おかみブログ

2006年7月12日

無農薬ブルーベリー!

小淵沢のレストラン「八ヶ岳ベリー」さんでは、今店の奥のブルーベリー農園で、食べ放題摘み取りができます。
なんでも自分で食べたいと主張するようになった娘を連れて、保育園のお迎え帰りに行ってきました。
こんな風に気軽に行けるのも八ヶ岳のいいところ。
八ヶ岳はこの時期、ブルーベリーとさくらんぼがピークです。
特にブルーベリーは気候が合うんだそうです。
八ヶ岳の太陽と水と美人オーナー親子の愛情にたっぷりと育まれた完全無農薬のブルーベリーです。
ベリーさんのブルーベリーはとにかく実が大きい!そして濃厚な甘み。
ジャムにするのはもったいないので、そのまま食べるのが一番。
ブルーベリー木

ところでうちにもブルーベリーを庭木として植えていますが、まだまだ実が熟しません。
ベリーさんは最初の1,2年は実を持たせず、実の付いた枝を伐ったりしたそうです。そうすることで、3年後にたくさんの実を持つ大きな株のブルーベリー木となる。
うちのはどうやって育てたらいいのかなぁ。
花を愛でることだけでよしとするか。
まったく、農業は知識力です。
ブルーベリー摘み取り
 枝から直接パクパク。どれが熟した実か、ちゃんとわかるみたい。無農薬だから赤ちゃんが食べても安心。ブルーベリーの木は1歳児でも自分でとれる高さなので、歩くようになったばかりの子にもお勧めの摘み取り体験です。

2006年7月10日

子どもの風邪の治し方

娘が熱を出し、呼吸がぜいぜいするので一晩様子を見ましたが、次の日の夕方になっても症状が治らないので、おばあちゃんが気を利かせて市内の市立K病院へ連れて行きました。
私は知らせを聞いて仕事終了後到着。
緊急治療室で足に点滴の管を入れられて、動けまわれなくてつまらなそうにしてるけど、おばあちゃんに本を読んでもらって興味深そうに聞いている娘を見てひとまず安心。
措置としては200mlの栄養剤入り水分補給の点滴(子どもなので時間をかけて2時間)と1日分の風邪薬の支給でした。
娘は熱があるにもかかわらず走り回るくらい機嫌はいい。
日曜日の時間外受付から待合室を走りぬけどこへ行くのかどんどん進んでいきます。
当直は外科の医師でした。
「保育園に行くようになってから何度も風邪引いてるんです」というおばあちゃんに「ちゃんと完全に治してやらなきゃだめじゃないですか」とお叱りを下されたそう。
「元気になってからじゃないと外へは出さないんだけどねぇ」とおばあちゃん切なそうに言い訳します。
さて、「完全に治す」ってどうやって?
そもそも「完全に治った状態」とはどこまで?
保護者がどこまでしてやればいいの?
子どもはだいたい鼻水垂らしてるもんで、少々の鼻なら保育園行かしちゃえ、というのは鬼親なのでしょうか。
また、何度も風邪をもらってきて少しずつ症状が違うように見えても、実は前の風邪が治ってなくて、介抱が悪いからぶり返しているだけなのでしょうか。
で、何で治すの?風邪薬?抗生物質?
風邪の特効薬はない、と聞きます。
風邪はいろんな細菌・ウイルスの雑居ビルで、どんどん新しい病原菌が生まれては消えていき、一度かかったから完全に免疫が出来るというものではない。
治すには、そのつど自分で抗体をつくり、自力で病原菌をやっつけるしかない。その蓄積が次第に風邪に強い体を作っていくのだ。薬はその手助けにすぎない。
・・・というのが私の理解だったのですが、さて、ではどこまで薬に頼ればいいのでしょうか。
5/23のブログでも書いたように玄米を食べて唾液をたくさん使ったから喉の痛みが減ったというのはただの気のせいではないと思うし、先週起き上がれないほど頭が重くても薬を飲まず熱が出るままにしておいて、その後の医者の薬は1日飲んだだけですぐにおさまったのも症状を無理やり抑えなかった成果だと思い込んでいたりします。
その外科の先生が1歳児への内科診断として下した「ちゃんと治さなきゃ」と「脱水症状になるといけないから点滴を」という二言にどんな真意があるのか。
自分でもちゃんと勉強しないといけないし、専門の先生に改めて聞く必要がある。もちろん子どもの観察も欠かせない。
ということで、同病院で週2回の小児科外来診断が明日あるというので専門家の意見を直接聞きたいと思い、子どもを連れて行きます。
実は子どものことで会社を遅刻するのは今回が初めてです。
今まではおばあちゃんが様子を見ながら家で看てくれたり、町医者に連れて行ってくれたり、私が仕事から帰ってから連れて行ったりしていたので。
こういう正社員の行為について会社が下す判断は世間一般、そして私の勤める会社はどうなのでしょうか。
あるいは病気の時もついていない母親の行動は、子どものその後の人格形成にどんな影響を与えるのでしょうか。
家族の健康、育児、仕事は葛藤と疑問ばかりです。

2006年7月7日

御影石パワー

新しい家に住み始めてから半年がたちました。
ウチは石屋ですので、住宅のところどころに石を使ってあるのがちょっと特徴的です。
石にしてよかったベスト3を発表します。
3位 浴室
石浴室

十和田石のモザイク貼り。風合いも足ざわりもよく心地よい。
水はけはよく、換気をしさえすればすぐ乾く。
ただ、換気を忘れた日は水垢が残ってしまい、ちょっと赤サビっぽいものが出てくる。でも普通のタイルやユニットのようにあからさまにカビが目立つのよりはましでしょう。どんな素材もやはり換気は大切です。
2位 調理台横の壁面
レンジ横

白御影。石の模様のおかげで汚れが目立たない。油や水が飛んでもすぐふける、とにかく手入れが楽。
1位!洗面台天板
洗面台

マルチカラーの御影石。石の面積を大きくするため陶器の洗面ボウルは埋め込み式。水バシャバシャする機会の一番多いところですが拭きやすく汚れもつかない。
1、2位は御影石です。手入れが楽なのが何より。
水周り=御影=楽=手抜き主婦

2006年7月6日

だからセルクルのパンが食べたい!

先週の病気の時、一日寝ていてどこにも行けなかったところ、昼やすみで家に戻ってきた夫に、「セルクルのパンが食べたい〜」とせがみました。
小淵沢のセルクルさんは自家製天然酵母ハード系の食事パンを売っているお気に入りのパン屋さんです。
なかでもイギリスパンは超お気に入り。モチモチとした食感とほのかな甘みと塩気がゼツミョウのバランスでかもしだされ、これを知ってしまった今は他の食パンが非常に物足りなく感じます。
病気とはいえこのパンなら食べられる。
夫は私に1斤、自分に1斤買ってきて、自分の分は作業場にもって行きました。
それから数日後。その間猛暑→梅雨。
そういえばパンが残ってた。早く食べよう、とパンを取り出した夫。
すっかり黒い斑点が広がったセルクルのパンを見て大ショック。
しかし同日に買った某大手製パンメーカーのパンは全くきれいなままで、1週間たった今日もまだ食べられたそうです。
ちなみに私の分は、買ったその日のうちにすぐ冷凍庫にいれておきました。これでいつでもおいしいパンが食べられます。
ま、一応主婦ですから。
セルクルのホームページはこちら
http://www.info-area.jp/cercle/

2006年7月5日

建物表示の本人登記

本日建物の表示登記まで終了しました。
普通は土地家屋調査士に頼むものらしいですが、1.お金をけちりたい 2.勉強したい の2点から自分でやることにしました。
法務局や税務署関係というのは、自分のことならたいていは自分でできるものです。書類をそろえるのがめんどっちぃのでプロに頼みますが。
表示登記にあたって、ネットの情報と設計士さんの手助けに大変助かりました。
今後どなたかの参考になるかもしれないので、この場を借りてまとめておきます。
ウチの管轄は甲府地方法務局韮崎出張所。
まず申請に必要な書類をそろえます。
1.申請書
いろんな方がネットでも公開していますので、それを参考にwordなどで作れます。ウチは強力な助っ人(ウチのプランニングをしてくれた設計士)のご提供により、申請書類のフォーマットをそのままwordデータでいただけたので、大変楽でした。ここに持分も明記しておきます。ウチは夫婦で2分の1ずつにしたので、申請人を記載する箇所はことごとく持分と名前を明記しました。
注意点は、申請人の住所を書く欄は住民票の表記でいいのですが、建物の所在を書く欄は字以降の地名も入れます。同じ場所ですが、表記方法が微妙に違うのです。
2.建物図面
通常これが素人では作りにくいものなのですが、ウチはここでも助っ人に作ってもらいました。ただ、知り合いなどは単純な四角の建物だから建築前の図面などを参考にしながらIllustratorで作っちゃったという人もいます。要は建物の形と寸法、求積式、敷地と建物の配置図が入っていればいいのです。
3.所有権証明書
所有権証明書になるものは2つやり方があって、建築確認がある市町村で検査済みであればその検査済証、それがなければ建築業者からの引渡証明書で代用できます。
小淵沢町は小さい町のくせにいっちょまえに確認申請が要るので、建物が完成した時点で検査を受ければいいのですが、ウチは夫がやる石工事などがまだ完了していなかったりするのを理由にまだ受けていません。ということで、建築業者に引渡証発行を依頼。これはなぜか工事関係者3者のものが要るということで、大工さん、左官屋さん、設備屋さんにお願いすることにしました。これもフォーマットを助っ人からいただけたので、それぞれの業者名を打ち直してハンコをもらえばいいだけにしました。所轄外の業者だと印鑑証明が要るそうですが同じ韮崎出張所管轄内に住所がある業者の場合はその添付をはしょることができます。ただし大工さんだけは建築士免許証(二級で大丈夫)を添付しました。ウチは発注した「木の香」のシステム上、工務店への一括発注ではなく、各職人さんとの個別契約で住宅を建てたので、このへんの一連の依頼がとてもスムーズに行きました。
4.住所証明書
住民票のことです。申請人全員の分が要るので、全部事項証明書をとりました。同じ住所の夫婦が申請人の場合、これ1通で足ります。
5.案内図
場所がわかる地図です。自宅の場所が入った住宅地図で足ります。
さて、以上をセット組。3セット用意します。
A)申請正本として1〜5すべて。これが法務局に残るものです。
B)申請副本として1、2、5。法務局の調査用です。
C)控えとして1、2。これに登記済のハンコが押されて本人に戻ってきます。
ここまでそろえられたら後は終わったようなもの。
申請から約1週間で登記が完了します。
とはいえ素人のやることですから何かしら不備があるのは覚悟の上。
実際私も1度法務局からお呼び出しがありました。
修正箇所は以下の3点。
●図面の隣地の番地表記が間違えている。
 これは単純な作成上のミスで、設計士さんに再度お願いして作り直していただきました。正しい図面を後日登記の担当者へ郵送。
●申請人の部分に持分表示が抜けてる箇所があった。
 これも作成上のミス。その場で手書きで加筆しました。
●工事関係者の1者の住所表記が抜けてた。
 これはけっこう笑えます。実はお願いした業者のうち左官屋さんは本店がアメリカだったのです。そういえば、社長が「米国で登記したんですよ」と自慢げに話してくれてたなあ。そのほうが買い付けの幅が広がるんだそうです。長坂の住所は支店扱いになっていました。支店が長坂にあるので韮崎出張所管轄でよかったのですが、本店アメリカ合衆国○○州○○・・・と登記官の指示どおり向こうの住所をカタカナで加筆してきました。
以上でほんとに終わり。
修正のための出頭後約1週間でめでたく表示登記が受理され、登記済証を取りに行きました。
次回、保存登記へ進む!
保存登記はこれからなのでまたおいおい書いていきます。

2006年6月29日

舐めても大丈夫な床

鹿にも塗ってあげた油とは、荏胡麻などからとった100%植物成分の木材内装用塗料です。
いろいろ商品は出ているのでしょうが、ウチの大工さんはこの『匠の塗油』というものを勧めてくれました。
色は透明なものと茶色(久米蔵色というらしい)の2種類。
ウチは床は主に杉材、柱・階段・浴室の壁にヒノキを使っており、茶色は杉材の部分に使うといいようです。
透明の存在を知らず、階段は茶色で塗ってしまいましたので、せっかくのヒノキの白い木目が赤っぽくなってしまいましたが、何ヶ月かたった今はけっこう慣れてきました。
さて、これを塗るのがかなりの仕事量でした。
なかなか乾かない上にのびが悪い、ということでムラになりやすい。
まず平らなスポンジで一なでしたあと、すぐに日本手ぬぐいのように表面が硬くて平らな布でのばしながら拭きあげる。
ある程度までやったら今度は別の日本手ぬぐいでからぶき。こうすることで余分な油分が吸い上げられ、より均一な仕上がりになる・・・・。
8帖の部屋を塗り上げるのに約2時間。さらに乾かすのに丸1日。
その間は進入厳禁です。
ところがそんな禁止区域もおかまいなしにすたすたと入って行く奴がいる。
しかもそのころはまだ4つ足。そう、愛娘です。
乾かないうちに布で触るとその布に赤い油分がつきます。
かわいいベビー服もだいなしです。
いっそのこと手足に雑巾をまきつけて、拭きあげを手伝ってもらおうと思ったくらいでした。
そういうことで、手にも足にも油がつく、当然それをしゃぶる。
しゃぶってはにこにこ、てんぷらの味でもするのでしょうか。
(赤ちゃんにてんぷら、はそれはそれでいかがなものかというかんじですが)
天然素材の塗油は完全に乾くまでは何ヶ月もかかり、その間は油のけっこうきついにおいがします。
化学物質過敏症の人は無害だとはいえ、この匂いに耐えられないそう。
確かにあまりいい匂いとはいえません。
ですが、住んでいるうちに換気を重ね、乾いていけばあとに残るのは木本来の香りです。
と同時に色もなじみ、家具配置も落ち着き、ものが散らかり…
だんだん自分のすみからしくなっていくのです。
今日も寝相のよい娘は完全にお昼寝ふとんから転がり出て、床に直接うつ伏せになって寝ています。
床転がり

八ヶ岳名物・木の鹿

ここ八ヶ岳でよく見かける木の鹿。
間伐材を利用して作ったもので、数年前から爆発的にこの地域に広がりました。
もとは萌木の村(清里)が発祥らしいですが、ここ小淵沢ではきむら木工房さんが鹿ネットワークをたちあげ、小淵沢周辺のいろんなお店の店先に置かれるようになりました。
木に親しみがもてると同時にあまった木材も大切に使おう、という気持ちが湧いてきます。
石屋としては「ヤラレタ!」というかんじでした。
いつかこんなかわいい鹿を家に飾りたいなぁと常々思っておりましたが、やっとその夢が実現。
「お母さんに本を借りたので」と知り合いからいただきました。
うちの実家の母のことです。八ヶ岳に遊びに来たとき、ひょんな集まりからお友達になったとか。
ステキなご縁ですが、そんなおこぼれが私にも。
この木の鹿は、誰でも簡単に作れることもあって、ここまで広まったのですが、ウチに来た鹿も東京から移住したこのご夫婦のご主人のお手製。
しかもとても丁寧なつくりで感動しています。
この鹿ネット、移住者の人を中心に広まっているのがおもしろい現象です。
それにしてもちゃんと大・中・小の3頭いるのが泣けてきますね。
ウチもいよいよ八ヶ岳名店(?)の仲間入りだ!
住宅内部の塗装で余った油を一応鹿にも塗っておきました。
こうしておけば、外に置いておいても多少持ちが違うでしょう。
木の鹿

2006年6月27日

夏風邪のマーチ

また娘に風邪をうつされました。
うつした娘のほうは重症にもならず、鼻ずるずるしながらもいたって元気。
こんどのは咳・鼻水に加え激しい頭痛と発熱。
頭痛と動悸がドクドクと音を立てているようなので、今回の風邪を「夏風邪のマーチ」と名づけました。
保育園1年目の今年は何かしら病気をもらってくるようで、もう開き直り状態です。
さて、秋はどんな病気をいただいてくるのでしょう。
会社の同僚のマクロビ女史から耳寄り情報。
(マクロビオティック療法で体の中も外も美しいのでそう呼んでいます)
「パスタがいいわよ。」
「え?スパゲッティ?」
「そうじゃなくて、生姜とジャガイモを小麦粉で練ったもの。
ジャガイモの10分の1の生姜をすってマッシュドポテトと混ぜるの。
それだけじゃゆるゆるだから小麦粉を混ぜて固くするの。」
「へーおいしそう。」
「(笑)食べるんじゃないのよ。
湿布にして胸と背中に貼って寝るの。
咳を緩和するのにとってもいいのよ。」
なぜそれをパスタというのか、またそれを貼って寝て寝返りうてるのだろうか、はたまたそれをこの苦しい状態の自分がやるのだろうかとかいろいろ疑問は残りますが、たしかにあったまりそうです。
「私も娘にはやってあげたんだけどね、自分じゃめんどくさくてやらないわよねー。」
やっぱり。
でも食べてもおいしそうじゃないでしょうか。
お好み焼き風に焼いて、醤油の火香も香ばしく・・・
ぜひお試しあれ。

2006年6月23日

マタニティマークpart2

5/30付けで書いたマタニティマークを韮崎市が県内で先駆けて配布することになりました。
マタニティーマークは妊娠中ということを周囲の人にさりげなくわかってもらうための図案。
今はまだ図案が認定されてるだけで、グッズ化されてないので、実際身につけてる人はほとんいない状況。
韮崎市はこの図案を独自にグッズ化し(バッチとか?まだ決まってないそう)、母子手帳交付と同時に妊婦に渡すことにしたというのです。
私の提案どおりだ!もしかしてブログ読んでくれた?!
(誰でも考えつくって。)
でもしばらくはまだ認知度はあがらないでしょうね。
実際つける人がどれだけいるか。
韮崎市内の妊婦もたぶん自家用車の移動が多いだろうし、バッチとかをつけないと配慮を受けられなくてつらい、というほど人ごみもないような気がする。
わが北杜市だとさらに身につける機会がないでしょう。
でもかわいいデザインだから意外と早く広まるかもしれませんね。
マタニティマーク

2006年6月22日

石の粉リサイクル

「石の粉、分けてもらえませんか」
ウコギ博士から電話がありました。
ウコギ博士というのは、国字の「杣」や「有為無為の教え」でご指導いただいた、長坂にセカンドハウスを持つ方のことです。
ウコギが大好きで、ウコギ科の植物に対して自他共に認める物知りさんなので、私が勝手にそう呼ぶことにしました。
この人にかかると見過ごしていたことが実はスゴイものだったんだと見直すことがあります。
石を加工すると細かい削り粉が発生します。
石粉

加工用の水と混じって、いったんはどろどろになりますが、乾くとさらさらとして、ちょうど小麦粉のような状態になります。
石を加工していると、こういうものが大量に出ますが、何に使うわけでもなく、たまったところで処理業者に回収してもらって埋め立てられるという結末です。
いわゆる産業廃棄物です。
「もちろんいくらでもさしあげますけど、何に使うんですか?」
「以前木の粉を糊でねって型に入れて固めてアルファベット型のボタンみたいなものを作りました。石でも練って固めれば何か出来るかと思ってね。」
考え方としては自家製MDF合板みたいなものでしょうか。
石粉を利用したブロックも工業製品として存在するくらいだし、石粉を水で練って何かと混ぜるという発想を応用すれば、いろいろできそうです。
以前陶芸家の人が釉薬に混ぜるのだと言って、持っていかれました。
その後はいらっしゃらないので、あまり有効でもなかったのかもしれません。
でも少しざらざらする感触が何かの役にはたちそうです。
クレンザーとか、化粧パックとか、洗顔石鹸とか・・・。
「泥パックもあるくらいだし、『石粉パック』とか開発してくれないかなぁ。」
ウコギ博士が帰ったあとで夫に話してみました。
「どうかな、パックは泥のミネラル分が肌にいいんだよ。ウチで出る御影の粉は無機質だからね。毒にもならないかわりに薬にもならない。ただ肺に入ると分解されないから長い間には咳や痰の原因になるよ。胃に入る分にはそのままウンチで出るだけだからいいけど。」
「じゃあ壁の塗り剤にするとかは?珪藻土みたいに」
「粘り気がないからボロボロしてくるだろうなぁ」
先は長そうだなぁ。
がんばってください、ウコギ博士。
それにしても今回、化学製品の生まれる一番初めの段階を見た気がしました。
ウコギ博士は使う糊もいろいろ探して無害なものを使っているそうですし、自分の作ったものをすぐそばの人に渡すとなると、すごく責任持って考えるものです。
顔の見える商売。好奇心と便利さと安全性がちゃんと両立できる販路。