ウミトモっ!
Kuhを産んだのは病院ではなく助産院でした。
退院後も乳児検診に加え、石屋の通信を送ったり、いただきもののジャガイモを届けたり、何かとおつきあいが続いていましたが、今日はついにお食事をご一緒することができました。
Kuhと同じ日に産まれた男の赤ちゃんとそのママも誘い、同じくこの助産院で産んだママ友の経営するお店に行きました。
今はいろんな関係を「●●友」と呼ぶことが多いので、こういうおつきあいも私なりに名づけてみました。
名づけて「産み友同窓会」!
産み友(ウミトモ)って、自分でつけたつもりでいたけど、もう先例があったんですね。
検索したらいくつか出てきました。やっぱりおんなじようなこと考える人がいるんだ。
いや、しかし、まさに出産の修羅場を同じ時に経験した戦友のようなものですよ。
行ったお店は小淵沢のネパール食堂「タラ・マウンテンスパイス」。
ネパール人のご主人と、先輩ママ友まりさんの経営するエスニックムードたっぷりのレストランです。
まりさんも時期は4年ほど違うけど、同じ助産院で産んだ仲間。
院長先生と若先生を囲んで同窓会のような楽しいひと時を過ごしました。
MooとTazはとてもきれいな産婦人科クリニックで産んで、
最新設備ときれいな部屋やアメニティのあるホテルのような病室で、
シェフの作る食事やスウィーツ、エステ、お祝い膳を楽しんで、
それはそれなりによかったのですが、
助産院での「母子」に特化した深い思いやりは変えがたいものがありました。
「あたしはつくづくこの仕事やっててよかったよ。なかなか思うように産まれなかったりすると心配したり落ち込んだりするけどね、おぎゃーっという声を聞いた瞬間のあのうれしさったら、ないよ。この手で最初に命をあずかるんだからね。醍醐味だよ」
熱く、たくましく語る先生の言葉を聞いてると、わが子がいまさらのように愛しくなります。
タラのご主人いわく、
「着くなりすごい形相で怒られてね、そこに車とめるなーって。それくらい必死で妊婦さんの対応をしてるんだと思いましたよ。腕と足開いて、さぁ来い!って構える姿は、それはそれは頼もしかった。」
「私はあの夜食が忘れられない。真夜中にぼた餅持ってきてくれるんだけど、寝てても起こされたりして。
でもちょうどおなかがすく時間だし、どうせ夜泣きで起こされてるから、手作りの夜食がほんとにありがたかった。」
と、産み友キョウコさん談。
産み友全員口をそろえて、
「あの食事は今でも毎日食べたい。ボリュームも栄養も満点の。」
「生姜湯の足湯も〜」
「いやいや、産まなくてもいいから、入院だけしたい」
はずむ会話にかまけて、料理の写真を撮るのをすっかり忘れていました。
本日いただいたメニューは「マイルド・チキンカレー」、激辛「料理人のまかないプレート」、ミルクとスパイスを効かせた紅茶「チヤ」、そしてデザートは富士見高原いちごをたっぷり使ったムースでした。