おかみブログ
世界石巡礼
カテゴリ「石のある風景」、究極のネタを知り合いからいただきました。
書籍「世界石巡礼」、作・須田郡司、発行・日本経済新聞出版社。
世界中の石に魅せられ、石を撮り続けるカメラマンの須田郡司さんによる石の旅三年間の記録。
月刊「石材」に連載してあったものをまとめたものです。
まさに、すごい紀行書です。
五大陸、あらゆる国の巨石を追っています。
その多くは人間が何らかの目的で意図的に作り上げた(積んだ、並べた、建てた、掘った、彫った・・・)もの。
そしてその目的の多くは「祈り」「呪術」なのです。
石を芸術化するとき、宗教と無縁ではいられません。
とてもプリミティブで、ピュアな心の表現。
世界各国で採れる石種や大きさが違うし、技術もまちまち。
でも人の生死や倫理・宗教観を石に託すのは、それこそ人類始まってからずっとの営みなのです。
いつも当ブログにあそびにきてくれる女性からのプレゼント。
Kuhのお誕生のお祝いに、とのことです。
これが読めて、絵を見て自分も何か感じるようになる頃にはどんなこと考えてるんだろうなぁ。
石と祀り。
そんな先人の精紳にちょっとだけあやかって、
8月からの「21世紀の縄文人展」(北杜市考古資料館にて)に出品する予定です。
石作品のタイトルは「一億年の塊、一万年の魂」になる予定。
よろしくお願いします。
なつやすみのめあて
Mooの初めての夏休みももうすぐ。
今週末は夏休みの目標を立てる宿題が出ました。
(目標のことを「めあて」というそうです。うーん、古い人間だからちょっと違和感)
「なつやすみにしてみたいこと」3つ。
今年は私の大学の同窓会があるので実家の明石に子供たちをつれて帰る予定にしています。
上記の項目についてのMooの考えたことは・・・
●あかしにいってあかしことばをならう
●かわにいってむしややごをとったりいしをひろう
●そろばんにちょうせん!
良い良い。特にあかしことば。なかなか他の子にはできない経験です。
「せいかつのめあて」
ツッコミどころまんさい。
「トイレの神様」に感化されてごりっぱに「といれそうじ」をめあてに挙げた。
「やくそく」の下に「ぜったい」と入れて四角で囲んだり、「かならず」に下線をつけたりして強調。
「おかあさんにやらせない」という言葉遣いもおもしろい。
よく私が言ってる言い方です。「もー!かたづけ、おかあさんにやらせないでよ〜」
などと、意思のつよそうな宣言をしてるくせに、あとから書き足した部分がやけに弱気。
「ねむいときだけおかあさんおねがいします」
とか「1かいでいい」とか。
さて、どうなりますやら。
その道のプロが考える先祖祀り
石・ころ通信7号の編集作業に入りました。
今回から新しいコーナー誕生。
「対談・職人気質」。いろんな「その道のプロ」にご自身の仕事へのこだわりとご先祖参りについてのお考えを聞きます。
第1回目は大工の鈴木直彦さん。
おじいさん、お父さんの代からの鈴木工務店をベースに、地域材で建てる伝統構法の家造り集団「木の香」を立ち上げた人です。
(この場合の「こうほう」は「工法」ではなく「構法」を使うそうです)
・県産材で家をたてること
・社寺や民家で用いられた「伝統構法」で建てること
・「使う」のではなく「活かす」家造り
そういう点にこだわる鈴木さんが共感して選んだ、当店でのお墓づくりとは。
ご先祖祀りはどうあるべきか。
「飲むといくらでも話せるんだけどなぁ」などと笑いながら、
それでも熱く語ってくれた鈴木さんの話は
取材も楽しく、考えさせられるものになりました。
これから原稿まとめます。
うまく伝えられるといいけど。
緑一色の田園にくっきり青空と夏雲
「いるかみたい」とMooが言った雲です。
ほんとだ。波しぶきの中からジャンプするイルカみたい。
三峰の丘から撮影。
こちらは八ヶ岳をバックに田園を見下ろす部落墓地。
夕方でこんなにくっきり甲斐駒が見えるのはメズラシイのです。
しかし6月にもう入道雲?
小淵沢で夕方5時、34℃?
暑すぎます。
先が思いやられる。
子供部屋のある2階は日中窓を開けて風通しをしていても、むっとする暑さ。
「エアコン買っちゃう??」
とまじめに家族会議するほど。
でもさすがに一般家庭でエアコン入れるのは悔しい。
(企業や飲食店では去年あたりから設置するところ続出ですが)
ギリギリまで扇風機でがんばってみようということになりました。
それに加えて、今年は緑のカーテンに挑戦。
我が家の東側は日当りが良すぎるくらいなので、夏の日中はスクリーンカーテンを閉め切ったまま。
それでは家にいる時間が多い今年、面白くないのです。
ゴーヤは私以外はみんな好きじゃないので、1株だけ。
あとは「ダンゴより花」とアサガオを3株にしました。
でもやっぱり夜中のこの時間はいい風が入ってきて半そででは寒いくらいです。
よしよし、これが本来の小淵沢の夜。
練り込み囃子2011始動
小淵沢駅前商店街お盆恒例のお祭り「すずらん祭り」の花形、「練り込み囃子」が今年も出ます!
8月14日の本番に向けて、いよいよ練習開始。
今日は昨年以前に出演したリピーターに加え、今年から始める親子の参加もありました。
まずはあいさつから。
子供たちを前列に並ばせて「礼!」。
そしていきなり基本ステップの復習からスタート。
初めての人、大丈夫?
でもお父さん、「オレはやるよ」と息子さんを励まします。カッコイイ!
我が家の常連参加者Mooも今年で4回目。
昨年からはもう堂々としたお囃子隊の一員でした。
今年は新1年生の仲間も引き込み、すっかり先輩づら。
Tazもすっかりその気。でもまだ本番はムリでしょうね。(チョロチョロすると踏まれそう)
昨年の練り込み囃子の様子は、小淵沢在住Joeさんの動画ブログをごらんください。
南八ヶ岳映像通信 「2010年練り込み囃子」
今年はどんな練り込み隊になるかな?
mixiに入ってる方は「小淵沢練り込み囃子」をコミュニティに加えてください。
川俣川の石
「なにかにみえる石をみつけてきてください」
小学校の週末の宿題で、こんなのが出ました。
よしっっ!ウチは石屋だ。売るほどあるぞ。
でもウチにある石は、加工した後のコッパばかり。
固い御影石を割ったり抜いたりしたもの。
バリがあったり角がとんがっていたり、とにかく人の手が加わったもの。
それでももちろんいいんでしょうけど、ここは自然の力で「なにかにみえる」ようになったものを探しに行こう。
ということで、おつかいの帰りに川俣川渓谷に行きました。
川俣川東沢にある観光名所「吐竜の滝」。
幾筋もの水流が森の中の山肌から流れ落ちています。
紅葉の頃はそれはそれはみごとな景色ですが、
新緑が終わって梅雨時のしっとりした濃い緑の中の水の流れもやさしく、透明感が感じられるものでした。
遊歩道入口。
清里高原大橋ができるまでは、この入口付近を通る峠道が大泉と清里を結ぶ幹線道路でした。
遊歩道の先はキープ清泉寮につながっています。
吐竜の滝。
峠道までは蒸し暑かったのに、ここに来るとひんやり、寒いくらい。
比較的浅いので、長靴をはいて注意すれば石拾いができます。
灰色が多いけど、意外と赤い石も多い。
それぞれお気に入りの石をみつけた様子。
宿題で持ってく石は「ハートの形をした石」にしました。
赤い色で、確かにハートの形に見えます。
浅葉克己・東北応援デザイン
全優石が、東北を応援する店頭ポスターを制作、各店に配布しました。
アートディレクター浅葉克己氏のデザインです。
円は地球を表し、今回の地震がくさびのように大きくつきささったことを意味。
字にかかるクルクルの模様は、地震、津波、原発、余震により混沌とした世の中を表現。
…と全優石からの説明書にはあります。
インディペンデント紙の震災直後のポスターに、影響されたデザインですが。
コピーはこっちのほうが好きです。
全優石「全国優良石材店の会」とは、全国約300社で構成される石材業ブランドチェーンです。
厳しい審査があって加盟でき、業界全体からの保証などの顧客サービスのほか、石材業や墓石のあり方などについて啓蒙活動をしたりしています。
その全優石の、東北の地場産業をバックアップしようという試みのひとつが今回のポスターなのです。
東北は良質石材の宝庫です。
福島県は日本で最も採石場の多いところですし、
茨城県の真壁石は採石量が日本一。
個人的に好きなのは、独特な黒が魅力の宮城・伊達冠石と、建築や石窯などにおしゃれな栃木・大谷石。
守っていきたい地場産業があること、
石材業界のブランド組合がバックアップしようとしていること。
そういう全優石の意図までは読み取りづらいポスターですが、
浅葉さんのデザインとともに、日本の石の元気をとりもどしたい、と思います。
ウチの工場の前を通ったら、そんなこともちょっと感じてもらえたらうれしいです。