おかみブログ

2006年9月14日

鉄と石の組み合わせアイテム

鉄造形作家の上野玄起さんのご協力により、こんなアイテムができました。
帰ってくるのが楽しくなる、玄関周りのアイテムです。
かさたて
ト音記号のような形の鉄細工の下に、お豆のように真ん中がへこんだ石の受け皿。
スリムですが5〜6本は楽に入ります。
石:グレー御影石 本磨き加工。
参考上代:30,000円
かさたて かさたて2 ←クリックで画像大きく
スリッパラック
木の枝が上にのびているような形の鉄細工の下に、シンプルな円形の石台。たくさんの握りこぶしが「がんばるぞ、がんばるぞ」と言っているようにも見えませんか?
石:薄赤色御影石 本磨き加工
参考上代:30,000円
スリッパラック スリッパラック2 ←クリックで画像大きく
手洗い
ガラスボウルはクラフト葉音さん作。
緩やかなカーブをつけた波型?の石天板に沿った形のタオルハンガーを鉄で。
石:薄黄色大理石 本磨き加工
参考上代:1セット40,000円 ※取り付け、水道設備工事別途
手洗い 手洗い2 ←クリックで画像大きく

2006年9月12日

石を使った家見学会

今日は「あつこりふぉーむ工房」の窪田あつこさんご提案の企画で、石の勉強会を我が家で行いました。
お越しくださったのはお客様4人とインテリアコーディネーターさん2人です。
みんな女性でした。
うちの子と年の近いお子さんも来て、とてもゴージャズ&にぎやかな楽しい会になりました。
実は昨日の夕方になってやっといくつかの石工事と石インテリアができてきました。
それでもまだ出来てない部分が多いのですが、なんとか先がみえたという状態をお見せできて、ほっとしています。
ウチは石屋とはいってもいわゆる「石屋敷」ではありません。
石は多用すると見た目も重くなるし、圧迫感が出てきてしまいます。
ただでさえこの規模で、ぶっとい赤松の曲がり梁を使ってゴツイ家なのに、石の使い方を間違えると非常に重苦しい印象になりかねません。
この家に使っている石はほとんどが私の好みを優先させてもらって、ポイントポイントでさりげなく石を使うということにこだわりました。
あくまでも石は「名脇役」として。
あつこさんいわく「石にはパワーがあるから、身近で使うとエネルギーをもらったり癒されたりする」
そのあたりも女性のお客様には受け入れてもらいやすかったようです。
石というと「みかげ石」や「大理石」が思いつき、イコール「高価」「固い」「冷たい」などのイメージが先にくると思いますが、住宅に使うならあくまでも木の家に合う柔らかい印象のものを使うといいですというご説明をしました。
石家見学会1 石家見学会2 石家見学会4
次回は個々の製品・工事のご説明と金額をお知らせします。

2006年9月9日

FM八ヶ岳を偵察!

小淵沢にコミュニティFMが開局しました!
その名も「FM八ヶ岳」。
八ヶ岳南麓の北杜市を中心に、良質の音楽、地域情報を流す予定だそうです。
今試験電波を流している最中で、10月1日には本放送がスタートします。
運営母体はNPO法人。
住民に広く出資を募り、番組制作も住民自身の手で行おうというスタイル。
アナウンサー、ディレクター、ミキサー、制作事務処理などあらゆる職種でボランティアスタッフを募集しています。
82.2MHz。私も車でずっと聞いていますが、時間帯によってポップス、民謡、ジャズなど微妙に分けられていて、どれも耳に心地よい、邪魔にならない音楽でした。
メインスタッフのROKUさんに聞いたところ、FM八ヶ岳に期待される意見のひとつに、「良質で普遍的な音楽を提供する」というのがあるらしいです。
私が気に入ったのは童謡をギターアレンジした曲。北杜市内にスタジオを持っているグループだそうです。「流す音楽も出来る限り八ヶ岳在住のミュージシャンに出てもらいたいんですよ。いい音楽つくる人たちがいっぱいいるから。」
プロとして活躍している人たちが、ギャラを期待せず当局の番組に出てくれるかどうかは賭けですが、「住民で作る、環境保全のための局」という基本理念になんらかの形で協力したいと思う人は多いはず。
もちろんプロじゃなくても番組制作をめざす人は大歓迎です。
アマチュアが制作するにあたっては、NPOが指導の場も作ってくれるとのこと。とにかくいろんな人がどんどん企画を出してくれることがまず第一目標なのです。
手作りの、でも夢あふれるFM局。学生時代所属していた放送部の感覚を思い出してちょっと懐かしくなりました。
他の人も同じ気持ちなのでしょうか、開局してまだいくらも経たないのに、早くもすばらしい人材が集まってきています。
メインDJは横浜のラジオ局で長年のDJ経験を持ち、現在は小淵沢に移住してペンションの女将となっているMEGUMIさん。
彼女の誘いに二つ返事で応えたのはレストランの奥さん・マリさん。バイリンガルのマリさんはおっとりしたかわいらしい声。チャキチャキ声のMEGUMIさんとのコンビが楽しみです。
私も誘っていただきました。
3人とも小さい子どもを持つ親です。代表のヤマモトさんは「北杜市に産婦人科がないでしょう。そのへんを逆に切り口にしてみなさんの企画で何かできないかな。」と持ちかけてこられました。
マリさんは「世の中いやなニュースを細かく報道しすぎ。ハッピーニュースだけを流す局があってもいいと思ってました。」とステキな提案。
私は前々からテレビでは表現できない、音声だけの世界に魅力を感じるので、朗読とか、絵本の読み聞かせとか、ラジオドラマとか、あるといいな。
「あ、じゃ、それやよぶさん担当!」ってすかさずMEGUMIさんに言われそうだな。
偵察&取材のつもりがミイラになってしまってうれしい誤算です。
FM八ヶ岳外観 FM八ヶ岳ホール FM八ヶ岳アクター 20060909003253.jpg FM八ヶ岳打ち合わせ

2006年9月6日

小淵沢vs清里vs韮崎・観光対決

実家から妹が遊びにきたので、娘と3人で八ヶ岳ドライブをしました。
まずは小淵沢のアウトレット。
ここまで来てショッピングかー!と思われそうですが、実は田舎歩きの必需品であるスニーカーを妹は持っていないというので、「山に来るのに8cmのミュールで来るやつがあるか!歩けたとしても世間から浮くわ!」としかりつけ、無理やり買わせました。
↓小淵沢の「八ヶ岳リゾートアウトレット」です。
アウトレット

次は清里です。
清里は、正確にいうと山梨県北杜市高根町大字清里です。北巨摩郡高根町が市町村合併で北杜市になり、この地名になりました。長野県清里町と思っている人が多いので、念のため。
かの有名な清泉寮ソフトクリームのただ券をもらってあったので、キープファームショップへ。
ファームショップ

それからまきば公園へ。ここは正確にいうと旧大泉村ですが。
まきば公園

最後にかけこみセーフで日暮れに間に合った、韮崎は円野の「平成かかし祭り」。
世相を反映したかかしたちがずらりと並びます。
かかし 「純情きらり」
かかし2 「稲バウアー」
八ヶ岳南麓をぐるりと広く一周、標高差実に1000m。
どうでしょう、それぞれ「らしい」特徴をとらえていると思うのですが。

2006年9月5日

桂の木の野望

「桂の木が生えているところ、知りませんか?」
鎌倉から長坂へ半移住、よわい75の男一人暮らしを満喫するあのウコギ博士からの1ヶ月ぶりの電話でした。
「こんどはなんですか?」
「北杜市の市の木と花と鳥を募集しているでしょう。私は桂を北杜市の木として推薦しようと思ってね。」
ウコギ博士はウコギ科の植物の次に桂が好きです。
桂のハナシをさせたら1時間は止まりません。
なんでも「桂」という字は中国の漢字で、日本の国字では「木へんに香」と書くとか。落葉広葉樹で、紅葉しているときに味噌せんべいのような甘い芳香がするそうです。
推薦しようと思った理由はこうです。
渓流や伏流水の豊富な場所を繁殖地として好む桂は、八ヶ岳や南アルプスの山麓にかつてはたくさん生えていた可能性が高い。だけどいまや絶滅危惧種。香が高く高級木材としても名高い桂を北杜市に復活させることは市の産業発展に大きく寄与するに違いない。
だけどそういう木なら他にもありそうだけど、なんで桂なの??
「それはね・・・」と電話で言葉をつくして説明してくれたのを図にすると次のとおりです。
桂の字

すばらしいこじつけですねぇ。
「かといって今全然生えてないのもさびしいので、どこかに生えてるのを確認したいと思いましてね」
ということで、どなたか北杜市内で桂の木が生えているところをご存知でしたら、情報をお寄せください。
お待ちしています。
桂の木

2006年8月31日

ツバメの豪華朝ごはん

我が家の軒下に2番目のツバメの巣ができています。
巣立ちも間近、だいぶ顔だちがはっきりしてきて、こんなに愛らしい子たちが5羽、毎日元気に顔を見せてくれます。
ツバメ

朝が一番食欲旺盛と見えて、休む暇もなく親鳥がせっせと餌を運びます。
大好物は今旬の赤とんぼ。
↓ひなの片羽ほどもあるとんぼを2つ折りにして親鳥がひなの口へ押し込む。
ツバメ1

 
↓むしゃむしゃとものの2秒で丸のみ。
ツバメ3
 
飲み込む前の赤とんぼの羽がまだ口からはみだしているのを、隣のひなが横取りしようとするときもあります。
凄い光景だなぁぁぁ
たまに下に、飲み込みきれなくて落ちてしまったとんぼの羽が無惨にさらされているときがあります。
いつのまにか蟻がどこかへ持ちさっていますが。
そういえばこの前は親鳥が勢いあまって、開け放してあったうちの掃出し窓から中に入ってきて、袋小路にはまっていました。
さんざん大騒ぎしてばたばたとまた出て行きましたが、よっぽど居心地のよさそうな家に見えたんでしょうか。
来年もまた来るかなあ。

2006年8月29日

マクロでパーティメニュー

野菜のおいしい季節です!
今日はウチで食事会をしました。
妊娠中の人と、ベジタリアンと、ちょっとだけ年配の人の集まりなので、「マクロビオティック・パーティメニュー」をめざしてみました。とはいっても「なんちゃって・一部マクロ」ですけど。
今日は普通に出勤日なので、凝った料理はできません。
とりあえず前の日から準備しておけるもので、みんなでつつけるもの・・・。
2003年オレンジページムックの『マクロビオティックがおいしい。』を参考にしました。
玄米と野菜の手巻き寿司
1.ねた準備
 ニンジン、かぼちゃ、大根、キャベツ、小松菜を千切りにし、その順番で同じ鍋で茹でる。
 前日に準備し、お皿に並べて冷蔵庫へ。
2.すしめしをつくる
 玄米ごはんと赤米ごはんを用意。当日の朝、いつもより少し水かげんを減らして水に浸しておく。6時帰宅と同時に炊き始める。
 温かいうちに合わせ酢と混ぜる。
3.盛り付けと実食
 寿司桶に玄米と赤米をツートンカラーに盛り付け。ねたとのりを卓上へ。さらに本日の差し入れを追加。ご自宅の庭に自生していたという青しそ、自家製きゅうりのキューちゃん。おまけでmoo用に買ったひきわり納豆。各自好きなネタを好きなシャリで手巻きにして。
完全マクロではないので、この他にもお刺身(甘エビとマグロ)もつけたけど、このシャリには野菜の方が合う!
薄めの酢飯でやさしい味になりました。
このほかに、やはり自家菜園で作ったというきゅうりをただ切って出しただけのものや、とうもろこしも。素材だけで甘い!
黒一点の男性に特別にリクエストしたのはお煮しめ。この方のはなぜかおふくろの味。おいしー。
食べるのに夢中で、写真を撮るのをすっかり忘れていました。
なから食べつくした跡ですが、参考までに↓
macrosusi

ちなみに野菜の茹で汁はとっておき、あくる日の朝食で玄米粥に使いました。甘い、いいだしが出ているので、ちょっと醤油をたらすだけで、おいしー。

2006年8月27日

わらべうたを歌おう

知り合いの家のホームパーティに呼ばれました。
小学生の子どもが3人来ていました。
一番上の中学生の男の子はずっとBSのアニメ番組を見ていました。
そこの家は子どもはいないけど、よく来る親戚の子供達のためにケーブルTVの有料契約で子ども番組が入るようにしてくれているのです。
一番下の小学2年生の男の子はあっちにいったりこっちにいったり。
まん中の小学4年生の女の子が「小さい子好き」といってウチの子と遊んでくれました。
1才半の娘は大人だと人見知りしてむっつりしているのに、このおねえちゃんには何の迷いもなく後をおいかけていました。
やっぱり子ども同士は順応が早い。
「金太郎」の絵本を持って行っていました。
おねえちゃんがちょっと早口で読んでくれるのを聞きながら「きんたおう」「うっちー(猿)」「わんわ(くま)」などと知っている名詞を連発。
おねえちゃんもすぐに、この子はまだお話はよくわからなくてものの名前を言うことが楽しいんだとわかってくれ、「これは?」「これは?」と聞いたりしてくれました。
絵本の最後に楽譜つきで金太郎の歌が載っていました。
ところがこの女の子は金太郎の歌をきいたことがなかったよう。
私がまず歌ってあげると、一生懸命覚えようとします。
金太郎の歌「まーさかりかーついだきんたろう♪」は知ってればなんてことはないのですが、意外と音階が飛んでいて知らない子には一度では覚えられないらしく、何度も何度も練習していました。
その、くり返し練習する姿は本当に素直でかわいらしく、また声も鈴を転がすような響きできれいです。
なんとかマスターしたその子に「これからカラオケで歌えるね」と言ったら「うん!」と元気よく返事してくれました。
それにしても小学4年生で金太郎の歌を知らなかったということは、今後いつ覚える機会があるか、とふと思いました。
昔からある童謡を私達はいつ、どうやって耳に入って、覚えていったのでしょうか。
学校で教わったっけ。
親にレコードを買ってもらったかもしれない。
少なくとも私が小学生の時(20数年前)は近所の子どもたちと家の前の道路で、「だるまさんがころんだ」とか「はないちもんめ」とかいろいろ遊んでましたから、他の子が歌うのを聞いて自然に覚えていったんでしょう。
童謡って、意味もわからず耳で覚えていたものが、今改めて歌詞を見直してみると、作られた時代背景とか心理描写とか面白いですね。
「かごめかごめ」の歌詞について、私が高校生くらいのときに聞いた話では、「かごめ」というのは妊娠した女性で、「かごの中のとり」は胎児、それが「夜明けの晩」という矛盾した時間帯に、「鶴と亀」という縁起のいい動物が「すべった」つまり流産もしくは堕胎を意味する。「後ろの正面だあれ」は水子の霊だ、などと怪奇めいた解釈でした。
それが同僚のマクロビ女史のきいた話では、「かごめ」というのは籠目紋(△と▽があわさった形)で、陰と陽を現す。(さすがマクロビオティック。)陰陽は表裏一体、もしくは神そのもの。それが男女にわかれ人間となったが、本来は一つ。陰陽の考え方は世界中にあり、哲学の根底にあるものだが、封建時代の男尊女卑の社会の中では男女が同等だという考え方はタブーだった。でもきっとその考え方が世に広まる時「かごの中のとりが出やる」時が来る。希望を捨てずに待とう。…という明るい話だったそうで、びっくりです。
秋も近い小淵沢の里山。
ゆうやけこやけで日が暮れて
山のお寺の鐘がなる
おててつないでみなかえろ
からすと一緒に帰りましょ

2006年8月25日

石でオンザロック

これ、なんだかわかりますか?
アイスキューブ1

石でつくったアイスキューブです。
大きさは約2cm角くらい。
あらかじめ冷凍庫に入れて冷やしておいたものを氷と同じように飲み物に入れて使います。
アイスキューブ2←七賢の純米大吟醸「大中屋」
ソープストーンという石を使ったインテリアの一種として販売しています。(残念ながら石あるくが販売元ではありませんが)
石は全般的に熱しにくく冷めにくい性質を持っていますが、このソープストーンは特にその性質が強く、この商品のように冷たくして使うこともありますが、耐火性も非常に強いので薪ストーブの周りや石釜にも使われます。ただ、あまり日本では素材は流通していないので、入手は困難です。今回のように既に外国で商品になっているものを雑貨業者が輸入してくることがあるくらいです。
この商品はフィンランドの作家が作ったそうです。
フィンランドは数少ない私の海外旅行経験の中でどうしても行きたくて、6年ほど前に行ってきたところ。
洗練されていてとても楽しく居心地のいい国でした。
フィンランド製の白御影石は薄い緑色の、固くてとてもいい質のもので、大好きです。
そんなフィンランドの思いを募らせるアイテム。
このアイスキューブ、とにかく便利でおしゃれです。
①液体が薄まらない
私はあまり強いお酒をがぶがぶ飲めませんので、日本酒のように水割りにしたりしないお酒をちびちび飲むのに便利です。もちろんウィスキーにも。
②色がきれい
きれいに加工されているので、石の粉も落ちず、ほのかにグレーの色が透明な飲み物にとても合います。
③何度でも使える
溶けてなくなるわけでもなければ、ちょっとやそっとで変質するものでもないので、軽く洗って何度でも冷やしなおして使えます。
とはいっても常温のものをいきなり冷やすのはちょっと無理かも。
もともと冷えているものをこれ以上ぬるくならないようにするにはいいという程度かな。
あとは気分を楽しむということですね。
ちょっと「大人のアイテム」でしょ。

2006年8月22日

地酒談義に花が咲く

祭りのお囃子メンバーで打ち上げをしました。
1次会はバーベキュー。
「千寿久保田」の一升瓶をいただいていたのをつい最近あけて、1合ほど飲んでいたものを差し入れしました。
あけたら早く飲まなきゃいけないのに、我が家で酒を飲むのは私一人。
さすがに一人で一升瓶あけてたら悲しいし。
人が集まるちょうどよい機会だと思ったのですが、出すタイミングが悪かった。
酒ならなんでもござれというオジサンたちががぶがぶと飲み始めたのです。
後からちびちび味わおうと思っていた2、3人は「やめてくれー!」と懇願したのですが、あわれ銘酒はバーベキューの混乱にまぎれあっという間に飲み干されてしまいました。
その後の2次会は場所を変え駅前の「ラウンジシルク」にて。
ゆっくり飲めなかった酒通の人たちが恨めしそうに「今飲みたかったよなー」
ということで、久保田の代わり(といっては失礼ですが)甲州地酒・谷桜の「生いき」を賞味。
酒談義が始まります。太鼓仲間のボンちゃんが熱弁をふるいました。
昔は地酒といえば灘が主流。(灘=神戸は私のふるさとに近いところです。)
菊正宗、白鶴など。
ガツンと酒くさい辛口で、これぞ日本酒、おっちゃんが顔を真っ赤にしながらちゃぶ台で一升瓶かかえてるイメージ。
ところが30年くらい前から趣向が変わりだした。
新潟のすっきり飲みやすい水みたいな酒。
先頭を切ったのが越の寒梅。久保田、八海山も続く。
究極の、水みたいな酒その名もずばり「上善如水」もメジャー舞台へ。
(社会人になってまもなくの頃、この酒に出会った時の衝撃は今でも忘れられません。世の中にこんなおいしいお酒があるのかと)
今ではこれらの酒は有名になりすぎて、あえてもてはやされることもなくなったけれど、やっぱり広く好まれるのは飲みやすい新潟系の酒なんだそうです。
「これってね、やよぶさん、女性の社会進出と連動してるんだよ」
とボンちゃん。
なるほど。
さて、あまり新潟や灘の酒ばかり紹介していてもつまらないので、ここはひとつ山梨周辺の地酒について。
北巨摩地域の二大銘柄「七賢」と「谷桜」。
南巨摩地域では春鶯囀(しゅんのうてん)。
信州諏訪地域では真澄。
各社いろいろな商品があるので一概にも言えませんが、七賢はすっきり系、谷桜やや辛口、真澄はすごく甘い、春鶯囀は甘め?というイメージですが、どうでしょうか。
個人的にはふるさとの灘を裏切って、やっぱりすっきり飲みやすく、料理に合うのが好きですね。
七賢の「絹の味(純米大吟醸)」。薪ストーブのあるおしゃれな山荘で酒通の数人と飲みたい一品。カルパッチョなどと一緒に。
それから安価だけど意外とおいしいのが谷桜の「八ツのからっ風(純米酒)」。八ヶ岳の厳しい山おろしの風のような超辛口です。鶏の竜田揚げなどと一緒に。
日本酒のハナシは楽しいなぁ。