おかみブログ

2009年12月28日

野辺山〜清里、高原の石

寒さは北海道旭川に匹敵すると住人にすら言わしめる、信州野辺山高原。
JRの最高標高地点、国立天文台、高原野菜畑。
今日は10時の約束でその野辺山に行くことになっていましたが、
朝ハタと重大なことに気がつきました。
「まだ、タイヤを換えていない!」
さあ、大変です。
何しろこのへんが雨でも野辺山はブリザードだったりするようなところですから、
タイヤがノーマルなのは命にかかわります。
あわてて夫に交換してもらいました。
ところが、数日続いたぽかぽか日和は野辺山も同様だったらしく、
道はカラカラ、おひさまキラキラ。
氷も雪もほとんど見られず、ノーマルでも楽勝だったかもしれない状態でした。
ということで、仕事の後は小春日和の野辺山と、その帰りに清里をめぐりました。
野辺山電波観測所の隣にある南牧村農村文化情報交流館(通称ベジタボールウィズ)。
なにやら等間隔にすえられた岩が。
ベジタ1
ロケット戦闘機の操縦訓練をこの地でした記念とか。
ロケットを模した石彫刻。
ベジタ2
となりに碑もありました。
ベジタ3
いかにも野辺山らしい八ヶ岳の風景と、最高標高地点に胸躍らせ。
野辺山-最高地1
堪能したところで清里へ下ります。
ちょっと下りただけなのに、さすがに野辺山とは空気がちがう。
清里でも小淵沢から比べれば別世界のはずなのですが、それでも今日は暖かく感じるほどの陽気。
清里-萌木の村1
このファンタジックな世界が萌木の村を象徴。
お昼は有名なオールドエイジで。
清里-オールドエイジ7
清里-オールドエイジ6
おひとりさまだから入れる、イイお値段。その分味もサービスも一流です。
家族で来たら大変。
清里-オールドエイジ1
清里-オールドエイジ4
このお店は外壁一面に大谷石を貼ってあります。
OLD AGEの名にふさわしく、格調高い雰囲気は、この石建築にあるのでしょう。
石全般の特徴でもある断熱効果が高いことから、産地では蔵にもよく使われています。
寒い清里で家の中の快適さを守ってくれそう。
また大谷石は密度の粗い凝灰岩なので、石でありながら重苦しくないのも、建築に向くゆえんです。
私の座った席は増築したサンルームで、もともと外壁だった大谷石壁がそのまま内壁になっていました。
レトロな照明器具や額縁の似合うこと。
清里-オールドエイジ5 清里-オールドエイジ8
清里駅前再開発工事も済み、駅前に石積の空間ができていました。
夏には池か噴水になるのかな?
鉄平石らしきものを使用。
清里-駅前
清里駅の西側、小海線線路を超え、キープ協会へ上っていく入口に
石積み灯篭が左右に2体立っています。
八ヶ岳の地石を乱形に割って積んだもので、40〜50年経っていそうな古いものですが、
今では逆になかなかできる人もいないだろうなと思わせる堂々とした建造物です。
石肌もいい感じの風合いになっています。
キープの石積みは昔うちの先々代が手がけたものだそうですから、
もしかしたらこれもそうかもしれません。
清里-キープ入口 清里-キープ入口2 後ろから撮影。金峰山を望む。
最後に、初冬の野辺山風景。
野辺山-最高地2

2009年11月9日

石と陶芸の町・笠間

写真の整理が遅くなり、アップも遅れましたが・・・
先週末、茨城県の笠間市に行ってきました。
ここは「笠間焼」で有名な陶芸の町。
「笠間工芸の丘」には県立陶芸美術館や陶芸体験施設、ショップ、ギャラリーなどがあり、
小さい丘まるごといっこ陶芸の世界が広がる、といったかんじ。
他にも市内のあちこちに大小の陶芸ショップがあります。
陶芸のことは詳しくないけれど、なんでも益子焼と並ぶビッグ窯業地だそうです。
もともと日用雑貨から発展したもので、お茶碗やカップ、お皿など身近で使えるものが多く
一般に広く親しまれる焼物です。
さて、一方で笠間は「稲田石」という白御影の産地でもあります。
私たちとしてはもちろん、こちらの見学が目的だったわけですが
もれなくたくさんの陶芸にも触れることができ、得した気分でした。
10/31〜11/3は「匠のまつり」を開催。
地場産業の活性化のおまつりで、「笠間工芸の丘」内の「芸術の森公園」で大々的に行われていました。
同時開催として「いばらぎストーンフェスティバル」。
笠間周辺の石屋さんが集まります。
両方あわせると、ゆっくりまわるなら1日では足りないくらいの規模。
石や陶芸だけでなく、地元産の食材を使った屋台や地元ミュージシャンによるライブなど
とっても内容の濃いイベントでした。
公園の入口にある白御影の大型オブジェ。
笠間匠のまつり-2 笠間匠のまつり-1
石屋さんと専門学校生共同で開発した石きのこオブジェ。
「庭の別荘分譲中」という心憎い売り文句。
笠間匠のまつり-3 
イベント会場のすぐ近くにあるホテル。
石と焼物の融合ディスプレイはさすが。
笠間ホテル-1 笠間ホテル-4
町中で石オブジェや石畳。
笠間市内-1 笠間市内-2 笠間市内-3
笠間市内-4 笠間市内-5 笠間市内-6
これはすばらしい! スナックの名前まで。
笠間市内-7
リバーストーン=川原石?
大谷石の倉庫を利用した、カフェ&雑貨屋さんがありました。
大谷石のもつ不思議な質感、素朴&繊細&クール&和風・・・
焼物のとても似合う空間でした。
笠間大谷石-1 笠間大谷石-2 笠間大谷石-3
笠間稲荷神社も有名。そのすぐそばの造り酒屋の近くで、この時期恒例の骨董市が開かれていました。
笠間骨董市
そして我が家にもミニチュア別荘が。
笠間SF-2
笠間。毎年行きたい石の町です。
来年は真壁まで足をのばしてみようかな。

2009年4月12日

三都物語

実家の明石に帰省がてら、関西に家族旅行をしていました。
「三都」でも「石の街めぐり」でもないんだけど、無理やり「石」にこじつけてみます。
1.京都
正真正銘、「古都」です。「都」はここだけ。
父の古希&退職祝いのため、両親・妹・叔父夫婦も集まりました。
お祝いにあげた石の記念板。
古希板
インド産赤御影、純金箔貼り
大津在住の叔父さんからは比叡山坂本の銘菓「穴太衆積(あのうしゅうづみ)」をいただきました。
穴太衆積1 穴太衆積2
戦国時代に築城された坂本城の石垣は、「穴太衆(あのうしゅう)」と呼ばれる腕の良い石工が建築にあたりました。
その石垣を模した最中菓子。
舞妓さん体験♪ネコおばけ3人のできあがり。
舞妓体験2 舞妓体験
祇園。町屋が並ぶ石畳の通り沿いにあるお店で、母子(+妹)体験。
夢のような2時間でした。
Mooも「だんだん」を見ていたので、自分が変身できて大喜び。
2.神戸
ここからは都ではなく、ただの町です。
でも、明石から一番近い都会で、おしゃれな神戸の町は大好き。
震災後はしらない建物も増えたけど、粋な神戸の底力は今も変わりません。
ホテル ラ・スイート神戸。
ラスイート
去年できたばかりの高級ホテル。
ふんだんに石が使ってあって、超ゴージャス。
3.明石
市民の憩いの場、明石公園です。
櫓と石垣を残す明石城を中心に、運動場、芝生、池、図書館などがある、県下一の規模を誇る公園です。
幼い頃から慣れ親しんだこの公園に、初めて親子三世代で来ました。
明石城1
明石城2 明石城3
明石の時刻は日本標準時になっています。
日時計を見た娘の質問。
「どうして7がふたつあるの?」
日時計は十二針等の目盛とちがい、北側の目盛は密、南側の目盛は疎になっています。
昼間しか使えないんだから、十二針等と違うのは、考えてみればあたりまえなんだけど、
しくみは全く説明できない。
「こんどお父さんに聞いてみようね」とたじたじしながら答えました。
ウィキペディアの日時計の説明。 ←ここに乗ってる写真は明石公園のだ!
明石ではバスや電車、タクシーにいっぱい乗りました。
店歩きもしました。
いろんなところに「明石」の文字がでてきます。
漢字は「石」だけ読める石屋の娘のMoo。
「いっぱい『いし』の字があるねぇ」。 ほんとだ。<明るい石>。
なんだか石屋のおかみとしては深いエニシを感じるような・・・
ただのこじつけのような。
オマケ。
明石のうまいもん。
明石うまいもん4 明石うまいもん3 明石うまいもん2 明石うまいもん1 明石うまいもん5

2008年10月20日

2008岡崎ストーンフェア

毎年家族旅行の定番になりつつある、「岡崎ストーンフェア」。
今年も行ってまいりました。
愛知県岡崎市。
徳川家康や八丁味噌、最近では朝ドラ「純情きらり」の舞台として有名ですが
知る人ぞ知る、石材産業のメッカでもあります。
上質の白御影の産地であることから、墓石、燈篭、仏像など石材加工業が発展してきました。
最近は石材業も外材や外国製品におされ、全国的にキビシイ立場にあるのは、他業種と同様ですが、
ここ岡崎ではまだまだ若い職人さんが次々と生まれています。
年々規模が小さくなってはいるものの、今年の「ストーンフェア」も盛況。
現代の石需要に合わせた斬新な企画と製品が盛りだくさんでした。
フェアは乙川の河川敷で行われます。
岡崎1 岡崎2
対岸の老舗ホテル前にアドバルーンもあがる、市をあげてのイベント。
毎回楽しみにしているのが、加工の実演。
同じ題材に数人の若い職人さんが挑む様子を見ることができます。
岡崎3 岡崎4
こちらは墓地外柵部品の一つを製作している様子。
石といえばやはり主力製品は墓石でしょうが、フェアではお墓ばかり並べているわけではありません。
地元の一般の人も遊びがてら訪れるので、普段の生活に密着したものも多く展示されています。
今年のテーマは「ガーデニング」。
マンションのベランダや小さい庭でも、石を使って個性的に演出できることをアピールしたコーナーが注目されていました。
岡崎庭-1 小さい庭でも合いそう。
岡崎庭-2 定番のふくろうも洋風にアレンジ。
岡崎庭-3 題名どおり湖畔をイメージさせるもの。アイビーとの絶妙なマッチング。
岡崎庭-4 「空間」というタイトル。ビル街のオアシスになりそう。
岡崎花器-1 手ごろな花器も多数展示。
岡崎花器-2 石と竹細工と花の大胆なアレンジがみごと。
岡崎花器-3 野点も石で。鞍馬石という情緒あるサビ色の石。
秋晴れにも恵まれ、今後もますます活気づいてほしい、岡崎の石祭りでした。

2008年6月24日

品川路地裏歩き

用事で品川に行きました。
ホテルとビジネスビルが立ち並ぶ喧騒から一歩路地裏に入ると、
石をふんだんに使った情緒ある道にめぐり合いました。
季節は梅雨。
石塀や石積みもしっとり、苔むした石に濃い緑の葉の影がうつり、とてもきれいです。
あたらしい道はコンクリートやタイルで敷設しちゃうけど、
やっぱり古くなって良さがでるのは、こういう素材だと思いました。
品川石路地1 品川石路地4
品川石路地5
そんなに昔でないもので、斬新な使い方をしたものもありました。
これは焼き物(陶芸)の塀の下に安山岩(おそらく国内産の石、今は貴重な小松石あたり)の台を積んだもの。
品川石路地2
これは薄桃色の砂岩を並べ、その間に竜の髭を植えたもの。
オリエンタルな感じがとてもよく出ています。品川石路地3
大谷石が朽ちかけていく中、成長を続ける植物。
品川石路地6

2007年11月9日

蔵王石と川崎町を訪ねて〜ネイチャーアート

川崎町の旅第2日目は彫刻工房を訪ねました。
リンクもさせていただいている石神彫刻工房
「ちょっと奥まってわかりにくいところだから」と、佐藤石材店の奥さん・みよちゃんさんが車で先導してくれました。
八ケ岳でも石や木工など音の出る作業をする作家の人は人里離れたところに工房を構えています。
だから住宅地を抜けて川を渡って山の中に入ることほんの数分のこの工房の位置自体はさほど驚きませんでした。
驚いたのはその開拓精神。
彫刻家であるご主人が30町歩(約9000坪!)の山いっこを取得し、現在の形に自らきりひらいたというのです。
建物は母屋と展示棟、そして工場。躯体以外はほぼセルフビルド。
建物の後は紅葉に包まれた小山が控え、前はきれいに草刈された雑木林、その間に小道があり川まで続いています。
ここもただの山だったところ。
川崎町3
石んこ3
石神バーバこと奥さんが地元宮城産の小麦粉を使った自家製パンを焼いて待っててくれました。
先に帰るみよちゃんさんにおみやげとして渡しているのを目ざとく見つけた娘、
「MOOちゃんも、パン」と大騒ぎ。
焼きたてのパンのにおいと石んこ同様丸くてかわいい形に五感を奪われたのでしょう。
おいしいものに対するこの反応の早さは、まったく誰に似たのでしょうか・・・。
河原がプライベートガーデンのように隣接してるとは、うらやましい限り。
川崎町4
ここでは私が目をキラリ。
花立用の形のよさそうな石ころを探します。
八ケ岳よりは下流に近いので角もとれてきれいな形のものをみつけました。
でも今回は電車で来ているので、1個限定。
山や川と語り合い、星や月の光のシャワーを浴び、お日様と大地の暖かさに包まれた楽園。
愛称「石んこ」と名づけられた彫刻の数々。
自然と一体化する石像はこんな世界で生まれたのです。
石んこ1

石んこ2

川崎町2

この空間こそが、「石神彫刻工房」最大の芸術。
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2007年11月6日

蔵王石と川崎町を訪ねて〜石工名石と会う

11月2日は結婚記念日でした。
いよいよ10年目に入ります。
10周年というのは、10年目に入るときのことなのか、丸10年経ったときのことなのか・・・ちゃんと定義があるのでしょうけど、一応「10年周った年」という解釈で、来年を記念年とすることにしました。
気がついたらもう日も迫っていたので。
とはいえ、今年は娘の七五三もするし、我が家にとっては記念の年であることに代わりはありません。
だから、というわけでもないのですが、珍しく泊りがけの家族旅行に出かけました。
性分が貧乏なのか、石屋だけに一石二鳥を狙うのか、私的旅行といえども何か「石」に関わる旅行をするのが私たちの常です。
今回は宮城。蔵王連峰のふもとの川崎町です。
小淵沢より中央本線特急あずさ→新宿〜大宮在来線→東北新幹線にて白石蔵王。
ここからレンタカーでまず商談先へ向かいます。
全優石という全国石屋組合の仲間、佐藤石材店さんです。
地元の老舗石屋として墓石を中心に幅広く活躍しておられます。
ウチと同じ小売石屋さんですが、地域も違うためコンペティターというより、共に石文化と技術を守って行きたい、尊敬すべき同業者です。
大手安売り墓石店のシェアが拡大する中、「いいものを正しい価格で」を貫く誇りある姿勢。かくありたいものです。
さて、石も今や流通がよくなり、国内海外含めいろんな石材が小売店に半製品又は完全製品としても入ってくるようになりました。
ですが佐藤さんのような産地近くの石屋さんでは今でもちゃんと原石から加工する技術と設備を持っています。
この地方で採れる石とは活火山・蔵王山の安山岩で、その名も「蔵王石」。
岩の形で採れ、割った面を本磨きして自然風の墓石や記念碑に使います。私たちの目的もこれ。
岩肌は個々によって濃淡いろいろのグレーですが、中には赤茶けた鉄分が混じっていることもあります。
磨くと濃いグレーになり、真っ黒に見えることもあります。
それゆえ字を彫っただけで色などいれずとも、非常にその文字が引き立ち、墓石や記念碑に向くというわけです。
蔵王石1 佐藤石材店さんで加工した製品群に圧倒。
そしてさらに驚くなかれ。原石の山・山・山。
蔵王石3

形を見ながら本碑にしたり台石にしたりするのです。
これだけあれば一生食うに困らないのでは、とも思いますが、そこは天然ものの哀しさ、本当に使える形や質のものは一部だそうです。
割ってみたら中がもろかったり、変な方向に割れてしまったり、思った目のつまり具合じゃなかったり。
八ケ岳も火山で、標高の高いところに行くほどゴロ岩が出てきます。
ですが、「八ケ岳石」なんて名前がつくほど石材としての価値は高くなく、その理由のひとつは磨いてもあまり黒艶が出ないことなのです。
ウチでは主に台座として使ってきました。
自然形を活かせる記念碑用の石の仕入先を探していましたが、福島の展示会でこの石に出会い、今回の見学を実行したというわけです。
同じく東北の安山岩で、このブログでも前にご紹介した伊達冠石というのがありますが、八ケ岳の需要としては蔵王石のほうが無難に受け入れられそうです。
たそがれ時。
広大な蔵王石の石置き場でどこまでも走る娘。
蔵王石4

川崎町の旅は続く。
↓いい田舎は八ケ岳だけじゃない。
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2007年11月5日

蔵王石と川崎町を訪ねて〜速報

蔵王連峰のふもと・宮城県川崎町に行ってきました。
詳しい話は後日ゆっくり。
蔵王の石屋さん2軒の人情と、蔵王石、そして美しいみちのくの世界に触れた2日間でした。
ごめんなさーい。書きたいことがたくさんあって、今夜はタイムリミットです!
ぜひ、コチラを先にみてください。
ぬばたまの黒の艶・魅惑の安山岩蔵王石
かわいい石のお地蔵様・心を癒す石んこ彫刻
川崎町1

川崎町2

川崎町3

川崎町4

川崎町5

川崎町6

川崎町7

2007年8月12日

独り旅・青木村3〜石仏

帰路は麻績回りにしました。
往路、上田から国道143号を通ってきましたが、さらにそれを進み、反対側の松本方面へ抜ける峠の一つです。
坂井村との境付近に「修那羅の石仏」というところがあります。
800体もの石仏が並ぶということですが、表通りに表示があったところから山道を登っても一向につかない。
先を急いでいたので今回はあきらめてしまいました。
そのかわり国宝・大宝寺の参道に並ぶ石仏。
いいお顔ですね。個人的な趣味から呑んでる仏様を中心に撮ってきました。
青木石仏0

青木石仏1 青木石仏2

青木石仏3 青木石仏4

2007年5月3日

尾白川渓谷の岩と砂

大型連休中日。
今日はお天気が悪いという予想に反して、午後から薄日がさすハイキング日和。
そこで近いのになかなか行けなかった尾白川渓谷へ。
娘は、急な岩場や山道をスタスタと登っていきます。
2才ではやはり危ないという感覚がなく、こっちがハラハラして気疲れするので、渓谷道を30分ほど進んで引き返してきました。
尾白川1

尾白川渓谷の河川近くは花崗岩の岩場になっています。
白のベースにまだらの黒・灰色の斑。
墓石の外柵などに広く使われる白御影と同じ種類です。
もっとも墓石の外柵はもっと巨大な岩場から採石するもので、今ではほぼ指定寸法どおりに完成形になった製品を中国から輸入するのが主流ですが。
この花崗岩が風化してできた砂も粒がそろってきれいです。
新緑美しい渓谷に荒々しい流れを作る白御影の岩場と白い砂場は神聖そのものでした。
この天然砂場でのお山づくりが、娘は一番楽しかったよう。
尾白川2

適度な運動とマイナスイオンたっぷりの森林浴で、身も心もリフレッシュ。
昨年できたばかりの「尾白の湯」へ。
地球規模の地質的溝・フォッサマグナが生んだ、塩沢温泉に続く名湯。
一番のお勧めは源泉の露天風呂。
茶褐色で塩分濃度の非常に高い湯質。西の大関・有馬温泉と似ています。
ハイキング途中で知らないうちに細かいキズが足や首についていたのを気づかされるほど、ぴりぴりと痛い。
長くは入っていられません。
出費。温泉代のみ。
大人も子供も楽しめたハイキングでした。