所が、先輩のいるところなんだろうと思いました。
棺や墓石自体には意味はないけど、その前にいることで、純粋に神聖な気持ちになれることもあるかもしれない。
今日集まった昔の仲間は10人。(告別式のほうはもっと来るはず)
「こういう集まり方は、きっかけがちゃうやろ。」と嘆きつつも、この集まり自体が確かに故人が存在した証でもあるのでした。

2007年2月21日

大谷石のふるさと

栃木県宇都宮市郊外の大谷町(おおやまち)を訪ねました。
ここはその名もズバリ大谷石(おおやいし)の産地。
大谷石は、日本で最も一般に名の知れた石種といってもいいでしょう。
凝灰岩の一種で、大谷町でしかとれないのでその町の名をとっています。
ワインのボルドー、発砲ワインのシャンパンみたいなもんです。(?)
独特の青緑の地に渋茶色の斑で、石でありながらとても柔らかい風合いを感じさせます。
耐火性・調湿性・防腐性を誇り、加工もしやすいことから日本の建築市場では欠かせない存在でした。
大谷町ではいたるところに大谷石で作った建築が見られます。
大谷3 大谷4 
大谷5 大谷6

いいですねー。やはり産地はこうでなくっちゃ。
石のお蔵なんて贅沢だと思いますけど、昔はブロックより安かったから、それこそ湯水のように使ってたみたいです。
大谷町の観光スポットのひとつ、大谷石の山ごと切り出してつくった「大谷観音」と「平和観音」です。
「大谷観音」は平安時代に弘法大師によって彫られた洞窟内の壁面彫刻。日本最古の石仏だそうで、国の重要文化財なので撮影は禁止。
「平和観音」はコチラ↓
大谷10 大谷1
27mもの巨大な石像です。第二次大戦後、平和を祈願して造られました。
肩の向こう側に公園があり、そこまで登っていけます。
娘はかなりインパクトがあったらしく、帰ってきてからも「おおきいかんのんさまみたの」としきりに話していました。
ところがこの観音像のすぐ近くで悲しいものを発見。
一見映画のロケ地にもなりそうな神秘的な石の崖の間を入っていくと
大谷7 大谷8
奥のほうに粗大ゴミが捨ててありました。
ひどい・・。
大谷町のもうひとつの見せ場、「大谷資料館」。
大谷9

採掘場を開放した巨大な地下空間です。
資料館なので今はもうここでは採掘作業はしていません。
大谷石は年代順に斜めの層となって地中の奥まで分布しており、採掘技術が進んでくると石材として利用価値のあるものを求めて横へ奥へと掘っていったところ、このような地下空間ができたのです。
迷路みたいに縦横に採掘現場が広がっていてまるでカタコンペのようです。ところどころ、地上の位置を知るための天窓のようなものがあって、そこからわずかな光が入ってきます。もちろん今は照明がありますが。
光が当たらないうえ、石なので熱が伝わりにくく、気温はほぼ一定。夏はひんやりしていますが、冬は逆に外より暖かい日も。
ただしこの日は外がぽかぽかと春の陽気だったので、寒く感じました。
一定の温度を利用して戦中の兵器庫、戦後の食品庫としても使われました。
今では音の独特の広がり具合を利用してヒーリング・環境系の音楽のコンサートが開かれたり、神秘的な空間を活かして結婚式場にもなったりしています。
ちなみに娘はここが心地いいのか、はたまた生気を奪い取られるのか、地下室に入るなりぐったりと昼寝タイムに入ってしまいました。
大谷12
太古からの歴史と人の暮らしが見て取れる大谷町。
海外の安い石材や人造建材におされ、寂れた感は否めませんでしたが、だからこそもう一度探訪に来たいと思える街でした。
次は娘が小学生になって、夏休みの自由課題ネタがほしくなったら、また家族で来ようかな。
さて、宇都宮市街に戻ります。
宇都宮は餃子の街。ということで餃子マップを片手に、大谷町から一番近い店に入りました。
大谷11 ←美智都の餃子。味がついているので酢とラー油だけで食べるべし。
それから宇都宮はジャズの街でもあるそうです。
中心部にたくさんジャズクラブがあるとのことで、こんど来たときはそんな大人のムードもちょっぴり味わってみたいものです。
新しくカテゴリーをつくりました。
「石の街めぐり」・・・国内外の石の産地に行ったときの旅行記です。
なかなかふつうのメジャーな観光地にいけないかわりに、「石」をテーマにした旅行をするのも楽しいものです。
今までの記事もこのカテゴリーに変更したものもありますので、どうぞあらためてごらんください。

2007年2月19日

クモつかまえた!

娘の保育園のかばんを片付けていたら、いつのまにか生きたクモが床に落ちていました。
体長5cmほどもある大きな、まっくろいクモです。
「(うわっ)」と心の中で叫びました。
実は私はあまり虫が得意ではありません。
1cm以内なら見過ごすことができますが、それ以上になるとあまり見たくない・・・ましてやつかまえるなぞ・・・。
しかし、子どもにはなるべく「虫がこわい、気持ち悪い」という感覚を覚えさせないようにしろと夫に言われています。
そこで勇気を出して今日はなんとか外へ逃がしてやろうと試みました。
それでも素手はさすがに勘弁してもらいたいので、さりげなくいつも皿洗いで使うゴム手袋をつけ、クモをつぶさないよう手のひらでつつみ、やっとの思いで外に出しました。
「クモさんおうちかえってね。バイバイ」の声がふるえていたかも。
最近お気に入りのトトロの歌にもあります。
クモの巣くぐってくだりみち
ひなたにトカゲ、へびは昼寝
バッタがとんで まがりみち

メイがお散歩の途中でいろんな虫たちに会って、観察したりあいさつしたり。
そうやって季節や自然を感じていくのでしょう。
私はそういう経験が少ない環境で育ったので、逆に今まだ恐れをしらない娘がうらやましいです。
ところで、それとは別に怖い話。
昔(夫が子どもの頃)は、ここ小淵沢でそんな大きいクモを見たことはなかったそうです。しかもこんな真冬に。
ゴキブリも大学で大阪に出るまで実物は知らなかったそう。
「10年後には日本も亜熱帯なんだよ。MOOがおばあちゃんになる頃には南極の氷はないんだよ。」
エヴァンゲリオンの世界がいよいよ近づいている・・・

2007年2月17日

七賢蔵開きでの出会い

毎年恒例、山梨の銘酒「七賢」の蔵元が開放される週間です。
仕事の合間に通りかかりました。
仕事中だし、一人で運転だし、どうせ試飲もできないけど、一応仕事やブログのネタになるかもしれないから・・・となかば義務的に入場。
ですが、想像を超えるすてきな出会いが待っていました♪
ガラスのぐいのみ展。
高根のガラス工房「うず」の藤巻晶子さんの個展です。
おらんうーたんのメンバーでお名前は知っていましたが、これを機会にお近づきに。
14種類の七賢銘柄を藤巻さんなりのイメージでガラスのぐいのみとして表現した作品集。
七賢ガラス展

ガラスの持つ繊細なイメージも持ちながら、どっしりと肉厚のちょっと大きめのぐいのみも多く、お酒を飲む場までよく考えられてると思いました。
私もささやかながらぐいのみコレクター。
いろいろ悩んでこちらを購入しました。
大中屋

『大中屋』という七賢でも最高級の部類に入る純米大吟醸酒。
甘みと酸味とすっきり感がほどよい、品の良いだし味の利いた煮物などに合う上質なお酒。
ボトルが「レトロモダンでかっこいい」と藤巻さん談。
細かい泡と金箔が南アルプスの天然水に溶け込むようなショットグラス風ぐいのみです。
七賢蔵開きは明日18日まで。
藤巻さんのガラス展のほか、木工や骨董品、キャンドルの工芸展も同時開催。
もちろん、300円で(飲み放題の)試飲バーははずせませんヨ。
試飲バー特設 試飲バー元
骨董市 あかり