おかみブログ

2007年5月31日

石垣いちご?!

ウチの、約20坪の庭のゆくえについて、昨年いろいろ考えました。
芝を植えてもらったのが、すっかり根つき、新緑の季節も過ぎようとしている最近では2年目の芝が今まさに青々とのびようとしています。
昨年は鎌をシャクシャクと動かしながら手で刈っていたのですが、さすがに大変なので、安い芝刈り機を買いました。
今年は美しい芝の上にちょっと石ベンチなども置いてみたいところです。
その一方で、多少なりとも収穫のできるものを植えたい希望もありました。
そんな話を友人にしていたら、彼女は自分ちに生えていたイチゴの株を惜しげもなく分けてくれました。
「野生みたいなもんよ、強くて、どんどん株が増えていくの。マジでおいしいよ。収穫する喜びがあるよ」
ウチの庭は駐車場とのレベル差が約1mあり、四角い余り石で土留めをしてあります。その石にちょうど垂れ下がるような形でいただいた株を昨年植えておきました。いちご2

今年、待望の実がなりました。でもまだ一粒です。
灰色のゴツゴツ石にかわいらしいイチゴの葉が垂れ下がって、一つだけ実をつけていて、アンバランスですが、なんともいい感じです。
友人の庭に生えていたイチゴ株は、陶芸家の彼女が製作したオブジェが点在している間に生えていて、この光景がうらやましかったのです。
いちご1

かわいいなー、と悦にいりながら、出かける準備をして、ふともう一度目をやると、たった一つの実がありません。
あああっ!私のイチゴはどこへ!!
犯人は、すばやい動きで迷わずもぎとった、2才の娘でした。
いちご3 
↑まぼろしの一粒

2007年1月7日

我が家も安心、火の用心

3連休中日。今日は北杜市で一斉に2つのビッグイベントが行われました。
成人式と消防出初式。
昨日からの吹雪がまだ続き、荒れ荒れのお天気の中、それぞれに晴れ着を着た青年たちが雪道を闊歩することとなりました。
消防団は体を張って地域の安全を守ってくれる、ありがたい存在。
町のボランティアの青年たちが火消しにあたります。
正月あけの出初式は一番の晴れ舞台です。
出初式の後は新築の家などを回って放水儀式をし、その家の火災からの安全を祈願してくれます。
我が家も今年は家を建てて初めてのお正月。
組の消防団長から電話があったのは暮れのことです。
「あのー、お宅新築なさいましたよね。ホースイにあがりましょうか。」
なんか遠慮がち。
でもこちらは「来た♪」という感じです。
わくわくして「ぜひお願いします」と即答しました。
そうすると相手は申し訳なさそうに、
「えっと、お礼として五千円いただくんですけど・・・」
最近は田舎暮らしを始めた都会人たちが、五千円払う意味がわからなくて(「どうせ、飲み代に使うんでしょ」という意識。)「ウチは結構です」なんてムゲに断るらしい。
なんで嫌がるんでしょうねぇ。正月の縁起物、わくわくするじゃあありませんか。
年末から早々と新札の五千円を熨斗袋に入れ、金粉入りのお酒3本セットまで準備して待ち構えました。(ごめんなさい、こちらはいただきものですが)
そして当日。
朝はちょっと晴れてたのに、昼前からびゅうびゅう吹雪。
この冬初めての本格的な積雪となった今日の一番すごい天気の時間に彼らは颯爽と来てくれました。
出初式 
↑「放水始め!」勢いよく屋根の上に放水します。
これで我が家の厄除け完了。パンパン。
消防団の皆さん、寒い中本当にご苦労さまでした。

2006年12月20日

木琴縁側完成!

田舎暮らしの醍醐味のひとつが、「なんでも自分でつくってみること」です。
けれどウチは夫婦とも雑用に追われて家事にまで手がまわらないことを理由に、いろんな「セルフビルド」をあきらめてきました。
そのひとつが縁側です。
自作の縁側で涼みながらバーベキュー、なんて夢を持っていたのに、気が付いたら夏も終わり・・・。
履き出し窓から地面までは50cmほどもあり、これでは日々ここからの出入りやちょっとお客さんが来たときの用足しが不便なので、早くつくりたいところ。
かといって、この程度の仕事を大工さんに頼むのもなんだかナー、と悩んでいたところ、作業をかって出てくれた人がいました。
リタイヤ後の田舎暮らしを謳歌するTAKEUCHIさん。
つい最近仲間の移住者の方たちと自宅のテラスをサンルームに改造したばかりです。
このサンルームがなかなかすごい。
釘を使わず、いわゆるウチのような伝統工法で建てたもので、薪ストーブの煙突まで設置し、窓は元のテラスについていた履き出し窓のガラスを利用して建具をそれにあわせてつくったもの。
ということで、ウチの縁側なんぞ、朝飯まえというわけ。
現場測量、打ち合わせ、図面作成、工作、そして設置とプロ並みの段取りの良さでつくってくれました。
縁側4 縁側1
縁側3

沓石は夫作の御影石。(これだけはやってよね、とせかした。)
端っこがちょうど石段のところにくるので、通行の邪魔にならないよう、形を工夫してくれました。
名づけて木琴。
これからいろんな人のお尻や足をのせて、役に立ってくれることでしょう。
セルフビルドを楽しむ代わりに、TAKEUCHIさんとのご縁に感謝することができました。

2006年11月7日

あなたは森派?眺望派?

午前中の天気は大変動。
8時頃びかびかに晴れていたと思ったら、にわかに強風が吹き荒れざーざーと冷たい雨の嵐。
その後昼前にピーカンの青空が広がり久しぶりに富士山の全貌が見られました。
この家を建てる前の土地選びの時、ありとあらゆる条件を持ち出して探していた時期がありましたが、最もこだわった条件のひとつに「富士山が見える」がありました。
もともと関西人の私は富士山にミーハーなあこがれがあり、別格の存在。夫も山の眺望に優れた開けた場所、ということでは共通していました。
しかし、人間ぜいたくなもので、だんだんその景色にも慣れてきてしまいます。
また、富士山の眺望を居ながらにして得られるようにと、東南側に大きく出窓を張り出しましたが、我が家は東がすぐ道路に接し、それも比較的往来の多い道路なので、出窓の下半分はカフェカーテンで覆っています。
窓から
ですから立たないと富士山は見えません。
しかも地球温暖化の影響か、今年は異常に湿気っぽい日が多く、11月に入っても富士山の姿が見られる日が少ないという現状。
こんなんで眺望誇れるのかー。
隣の芝生は青く見えるもので、最近は森の中の家もいいなあと指をくわえることも多くなりました。
八ヶ岳の森は本当に美しい。
春はカラマツの新緑、夏は木陰となって涼しい空気をもたらしてくれ、秋は鮮やかな黄金色の紅葉。そして冬は樹氷、そして場所によっては枝の間から山々のクリアな稜線が見えていたりするのです。本当に表情豊かです。
明るい森の中の家は風にも守られ、マイナスイオンたっぷりの癒しの空間になっていて落ち着いてモノゴトを考えるのにはぴったりです。
紅葉

昨今八ヶ岳に土地や建物の物件を探す都会の人は、山の眺望を求めるケースが圧倒的に多いのですが、実は眺望派は初心者なのでは??と考えてしまう今日この頃。
それでも今日みたいに待ちに待ってた富士山が見られると、思わずシャッターを切って自慢したくなるのはご勘弁ください。
富士山

2006年9月18日

芝生か菜園か

うちの20坪足らずの小さな庭は芝生を敷き詰めています。
今年は雨が多かったせいか、最初からほとんど手をかけずにここまで根付いて、青々と美しい芝になりました。
庭

ほんとは1週間おきに刈ってね、と造園のヤマさんに言われていましたが、ズクがなく思い出したときにちょこちょこっと刈る程度。
ふさふさと延びていて見る人が見ればだらしないと思うのかもしれませんが、ぱっと見、とてもきれいです。
そのうち石のベンチとか、彫刻品などを据えようと思っているので、これだけきれいな緑の上だととても見栄えがしそう。たとえばこんな感じ↓
石ベンチ ←N高校に納めた石のベンチ。
ところが最近「自給自足」だの「家庭菜園」だのと言ったライフスタイル、さらには「自然農」「地産地消」の理念を間近に見聞きしているせいか、芝生は生産性がないことにどうもしっくりこないものを感じ始めています。
わがままなことです。
ここまできれいに作ってもらっておいて。
ただ、せっかく田舎ぐらしをしているのにトマトのひとつもつくっていないようではなんだか恥ずかしい。
20坪もあれば相当いろいろ植えられるはずなのです。
とりあえず現状の芝生に関係ないあたりで、青しそを植えてみました。
知り合いの家に自生していたものを根っこごと引き抜いてきたものですが、みごとに根付きました。すごい繁殖力です。
それから出窓のコンテナで観賞兼ねて育てていたハーブ(オレガノ、バジル、ローズマリー)を外の花壇に地植えしました。バジルはやはり地植えだとどんどん株が大きくなります。
だけどハーブはしょせんスパイス。
せめてなにか食材になるようなものが庭にほしい。
だけどせっかく敷き詰めた芝生を掘り返すのはもったいない・・・。
ブルーベリーの苗が3本植わってますが、これは今後どの程度収穫が期待できるんだろか・・・。鳥についばまれるほうが早いんじゃないか・・・。
こんなことを考え始めたそもそもの発端は山小屋食堂「遊景社」の女将トシコさん。
「プロ級をめざさなければ、畑のほうが芝よりぜんぜん手入れが楽よー」という言葉が響きました。
「じゃあ半分だけ畑にすれば?」と夫。
「あるいは石垣いちごをつくればいいわ。」とトシコさん。
静岡の名物の、石垣に這わせて栽培するイチゴ。
うちの石垣でプチ栽培をしてみれば、というご提案です。
なるほど、上手くいけば「石屋」と「農業」の合体ができるかも!
葛藤は続く・・・

2006年8月31日

ツバメの豪華朝ごはん

我が家の軒下に2番目のツバメの巣ができています。
巣立ちも間近、だいぶ顔だちがはっきりしてきて、こんなに愛らしい子たちが5羽、毎日元気に顔を見せてくれます。
ツバメ

朝が一番食欲旺盛と見えて、休む暇もなく親鳥がせっせと餌を運びます。
大好物は今旬の赤とんぼ。
↓ひなの片羽ほどもあるとんぼを2つ折りにして親鳥がひなの口へ押し込む。
ツバメ1

 
↓むしゃむしゃとものの2秒で丸のみ。
ツバメ3
 
飲み込む前の赤とんぼの羽がまだ口からはみだしているのを、隣のひなが横取りしようとするときもあります。
凄い光景だなぁぁぁ
たまに下に、飲み込みきれなくて落ちてしまったとんぼの羽が無惨にさらされているときがあります。
いつのまにか蟻がどこかへ持ちさっていますが。
そういえばこの前は親鳥が勢いあまって、開け放してあったうちの掃出し窓から中に入ってきて、袋小路にはまっていました。
さんざん大騒ぎしてばたばたとまた出て行きましたが、よっぽど居心地のよさそうな家に見えたんでしょうか。
来年もまた来るかなあ。

2006年8月20日

ひまわり

今日いっせいに咲きました!
ひまわり1 ひまわり2

保育園で5粒支給されたひまわりの種。
一番背の高いひまわりのコンテストがあるそうで、ウチの庭の一番朝日が当たる場所を選んで植えました。
ここは夫が恵那のさび石をアプローチに敷く予定だったのに、前回のブログのとおり、ちっとも進みません。
だけど、この3つのひまわりのおかげで家の前がパッと華やぎました。
ちなみに水をやったのは最初の苗丈10cmくらいまでで、あとはほったらかし。
それでもぐんぐん伸びてこのとおりです。
今一番高いお父さんひまわりは220cmくらいあるかなあ。
一番低いmooひまわりも130cmくらいあります。
この差はなんなのでしょう。陽当たりはむしろmooのほうがいいくらいなのに、種の持つもともとの力かな。
ちなみに別の場所にあと2粒植えましたが、1つはまだ小さく、もう1つは結局生えてきませんでした。
ひまわりと言えば明野。
「今会いにゆきます」のロケ地でも有名で、やっぱり映画の後はカップルの姿が目立ちました。
約1ヶ月、広大なひまわり畑が堪能できます。
ちょっと天気悪いけど↓
ひまわり3 ひまわり4
そういえば、moo出産でお世話になった病院もこんなかわいいひまわりがトレードマーク。
あおぞら あおぞらレディス&マタニティクリニック
とてもセレブな病院で、一回くらいはこういう思いしてよかった。
ひまわりの種はビールのつまみに最高!
手がかからず育てられ、たっぷり実も収穫できるひまわりは、やはり私向きなのでありました。

2006年8月18日

庭作り大奮闘

お盆休み中は祭り以外はどこへもいかず、ひたすら庭づくりに汗水流していました。
庭

田舎にしては猫のひたいほどの庭ですが、ほっとくと雑草だらけになるので、かといって美しいイングリッシュガーデンや家庭菜園にするほどの技術も暇もなく、とりあえず楽になるようにと芝をはりました。
芝生部分は約20坪。
庭作りには春先から小淵沢の恵風舎のヤマさんとケイコさんが力になってくれました。
ガ-デンプランナ-のケイコさんが木や花をいろいろ提案してくれて、私が楽なように、でもスポットはかわいくと考えていたのですが、夫の石張りや表札作りの後でないとできないことが多く、そうこうしているうちに植え付け時期をすぎてしまったので、いったん工事終了となっていました。
なのに、芝の部分だけはその後も気にしてくれて、梅雨の合間にヤマさんがふらりと来て、きれいに雑草を抜いて芝刈りをしておいてくれました。
「あとはこれを維持すればいいだけだから」
そのときの芝の美しかったこと。イングリッシュガーデンは無理でもミニチュアハイドパークに胸奪われたあの一瞬。
そして1ヶ月。梅雨が明けて猛暑が続く中、芝はにょきにょきと伸び、既に身の丈15cm余。
理想は1週間ごとには刈ったほうが・・・と言われていたのに、このありさまです。
「芝刈機買った方がいいよ」とヤマさんに言われていましたが、夫はかたくなに
「私は砥石で鎌を研げるからいい」と購入を拒否しました。
「これくらいの規模じゃ、機械なんかかえって邪魔だよ。」
だったら自分で草刈してくれるのかと思いきや、短い鎌をそれなりに切れやすくしてくれた上で
「ほら、こういうふうに刈るんだよ」と10分ほど実演してみせたあと、
「じゃっ!」と手を振り仕事とやらに戻ってしまいました。
残された私がしかたなくしゃがんでせっせと芝刈り。
最初はその鎌の切れ味が面白く、しゃくしゃくと手を左右に動かしていましたが、1時間やってもやっと2割ほど。先は長すぎです。
その間娘は砂利をせっせと芝生の方にまき散らしたり、つくばいの水に手を突っ込んだりするので、こっちも目がはなせません。
というわけで、休み休み3日かかってようやくひととおり刈り上げたわけです。
だけど3日たつと最初のほうに刈ったところは既に少しのびていたり・・・。
芝の次は雑草とり。
アプローチ

狭い敷地だし、ほとんど砂利で埋めたはずなのに、それでもすきまをぬって生えてくる、すごい生命力です。
これもほったらかしにした期間が長かったのでびっしり、にょっきり。
このあたりは夫の石工事後、グランドカバーや宿根草で飾りたいので根こそぎ抜き取りました。
その間娘は車道に出て妙な踊りをしたり、散歩の犬に近付いていったり。
やっぱり目がはなせません。
これって庭作りって言うのかなあ。
早く石工事しろーー。

2006年8月11日

我が家の風水鑑定

今日は甲府の女性設計士、あつこさんのところへ打ち合わせに行ってきました。
あつこさんは9月12日に我が家で「住宅における石」勉強会を企画してくれている人で、台所リフォームのプロです。あつこさんに早く出会っていれば、我が家の台所についてもアドバイス願ったかも。とにかく台所では悩みましたから。
今日は自分の勤め先の会社の用事で行ったのに、半分以上石関係の話と雑談でした。
とにかく楽しい人です。本来の設計の仕事のほかにも、いろんな人とコラボレーションを組んで講習会やイベントを企画しています。
「山梨っていいものを自分のところだけに囲っちゃう傾向があるのよ。もっとみんなでいいものを出し合って、みんなで高めていければいいと思って。」
こういう人だから、自分が全然からんでいない我が家で自分のお客さんや取引先を連れて勉強会をしようと思いついたのでしょう。
我が家を参考にする代わりに、彼女のノウハウも惜しげもなく出してくれる。石屋であるウチにとってはおいしいとこだらけの企画で大感謝です。
あつこさん企画のイベントは興味あるものばかり。
特にツボにはまりそうになっているのは「木材の勉強会」と「風水」です。残念ながら日程的に都合がつきませんでしたが、次回あるときにはなんとか、と思っています。
「木材の勉強会」では冬季の新月の頃伐採した地元産の木を使って家をたてよう、というもの。それがどれほど自然の摂理に即しているか、科学的に生理的に心理学的に、と様々な観点で説明してくれ、実際に伐採現場に行って肌で感じてくるのです。
「風水」も基本的には同じ発想。体によいもの、自然の気を体系化したものが風水で、これにのっとった家づくりが結局は居心地のよい家になるというのです。
実は「風水」は今までマユツバでした。
「風水」に凝った人で気の合う人がいなかったからでしょう。
胡散臭い占いで、それに縛られて不自由な思いをするものという印象が強かったのです。
でも今日あつこさんから聞いた風水の話は、自分にとって(人にとっても)必要なものだ、と素直に受け止めることができました。
昔心理学をかじっていたこともあって、家の方角や家具の配置、使う材料によって人の心理状態が変わるのも大いに納得できる話です。
・・・ということで、あつこさんに我が家の風水鑑定をしてもらうことにしました。
ウチはもう建ってしまっていますが、細かい仕上げがまだですし、家具の配置も変えられます。これから家族が年を経たり、数が増えたりすることで必要な家具もでてくるでしょう。そういう前向きな計画の中での指針を示してもらうのは必要なことかもしれません。
特に大事なのは寝室だそうです。寝室のありかたで夫婦仲が良くも悪くもなり、ひいては家庭の発展や崩壊にもつながるとか。
とりあえず間取図に方位を入れたものをFAXで送り、8月末に我が家を見てもらうことにしました。
どんな結果がでるのか、楽しみ。

2006年7月17日

本人申請の建物保存登記

7/14建物表示登記の続きです。
表示登記に対して保存登記は権利関係をはっきりさせとくために行うもの。
表示登記は名札のようなものですから、本来必ずしなければいけないものですが、保存登記はしなくてもいいのです。
ウチの場合は勉強のためというだけの理由で、一応保存登記しておくことにしました。
所有権は夫婦2分の1ずつです。
提出物は以下のとおり。
1.保存登記申請書
2.住宅用家屋証明申請書
3.住所証明書
4.収入印紙
1.保存登記申請書
フォーマットは例によって助っ人の設計士からデータでいただけました。ネットでも調べられます。
これを2部用意。
1部は申請用、もう1部は登記が済んだ後ハンコを押されて戻ってきて、登記済証となるものです。
申請書記入に際し調べることがあります。
「評価額」「登録免許税額」です。
これは当の法務局に電話で聞きました。
都道府県によって違うので所轄の法務局で聞くのが一番早いです。
評価額は延床面積(㎡)×54000円で、1000円未満切捨て。
登録免許税は原則として評価額×0.4%で、100円未満切捨て。
ですが条件によってはこの掛け率が0.15%に優遇してもらえることがあります。
その条件が次の2番です。
2.住宅用家屋証明申請書
登記しようとする住宅が新築で、次の条件に当てはまっていれば、登録免許税額が軽減されます。
(1) 自分が居住するための家屋であること
(2) 家屋の床面積(登記面積)が50㎡以上であること
(3) 家屋の新築後(取得後)1年以内の登記であること
(4) 併用住宅の場合、住居の割合が90%以上であること
ウチの場合もこれに当てはまるので、ちょっとでもお金をケチろうと証明書を出してもらうことにしました。
証明書は市町村役場で発行してもらいます。
これも自分で申請書をパソコンなどで作り、ハンコを押してもらうだけのものを用意します。
ところで、この申請書を役場にもらうのに、手数料が1300円かかります。(住民票は300円だから、けっこう高い!)
3.住所証明書
住民票のことです。
夫婦2分の1ずつの所有権持分にする場合、夫婦が同じ住所なら全部事項証明書をとれば1通ですみます。
4.収入印紙
登録免許税は収入印紙で支払います。(登記印紙ではありません)
1で算出した額の印紙を、法務局に行く前に郵便局に寄り、購入。
書類を提出する際、所定の位置に貼り、消印をしないで提出します。
書類提出後、問題なければ約1週間後で登記完了。
そして1週間後、電話で確認の上、申請用に使った認印夫婦分2本持参して登記済証を取りに行きました。
受け取ったのは自分が作った申請書に「登記済」と大きくハンコを押されたA4のコピー紙1枚。これがいわゆる不動産の権利証だそうです。
「え?これだけ?」とかなり拍子抜け。
仰々しく厚紙で表紙とかつけてくれるもんかと思っていましたが、もしそういうものがあるとすれば、それは代行する司法書士のサービスなのでしょう。
でもさすがにサビシイので、せめて少しでもかさばらせようと、登記したてのほやほやの登記簿謄本をとることにしました。隣の窓口に移動します。
謄本取得の作業は実はしておくべきことだそうです。万が一にも間違って登記されていないとも限らないからです。
登記簿謄本は手数料1000円、建物図面は500円で取れます。(この支払いは登記印紙)
実際に登記された謄本を手にすると何やら感動的なものが湧いてきました。
1年以内に保存登記をしたことで、役場への手数料を差し引いても15100円トクをしました。
さらに司法書士に頼むことを考えると10万円以上節約できたことになります。
めでたしめでたし。