野辺山〜清里、高原の石
寒さは北海道旭川に匹敵すると住人にすら言わしめる、信州野辺山高原。
JRの最高標高地点、国立天文台、高原野菜畑。
今日は10時の約束でその野辺山に行くことになっていましたが、
朝ハタと重大なことに気がつきました。
「まだ、タイヤを換えていない!」
さあ、大変です。
何しろこのへんが雨でも野辺山はブリザードだったりするようなところですから、
タイヤがノーマルなのは命にかかわります。
あわてて夫に交換してもらいました。
ところが、数日続いたぽかぽか日和は野辺山も同様だったらしく、
道はカラカラ、おひさまキラキラ。
氷も雪もほとんど見られず、ノーマルでも楽勝だったかもしれない状態でした。
ということで、仕事の後は小春日和の野辺山と、その帰りに清里をめぐりました。
野辺山電波観測所の隣にある南牧村農村文化情報交流館(通称ベジタボールウィズ)。
なにやら等間隔にすえられた岩が。
ロケット戦闘機の操縦訓練をこの地でした記念とか。
ロケットを模した石彫刻。
となりに碑もありました。
いかにも野辺山らしい八ヶ岳の風景と、最高標高地点に胸躍らせ。
堪能したところで清里へ下ります。
ちょっと下りただけなのに、さすがに野辺山とは空気がちがう。
清里でも小淵沢から比べれば別世界のはずなのですが、それでも今日は暖かく感じるほどの陽気。
このファンタジックな世界が萌木の村を象徴。
お昼は有名なオールドエイジで。
おひとりさまだから入れる、イイお値段。その分味もサービスも一流です。
家族で来たら大変。
このお店は外壁一面に大谷石を貼ってあります。
OLD AGEの名にふさわしく、格調高い雰囲気は、この石建築にあるのでしょう。
石全般の特徴でもある断熱効果が高いことから、産地では蔵にもよく使われています。
寒い清里で家の中の快適さを守ってくれそう。
また大谷石は密度の粗い凝灰岩なので、石でありながら重苦しくないのも、建築に向くゆえんです。
私の座った席は増築したサンルームで、もともと外壁だった大谷石壁がそのまま内壁になっていました。
レトロな照明器具や額縁の似合うこと。
清里駅前再開発工事も済み、駅前に石積の空間ができていました。
夏には池か噴水になるのかな?
鉄平石らしきものを使用。
清里駅の西側、小海線線路を超え、キープ協会へ上っていく入口に
石積み灯篭が左右に2体立っています。
八ヶ岳の地石を乱形に割って積んだもので、40〜50年経っていそうな古いものですが、
今では逆になかなかできる人もいないだろうなと思わせる堂々とした建造物です。
石肌もいい感じの風合いになっています。
キープの石積みは昔うちの先々代が手がけたものだそうですから、
もしかしたらこれもそうかもしれません。
後ろから撮影。金峰山を望む。
最後に、初冬の野辺山風景。