おかみブログ

2014年4月21日

パーティーに行くのよ

「今日はパーティーがあるんでしょう」
次女Tazがキラキラした目で言いました。
おひめさまだいすき、アイドルだいすき。
Tazは今日の会を社交界か舞踏会か何かだと思っているのでしょうか。
Tazは3人の中でも特に夢見がちで、人形あそびやぬりえをしながら
「さ、今日はパーティーよ。王子さまがいるのよ」などと独り言をしゃべっています。
シャンデリア、すてきな音楽、着飾った人たち、たのしいおしゃべり、そしてロマンスの出会い。
大人になったらファッション誌やブティックで「ちょっとしたパーティにも着ていけます」なんて売り文句を聞きなれ、
今の日本のパーティーの様子なんかも想像できたりして、そういう中世のようなかんじとはちょっとちがうんだよ、と言いたいところですが、
それでもやっぱりちょっと特別なところに出席するのだという緊張感はあるもんです。
今日は和太鼓の師匠のお祝いのパーティです。
わたしの入っている町の和太鼓チームは、甲府市無形文化財天野宣さんの流儀で活動しています。
天野先生は今年傘寿を迎えられました。
演奏者、作曲者として長くふるさとの文化芸能発展に寄与してこられ、その精神を伝承するための伝記書籍が発刊されました。
今日はその記念の祝賀会、というわけです。

2014年3月19日

待ちに待った山里の春

あさっては春分の日、春のお彼岸です。
「国民の祝日に関する法律」によると「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日だそうです。
ちなみに秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日。
今年は2月に山梨県史上最大規模の大雪災害にみまわれ、みんな大変な思いをしました。
農家のお宅ではハウスが全壊したり、フロントガラスが落雪で大破したウチのレガシイも廃車にする方向で検討してたりして、まだまだ完全復活というわけにはいきませんが、
それでもありがたいことに、春はちゃんとやってくるものです。
ここ数日の暖かさで一気に雪もとけ、いろんな木のつぼみが膨らんできているのを目にします。
ほんとに、今年ほど春の訪れが待ち遠しかったことはありません。
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そんな中、お墓にも墓参の方がちらほら。
あたらしいお花が飾られるお墓が増えてきました。
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昨日冷たい雨が降る中、テントを張って仕上げの作業をしたお墓が無事完成。
今日は青空のもと、美しい姿をみせてくれます。
お兄さんの命日に合わせて、お彼岸までに、とお約束していたもので、
なんとか間に合ったよかった。
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中国の昔の書家・王羲之の書体による「和暢」の2文字を表に彫ったデザイン墓。
王羲之の文章「蘭亭叙」の冒頭に出てくる「恵風和暢」からとったもので、
暖かな春風が吹いて心が穏やかになる様子を表しているそうです。
まさに、今年の春彼岸に開眼するお墓にぴったり。
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このお墓をお参りするたびに、春風のような優しい気持ちになって、ご家族が穏やかに暮らせますように。

2014年2月23日

七賢蔵開き2014 大雪のため延長開催

白州町の造り酒屋、「七賢」で知られる山梨銘醸。
毎年2月の極寒期中心に酒の仕込みが行われます。
七賢ではそれに合わせて蔵を開放し、一般の人にも見学できるようにしています。
今でこそ珍しくなくなった酒蔵見学ですが、七賢には今年で37回目という開催実績があり、
一般に酒蔵が女人禁制の神聖な場所とされていた頃から、作る現場を見せようという消費者目線のサービスがあった、といえるようです。
北杜と韮崎の地域誌「なないろ」2月号で、巻頭特集としてこの酒蔵見学(蔵開き)をとりあげました。
私がライターを担当し、取材してきました。
蔵開きは前にも行ったことがあります。
蔵の見学だけでなく、利き酒や販売コーナーが充実。
さらに同時開催でクラフト展や骨董展なども出て、まさに「大人のレジャーランド」。
3か月に1度、という契約でライターをする私がこのネタにあたったのは、偶然か必然か!?
七賢蔵開き2014-11
ところが、今年は開催初日に1回目の大雪にみまわれ、高速が大渋滞、鉄道も動かなくなる事態になりました。
その週末は講師の人も呼んで利き酒や酒づくりの講習会が開かれる予定でしたが、どうなったことやら・・・
そして、2週目の土日。
さらなる大雪が山梨を襲います。
120年に一度とか、史上初とか。
このときはさすがに従業員の人すら出てこれず、開催不可能。
そのまま開催終了の日をむかえ、散々な蔵開き・・・に思われました。
ですが!
七賢さん、きゅうきょ臨時開催を決定!
大雪の1週間後の土日22、23日も開けてくれたのです。
酒蔵見学ツアーと利き酒、蔵出しの酒販売コーナー。
そして、私が実は一番楽しみにしていたクラフト展もやっててくれました。
どうやら搬出するにできず、どうせならのっかってしまえ、ということのようです。
おまえはどうしてそんなに酒樽が似合うんだ…、Kuh。
七賢蔵開き2014-01
受付で甘酒のサービス。
七賢蔵開き2014-02
子供がいるので、今回は蔵見学はあきらめ。
早々に利き酒コーナーへ。
子供らも白州のおいしい仕込み水をいただきます。
七賢蔵開き2014-03 七賢蔵開き2014-04
八ヶ岳アート&クラフトネットワーク「おらんうーたん」の有志メンバーによるクラフト展。
酒器を中心とした暮らしの中のクラフト。
お気に入りのマイおちょこを選ぶのも楽しいのです。
七賢蔵開き2014-06
蔵でしか買えないお酒も出ている、販売コーナー。
七賢のお酒、ほぼ全種類が並びます。
七賢蔵開き2014-07
骨董展も追加開催。
子供たちもきれいなトンボ玉に夢中。
七賢蔵開き2014-08
去年、七賢のすぐ近くに手打ちそば「くぼ田」ができました。
つけとろせいろ、おいしかったー。
七賢蔵開き2014-09
そして自宅では入手したばかりの「蔵出し無濾過原酒」と、クラフト展でゲットした「窯八」さんの陶器おちょこで一杯。
七賢蔵開き2014-10

2014年2月18日

雪の白州から愛をこめて

白州在住の方のお墓工事を進めています。
 
別荘地エリアにお住まいなので、きっと市の除雪も行き届いてなくて、孤立状態なのではと思い心配でこちらからメールしたところ、元気なお返事をいただきました。
クリスチャンのご夫妻です。
こんなときも神様への感謝と隣人への愛を忘れない、本当に素敵なお二人です。
シェアさせていただきました。
  
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大雪の我が家です。まるで雪国の風景です。
私たちの方元気にしております。
 
歴史的な大雪ですね。
白州ではなんと2Mに届くのではと思うほどの雪国風景です。
2度目の雪で1週間は閉じこもり状態になるでしょう。
この時も楽しむことにしました♪
この雪の量からして個人的な雪かきでは来月になってしまいそうですので町の重機が来てくださるのを待つばかりです。
前回の雪の時には4日目に町の除雪車が来てくれました。
幸い、2度目の大雪の直前に少し食料などの買い出しをしましたので2-3週間は大丈夫です。
 
何か神様の私たちそれぞれに備えられた大祝福を思い嬉しくなりました♪♫
今回の大雪のように、想定外の祝福をもって人生を与えられているということを思ってこれまた感謝です。
どんなに大雪でもE-メールは大丈夫です。素晴らしいですね。
暖炉もあり、電気もまだ来ています。
白州の我が家の風景です。
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また小淵沢に住むクリスチャンの友人から、
今回の雪でご夫妻で鎌倉を造りそこで甘酒とみかんでお茶をしたとメールをくれました。
想定外の大変な時も楽しむ余裕に感心しました。
雪の白州から愛をこめて
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私たちもこの状況を前向きにとらえて、がんばります!

2014年2月17日

大雪から3日目

大雪から3日目。
学校、保育園はとりあえず19日水曜日まで休みになりましたが、この日は凍らないうちに通学路の確保のため、親と区の役員さんが出動。
まず腰以上まである雪を崩す係、それを上の部分だけ脇に投げる係、そして積雪量が少し減ったところで手動の除雪機で畑の方にふきあげる係、と3段階で除雪。
ウチの区の持分約400mを2時間半かかって通しました!
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でもまた水曜日に雪降るって?
この燃料補給が心配されるなか、むしろ動かないほうがよかったのではなかろうか、と一抹の後悔も忍ばせつつ、ご苦労様会で食堂「やまよし」へ。
やまよしさんも食材が入荷しない中、惜しみなく営業して地域の人に活力を与えてくれています。
店が開いてるって、なんだかほっとしますね。
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おー!生のキャベツがこんなにある!
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2014年2月16日

歴史的大雪

120年に1度といわれるものすごい雪が、甲信地方を襲いました。
14日午後から降り始め、一晩降り続き、15日の午後やっとやみました。
さて、山梨県は孤立状態です。
国道も高速道路も通行止め、渋滞で車内にとじこめられた人多数。
おかげで物流が完全に滞り、スーパーからは生鮮食品が消え、ガソリンスタンドからは燃料が消えました。
 
町内の道も雪に埋まっています。
幸い、自宅や石屋は比較的太い通り沿いにあるので、市の除雪が早い段階できてくれて、車は出せるようになったものの、
途中で雪の壁が立ちはだかりやむなくUターン。ひどいところはUターンするまでに長い列ができているところも。
あきらめてスーパーには徒歩で行きます。
贅沢言わなければ籠城するだけの兵糧はあるのだけど、なんとなく町の状況を知っときたい。
歩幅分の細道。みんながそこを歩いて、足跡がいつのまにか道になったのです。
厚みはおそらく30cmくらいはあります。新雪の高さから引き算すると。
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石屋は夫以外だれもでてこれないのに、やまとはちゃんとレジの人がいる…。それだけでもすごいと思います。
普通の牛乳がなかったので、低温殺菌牛乳と豆乳を。卵はけっこうありました。野菜は全然なかったけど、ほうれん草とセロリがあったので、とりあえず生鮮野菜補給に購入。
今日は備蓄してある玉ねぎとジャガイモ、にんじん、それにこのセロリを入れて、ポトフにしよう。
そんな風に1日目2日目は過ごしました。
1日目、屋根の雪と一緒に地デジアンテナが切れて落ちました。
ネットニュースやFBがあるから情報は入るけど、
どうやら全国規模のニュースでこの山梨の惨状がほとんど報道されてない様子。
国もあまり重要視していないみたい。
精神的に孤立感。
どうなるのか!大雪に慣れてない山梨!
雪に埋もれた我が家。
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掃き出し窓が開けられない・・
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屋根に手が届くよ
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2014年2月10日

Moo、9才

Moo、スキー初体験。
すぐ近くにスキー場があるのに、なかなか親が連れて行ってあげられないので、
今回はお友達のご家族に便乗させていただきました。
インストラクターでもあるお父さんによると、とっても上手で、もっとやらないともったいないそうで。
「筋がいい」といわれると嬉しいもんです。
本人もすごく楽しかったようで、スケートからスキーに転向したい、なんて言い出しかねない勢いでした。
Mooはこの1年、運動能力も勉強への興味もすごく伸びて、大きく成長しました。
人間、人生のうち、なんどか皮がむけるように変化する時期があるのかな。
これから何度も人生の壁にぶつかると思うけど、今の自信を糧にしてほしいです。
もうすぐ9才。
我が世の春を謳歌しているMooです。

2014年2月8日

会津・お墓めぐり

石屋の全国団体「全国優良石材店の会」の総会が、今年は福島県郡山市で行われました。
全国の石屋さんが集まる会議で、毎年全国のいろいろな都市を会場としていますが、
震災以降、復興の一助になればと東北で行われています。
郡山は会津の入り口で、今年はやはり大河ドラマ「八重の桜」で一躍有名になったところ。
せっかくなので、会津若松まで足をのばしてきました。
会津若松。
「八重の桜」以前の歴史的観光資源といえば、白虎隊と新選組と野口英世だったようです。
白虎隊や新選組の悲話は一般的にも人気のあるものですが、
「八重…」を見てるとそれらは戊辰戦争のほんの一部でした。
幕末から明治にかけての大きな歴史の変換の中に、会津はとっても重要なポイントでかかわっていたんですね。
白虎隊記念館の前にあるお土産茶屋のおやじさんが、いろいろ歴史の話をしてくれました。
おやじさんによる「会津歴史クイズ!」
1.八重の兄・山本覚馬が、戊辰戦争中薩摩藩によって投獄されていたとき、獄中で書いた書物とは?
 ・・・『管見(かんけん)』
 この題名が出てこなくて残念だったけど、「あー、あの、明治政府の骨格になった、民主主義とか教育の必要性とか、女性の地位とか書いたやつ・・??」って言ってたら、マルをくれました。
2.徳川家康、秀忠、家光の3代に仕えた、お坊さんの名前は?
 これも全然名前が出てこなくて、残念。名前が出ない、なんて年だなぁ。
 おやじさん、「春の桜のときにまた来てくれたら答え教えてあげる」
 「会津に関係する人なんですか?」
 おやじさん、ニヤリ「さー、どうでしょう」
 
 悔しいので、ネットで調べました。
 小説にもなったり、ドラマになったり。
 心躍るような逸話もあります。
 おもしろそー。小説読んでみようかな。
 
町あるきのキーは、やはりお墓。
お墓や碑石を通して、会津の歴史を知る。
まずは白虎隊の自刃の地とお墓へ。
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坂本龍馬を暗殺したといわれる人物候補の一人、会津藩士・佐々木只三郎の墓。
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新選組・斉藤一の墓。
局長近藤勇を失ってから、会津藩とともに新政府軍と戦った新選組。
斉藤一は新選組きっての剣の達人でしたが、戦いの後半はやっぱり剣で戦うことに無理を感じていたとか。
戊辰戦争が終わってからも会津に残り、会津女性と所帯を持って、大正4年まで生きながらえます。
新選組の中で、私が一番惹かれる人です。
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蒲生氏郷の墓。
時は戦国末期。信長に仕えた氏郷を、秀吉は東国のおさえとして会津藩主に任命。
キリシタン大名、茶人としても名高い氏郷は、会津の文化や産業発展に大いに貢献したとか。
キリシタンだけど、お墓は五輪塔(仏塔)。
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・・・・つづく

2014年2月2日

ビジネス甲州弁講座  「いいようにやっとくれ」

ビジネス甲州弁講座 今日のフレーズは
「いいようにやっとくれ」
お客様へ見積を持って行って、だいたい内容が決まる頃よく聞くことば。
1「あんたを信じてるからしっかりした工事をやってちょうだい」
2「細かいことはよくわからないから、専門家が見て最適と思う方法を採用して」
というニュアンスのほかに
3「金額以上の工事をしてほしい」「ちょっと勉強して」
という意味も含まれます。
類義文として
1は「へぇ、おたくを信用してるで。」
2は「こまけえことはわからんだ」
3は「ちったあ負かるら」
…?どうでしょう、地元の方々。
私にはそういう風にとれるのですが。
こわいなー、甲州商人気質。

2014年2月1日

雪原に降り立つ

仕事で原村へ。
原村ペンションビレッジそばの自然文化園ではこれほどの雪景色。
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ろめんはツルツル。富士見高原から10分ほど車走らせただけなのに、この違いは…!
そして、帰る途中、原村から富士見町に入った途端、パアーッと富士山が目に飛び込んできます。
信州で一番よく富士山が見える町だから「富士見町」。
でもこの富士山の眺望がすごいのは、360度のパノラマで広がる他の山々ー八ヶ岳、南アルプス、北アルプスーの助演もあってのことではないでしょうか。
写真ではなかなか表現できないけど、この田園の真ん中に立つとユニバースを感じますね。
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