おかみブログ

2011年11月3日

小篠綾子モドキ

今回の朝ドラは、かなりイケてる。
何より大阪弁に全く無理がなく、ネイティブにしか出せない微妙なノイズ(台本に書かれてない、ふと漏れる息遣いやイントネーション)が心地よい。
だから、というわけではないですが、毎朝8時がくるのをひそかに楽しみにしています。
もうひとつの見所、というより本筋の見所は、ヒロインが洋裁でどんどん成功していく過程。
ちょうど、レベルは全く違うけど、私が洋裁にはまりだしたのとかぶって、人事とは思えません。
そう、ここ数ヶ月で、通信簿の家庭科は常に「3」、中でも被服の実技がもっとも苦手だった、
ミシンの糸とおしすらわからなくて、立体で物事考えられずにスカートひとつちんぷんかんぷんだったこの私が、
手作りした作品がすでに10点以上。
手芸1
いやー、人間やればできるもんです。
それもこれも娘たちに布代だけでおそろいの洋服をつくってやりたい一心で。
子どもものが高じて、自分のチュニックなぞも作りました。
そして、先日、ランプスロッジさん恒例の手芸ワークショップに参加。
ランプスロッジさんがやってるカジュアルレディースブティック「ジーン・ナッソーズ」のハギレを使っての手芸で、奥さんのメグちゃんが教えてくれます。
今回はティッシュボックスカバー。
「ジーン」の生地はハギレもとてもかわいい。
ハギレといえども、パッチワークしたハギレもあって、これが、なんだかおトク感。
ワークショップの時間内にできなかったので、家に持ち帰って仕上げをしました。
そして、完成!壁掛け用の紐もつけました。
手芸2
他に自分で作ったものは、携帯箸用、箸袋。
外はシンプルでもフェミニンな裏地がにくい。
手芸3
子ども用のゴムスカートが手芸生活の始まり。
手芸5
大人用のワンピースも完成しました。
夫のシャツの襟がすりきれていたので、古いパジャマを切って、あて布しました。
つくろいものは3年くらい待って、と言って逃げていたのが、妻としての株もあがりました。
手芸4
そろそろ秋冬生地で作りたいところ。
裏地のあるのはまだ難しそうなので、ひとえでも重ね着もできるざっくりしたサイズのチュニックを作ってみようかな。
カーネーション見ながら気分を盛り上げよう。

2011年11月2日

バカバカしいけど大発見!

  
石や・ころころ通信をファイリングしていたときのこと。
Mooに手伝いわせていましたが、急に「ぷーっ」と奇妙なラッパ音が。ファイルの背表紙をMooがくわえています。音はそのプラスチックの背表紙から鳴っていました。しかも吹いても鳴らなくて、吸うと鳴るんです。
これはおもしろい。穴をあけたら音階が作れるかも?!あまりのバカバカしさとおちゃめな音で場がなごみました。

2011年10月30日

もりだくさんの一日

10月30日。
実家の母の誕生日だったのですが、連絡するヒマもないくらい朝から大忙しでした。
まず、昨日疲れてやり残した家事(洗濯物たたみや洗濯、食器洗い、朝食づくり、掃除など)を片付けます。
日曜日なので、子どもたちもかなりゆっくりのご起床。
さあさあ、今日は忙しいんだよ!
石屋にいって、最低限の雑務を処理します。
そうこうするうちに楽屋入りの時間。
そう、今日前半のスケジュールは太鼓演奏なのです。
小淵沢地区文化祭。
昨日は展示と帝京短大生によるオペレッタ舞台。
今日は展示に加え、ステージで芸能発表です。
町内で活動する音楽など芸能のサークルが次々と演奏していきます。
和太鼓・淵の音太鼓は午前の部のトリ。
演奏する曲はおなじみ「淵駒(ふちこま)」です。
何かというと必ず演奏する曲で、またか、というかんじなのですが、
メンバーが担当する太鼓が変わるなど、ひそかにマイナーチェンジしてます。
私はしばらく長中太鼓を担当していましたが、また丸胴に返り咲き(?)。
篠笛のソロもやらせてもらいました。
祭りなど、屋外の発表の場が多かったのですが、久しぶりに屋内のステージ上で演奏し、
観客の人にじーっと聞いてもらえ、新鮮。
新しい曲もきたことだし、ますますがんばって演奏活動していきたいです。
さて、スケジュール2つめ、夕方はハロウィンでした。
去年から知り合いのペンション・ランプスロッジが主催するハロウィンに参加しています。
これは子ども中心の、とてもオーソドックスなハロウィンらしい企画。
仮装した子どもたちが近くのお店や個人宅を訪問し、お菓子をゲットするのです。
今年は参加者も多く、仮装にもよりいっそう力が入っていました。
「開催できたことに感謝」というのが今年のテーマ。
ほんとに、屋外でこういうイベントが無事できること自体、ありがたいことです。
主催者のランプスさんが参加費から事前にお菓子を購入し、各訪問先に預けておいてくれるのですが、
そのお菓子の一部を、スーパーやまとの「きずなボックス(新品を被災地に送るとりくみ)」に寄付してくれました。
段取り、本当にありがとう。
ウチはMoo、Tazをはじめ、Kuhも私も仮装。
とりあえずありものを着たので、統一テーマはありませんが、形にはなりました。
主催者ランプスさんは家族で『トイストーリー』を、
4人の子どもたちで参加したM家はディズニー名作のアリスや白雪姫で統一。
他にもすてきな、かわいい、セクシー、かっこいい仮装がたくさんで、目の保養になりました。
ハロウィン
八ヶ岳は今、地元民にとっていちばんいい季節といえます。
短くて忙しい夏が終わり、農業も一段落。
紅葉が里に下りてきて、寒い冬に入る手前の、ギリギリ薄着でいられる時期。
寒い時期のクリスマスよりむしろこのハロウィンが、一番盛り上がるのかもしれません。
小淵沢地区文化祭に出品していた夫の石彫刻作品も、2日間の展示を終え、無事搬出。
いろんな人にみていただけ、石アートをつくる人間が町内にいることがちょっと知られたかな、と期待してます。

2011年10月26日

ふくしまの石

月刊「石材」10月号を遅ればせながら読んでいたところ、こんな記事が。
「ふくしまの石」でチャンスを掴め!〜応援しよう福島産地
原発の影響で、福島の石産地も打撃をこうむっているそうです。
福島は採石量日本一、日本屈指の石材産地。
その福島の石が、放射能汚染を心配されて受注減となっているのです。
もともとここ20年くらいの間に中国などの外材におされてシェアを狭めてきた国産材。
福島も厳しい状況は続いていましたが、
この原発事故がさらに追い打ちをかけました。
でも福島県産石材について「放射能を心配する必要はない」というのが一般的な専門家の見方だそうです。
そもそも御影石は微量の放射線を発しているもの。
岐阜県では今回の原発事故とは無関係に放射線量が高いのですが、
その理由は花崗岩が広く分布し、その岩盤が露出している地形だからとか。
御影石の比ではないほど強力な放射線をはっしているウラン鉱石の産地に住む人々でさえ、普通に健康に暮らしています。
また、仮に原発事故の放射性物質が福島県内の石材や製品に降りかかったとしても、
加工の過程で洗い流されるので、まったく心配はないとのこと。
「そんなのより、某隣国の石材につく粉塵や、輸入の際のパレット材のほうがよっぽど有害だよ」
と夫は言います。
ウチはお墓石屋ですから、確かなブランド力を持つ福島はじめ東北の石はこれからも積極的に使っていきたいです。
お墓用の石には、たとえ放射性物質が残っていたとしても、雨風ですぐ流れるし、年がら年中ひがな一日触れるものではないのですから。
もともと国産材、国内・自社加工を薦めてきたウチは、これからももっと積極的にこれらをおすすめしていきます。
中国も経済成長著しく、以前ほど価格的な魅力はなくなっています。
しかも、加工の精度は相変わらず上々とはいえないもの。
国内ものが再び脚光をあびるチャンスなのです。
石を使う立場からできる復興支援。
そしてさらに日本ブランドを高めたいものです。
↓福島県産紀山石の墓石を建てた、小淵沢町のO家。
紀山石

2011年10月13日

幻の名馬、甲斐駒

太鼓で、新しい曲が配られました。
和太鼓会「小淵沢淵の音太鼓」は甲府市指定無形文化財保持者の天野宣氏の作曲の作品を演奏しています。
今までに組曲3曲とお囃子曲3曲を小淵沢用に書き下ろしてもらっていますが、今日、新たに組曲の4曲目が仕上がって、メンバーに披露されたのです。
小淵沢は馬の町。
組曲も戦国時代の馬をイメージして作られたものです。
第一楽章は「淵駒(ふちこま)」。小淵沢の高原を雄雄しく、時に神々しく駆ける姿を表現しています。篠笛のゆったりとしたソロが入る部分では聖なる南麓の大地を悠々と進む姿が描き出され、今の時期ならまさに甲斐駒ケ岳のバックを照らす夕日を思い起こさせます。
第二楽章は「神籲(しんらい=神の声の意」。いくつもの太鼓がらせんのように重なったり行き交ったりする様子が神のさまざまな心を伝えているようです。
第三楽章は「蹶然(けつぜん)」。勢いよくたちあがる馬をイメージ。ちょっとおどけたところも感じられる、人と馬がよりそってじゃれてる様子でしょうか・・・。この曲は私もまだちゃんと演奏したことがなく、未知の世界です。
そして第四楽章。
タイトルは「駿馬-爪響の快(しゅんめ・そうきょうのかい)」。
名馬で名高い「甲斐駒」。残念ながら今は純血種は絶滅しているらしく、幻の馬です。
日本の馬は全般的に小柄で足が太く強いのが特徴。
甲斐駒もそのような馬だったそうです。
西洋の貴族が乗るサラブレッドや、西部劇に出てくる馬とは違い、説明を聞いた私の印象としては
「柔道選手」といったところでしょうか。
20〜30kgもある甲冑を着た武将がまたがるのですから、とても力持ちだったといえます。
また、背が低いので武将も万が一馬から落ちてもたいした衝撃にはならないということで、
戦国時代は特に重宝されたそうです。
実際に戦国時代、小淵沢のあたりが馬の産地だったという話はあまり聞きませんが、
現代の馬の町に幻の名馬が甦るような、組曲のつくりになっています。
第四楽章はその結び。
全体的にとても早いテンポです。
一人が2種類以上の音の違う太鼓を担当し、音の高低とリズムのよさが特徴です。
そして曲の大部分を占めるのが4本の篠笛のユニゾン。
ここもテンポのよい、お囃子のような曲調です。
ここ1〜2年、笛も担当させていただいている私としては、笛が命のようなこの曲の魅力にすっかりとりつかれてしまいました。
今日は曲の全体的な説明と、各パートの配役決めそして、先生が実際に笛を演奏してくださり、みんなで口ずさんでみました。
                                                      
いつ発表できるかわかりませんが、これから一生懸命練習していきます。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  

2011年10月11日

マコモダケ、まともだね。

めずらしい食材をいただきました。
マコモダケ1
トウモロコシ?
それよりフォルムがシャープで、皮が固い。
そう、タケノコのようなはがれ方をする皮です。
中身はウドみたい。
イネ科の作物「マコモダケ」です。
下ゆでした後、炒め物などにするとおいしいそうです。
タケノコやヤングコーンみたいな食感と味です。
今日はおおせのとおり、炒め物にしてみました。
サトイモとしめじのソテーに加えて。
マコモダケ2

2011年10月7日

貼り石撮り歩き

和風の玄関に御影石の乱貼りをしました。
Twitter用2
左右どちらにも開く引き戸なので、それぞれに特徴のある大きな石を使い、
さらに玄関の内と外で向かい合うようにして、計4個大きめの石を使っています。
それを中心に小さめの石を貼ります。
このあたりの石の置き方にセンスが問われます。
Twitter用1
こちらは薪ストーブまわり。
大谷石で壁と床を貼りました。
古関邸1
壁に御影石板を埋め込み、ちょっとした飾り台に。
古関邸2
通信で紹介するために、紫紺大ギャラリーへ。
ブルーの画家・新月紫紺大さんの原画を見ながら、ゆっくりお茶をいただける空間。
長坂町小荒間の田園にたたずんで、「八ヶ岳で一番美しい夕日」がみられる場所です。
ここでもすてきな石使い発見。
これはうちの施工ではないですけどね。
Twitter用3

2011年10月3日

縄文の里アート写真

秋らしい、きもちのいいお天気となりました。
ころころ通信の「石のある風景」に載せるために、写真撮影の旅に出ました。
DSC_2122.jpg
旅、というのは気分だけのことで、ちょっと車で5〜10分走ったところです。
小淵沢から甲六川を越えると富士見町の先達地区へ。
ここは田園から、八ヶ岳〜南アルプス〜富士山、360°の大パノラマが広がるところです。
ちょうど稲穂が刈り入れ間近、澄んだ風に揺れています。
ちょっと田んぼのあぜ道をお借りして、作品を置いてみました。
八ヶ岳と稲穂1-2
次は井戸尻縄文遺跡へ。
当時の住居が復元してあります。
四季折々の花が楽しめるところですが、今はやっぱり山の景色が最高。
井戸尻と石彫刻
こちらの作品の現物は、店頭で展示中。
10月29日と30日の小淵沢地区文化祭でも出展します。

2011年9月27日

ドッグリーディングセラピーって・・?

ころころ通信8号の編集まっただなか。
先日の「お墓にこめた皆様の想い」の不動産会社社長に引き続き、
今日は「職人気質」に載せる人を取材してきました。
ドッグリーディングセラピストのIさん。
先日のオープンアトリエで、レストラン「ハートランド」さんのご紹介で、来店されました。
ワンちゃんの心を読み、より良い暮らしになるようアドバイスする専門家です。
犬も人間と同じようにさまざまなストレスを抱えています。
でも言葉でそれを飼い主に伝えることはできません。
Iさんは犬に触れたり見たり感じたり、五感六感を働かせて、犬の精神状態を読み取ります。
このとき大事なのが、セラピスト自身が「無」になり、感受性を鋭くすること。
そのために有効な作業が「瞑想」だといいます。
このやりかたを使えば、もちろん、犬だけでなくほかの動物や人間にも応用できます。
実際同じメソッドで、奥さんは赤ちゃんのリーディングをしています。
「胎話」という言葉をつかっていらっしゃいました。
「対話」ではなく「胎話」。すごくプリミティブで、感覚的な言葉です。
教わった方の造語だそうです。
胎話を重ねたらナメクジまで集まってきたとか。
これはなんだかウケねらいのネタに思われそうなので、通信には載せませんが、
「1寸の虫にも5分の魂」以上に、ナメクジにまで出会えたことを感謝するIさんが
とてもいとおしく見えました。(失礼かな?)
そんな人がお墓や先祖祀りをどう考えるか。
ご自身の不思議な体験も交えながら話していただきました。
「お墓は神経を研ぎ澄ませてご先祖と通じ合い感謝を伝えるためのツール」
こんな言葉が印象に残りました。
そういうお話をまとめてみようと思います。
今は白州におうちを建てている最中とか。
ご実家がお蕎麦屋さんで、お店の一角でバーテンダーもしたことがあるということで、
新居もバーカウンターを設置されるご予定。
石のバーカウンターなぞ、すてきですね。

2011年9月21日

お墓参り代行ビジネス

昨日のNHK「あさイチ」の冒頭で、お墓参り代行ビジネスのことを紹介していました。
遠方や高齢が理由でなかなかお墓参りにいけない人のために、お参りをして、お墓を掃除して草刈をして約12000円とか。
都会のお墓はこのあたりのものと比べて広さが1/3くらいだったりしますから
件数が多いとそれなりにひとつのビジネスとして成り立つのかもしれません。
ウチも今、2件ほど年間契約しているお宅がありますが、はっきり言って2件ではそれだけのスタッフを用意するわけにもいかないので、大おかみ自らお掃除してさしあげています。
お墓参り代行や掃除だけではなく、専門的なお墓クリーニングもお請けできるのですが、
営業が足りないのか、頼まれることはほとんどありません。
都会ではもうビジネスとしてメジャー化しているものですが、
田舎では「お墓を人任せにするなんて」という意識がまだ根強いのかもしれません。
それならそれで、とてもいいことだと思います。
やっぱりご当家にお参りしていただくのが一番の先祖供養ですから。
でもやむを得ない事情でできない場合は、人に頼むのも全然恥ずかしいことじゃないと思います。
それだけちゃんとご先祖のことを考えてるってことですから。
草ぼうぼうだったりお供え物や花が腐ってお墓にこびりついていたりする姿を見ると、ちょっと悲しくなります。
ちなみにこのあたりは寒冷地なので、そもそも最初から基礎でしっかり固め、防草シートをしたりして、土が極力化粧砂利と混ざらないような工事をするのが標準です。
土の部分があると、冬凍結したときにいわゆる「凍みあがる」という現象が起き、墓石や外柵が傾く原因になるのです。
年1回でもお墓参りしたついでにちょっと生えてしまった草とりをしていれば、草が生えすぎて足の踏み場がないという状況にはなりません。
なってるとすれば、昔建てたものか、業者の工事の甘さかと思われます。
あさイチの一番の功労はこういうネタをとりあげてくれたことで、一般の人がお墓に関心を持ってくれるようになったことですね。
今日来てくれたお客様が、「そういえばあさイチでこんなこと放送してたね」とお話してくれました。
意識が高まって、ありがたい限りです。