おかみブログ

2008年4月21日

今年もツバメ

縁側にワラや泥が落ちているなぁと思ったら、案の定ツバメが今年も巣を作り始めました。
去年は同じ巣で1回失敗。
風か大きい鳥のせいか巣を落とされ、私と娘が気がついたときには5羽の雛のうち3羽は死んでいて、あとの2羽も瀕死の状態でした。
かわいそうだけどどうすることもできず、ほっておくしかありませんでした。
でもその後たくましく2回繁殖し、無事巣立っていきました。
シーズンが終わると巣は一応きれいに掃除しておいたのですが、今年また同じところに作り始めています。
しかし、今年の親鳥はなかなか度胸があるかも。
今日私たちが帰宅したのは7時。
暗くなっていたとはいえ、人間にとってはまだ宵の口。
でもツバメのつがいは私たちが出入りするのもおかまいなしに、ぐーぐー寝ている様子。
フラッシュをたいてもこのとおり。
ツバメ1
なかなかずぶといヤツラです。
作りかけの巣にしがみついて、けなげというかマヌケというか。
がんばってね。
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2008年4月20日

春だけどオータム

オータム1
白州台ヶ原宿に昨年オープンしたコーヒーとジャズのお店。
「Autumnオータム」。
ひさしぶりに白州まで下りました。
白州・武川方面の桜は既に花の盛りを過ぎ、青々とした若葉が開いてくる頃です。
最近はこちらの方面へひとりで来る用事が少なく、お気に入りのこのお店にも少し足が遠のいていたところでした。
今日は少し時間があるし、仕事の義理もあるし、立ち寄りたいところ。
でも実はお腹の調子がよくなく、あまりコーヒーを飲む気分ではありませんでした。
オータム4オータム3
全国の道百選「台ヶ原宿」、ジャズレコードがいっぱいあって、新しいくせに古びた味わいを出した内装、しばしの喧噪を忘れられる異空間です。
ここには飲物はコーヒーしかありません。
マスターが自家焙煎した豆をわざと時間のかかる煎れ方をしたこだわりの一杯。
こんな体調だけど、ここにきてコーヒーを飲まないわけには行かない。
だからちょっとひかえめに「今日、薄めにしてください」とお願いしました。
オータム2
カウンターに座った客は自分で豆を挽かせてもらえます。
自宅のとはまったく挽きごこちの違う高級ミル。
そして約8分後に出てきた一杯は・・・
オータム5
「甘い・・・」。
なんなのでしょう。
コーヒーのくせにえぐみも苦味も酸味もすべて甘味の中に覆われた、とてもとてもやさしい味。
まろやかで、やわらかくて、まるで穀物コーヒーを飲んでいるかのようなやさしさです。
「マスター、私今日こういうの飲みたかったんです」
心の底から言いました。
「そう?」
知ってたよ、といわんばかりのさりげない返事。
すごい、こりゃホンモノだ。
おなかも心もあったまって、具合の悪いのもどこかへ飛んで行って、
まさに至福のひとときを味わえた、
春のオータムでした。

2008年4月14日

長沢の谷あい、恒例の鯉のぼり

鯉のぼり1
高根町長沢の恒例の鯉のぼり軍団。
今年は4月6日からお目見え。
田園の上を対岸の丘から丘へ渡した5つの鯉のぼりレーン。
八ケ岳の春の風物詩です。
吹き抜ける春の風に元気に泳ぐ450匹もの鯉のぼり。
山あいの、富士山も八ケ岳も見えない、どちらかといえば閉塞感が出がちな、この地形ですが、
なんともあっぱれな風景です。
この風景が「北杜24景」に選ばれたので、取材も兼ねて鯉のぼり実行委員さんのお宅へ取材に。
17年前、地域で飾られなくなった鯉のぼりを集めたのが発端。
はじめは1レーンだけだったのが、その後今のような5レーンになり、5月5日のこどもの日にどろんこ遊びをするなどのイベントに発展しました。
遠くへ遊びに連れてくより、地元で遊ばせたい、
鯉のぼりのように元気に、田んぼの中でドロだらけになってチカラいっぱい遊ぶ。
おなかのそこから笑う、そんな町になれば。
ただ景色がきれい、自然が残っている、というものではなく、
里づくり、地域活性化の象徴としての風景が選ばれたのは唯一これだけだそうです。
委員の人ははにかみながらもちょっと自慢げでした。
東側の対岸に地域の墓地があります。
そこからの眺めがベストポイント!
鯉のぼり2
逆から。
鯉のぼり3

菜種梅雨。ひと雨ごとに花や緑が濃くなってくる今日この頃。
元気な鯉のぼりの姿はお田植え前の5月10日までです。
5月5日は恒例鯉のぼり祭り開催。
メインイベント、田んぼの中でのどろんこ競争は午後から。
そのほか牛乳早飲み競争やスリッパとばしなどのゲームも。うーん、血が騒ぐ。
場所は国道141号沿い、道の駅南清里・花の森公園。
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2008年4月6日

ここもだめか・・・

化学物質過敏症の人に会いました。
農薬と合成洗剤に特に過敏なようで、他にもいろいろダメでした。
木の家はまずダメです。
外材なら防カビ処理がしてあったり、国産のいい木でも何か保護用の塗料を塗ってあったり、ヒノキや杉自体の自然成分が反応してしまいます。
松林も虫食いのための殺虫剤が撒いてあるのか、具合が悪くなってしまいます。
電磁波もぴりぴり肌が痛い。
一番は田園の中でした。
北杜市内、どこを走っていても必ず田園風景が出てきます。
今はまだ農薬を使う時期ではないにもかかわらず、毎年の土壌への蓄積があるため、どの畑もダメです。
「山が見えて、明るくて、田園が広がって、本当にいいところなんですけどねぇ。」
その人も悔しそうでした。
どうしてあげればいいのかわからなくなってしまいました。
過敏、というだけで、どれも体によくないものであることは確か。
(天然木の自然成分はともかく)
いかに自分が普段刺激を浴びていて、それに知らず知らずのうちに浸かっているか。
私も目が充血しているそうで、電磁波の浴びすぎでは、と指摘を受けました。
確かに。IHだし、電子レンジ多用してるし、パソコン・携帯は離れられないし。
この人にはこの田園風景が広大な墓場に見えるのかもしれない。
本来命を生む母なる大地のはずなのに。
田園

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2008年4月1日

オトナの酔い処・庫樂

待ちに待った肴と地酒の創作和食処「庫樂」のリポート!
小淵沢篠原の森に2月にオープンしたお店です。
うれしくてうれしくてオープン初日に行ったのですが、いい写真がとれなかったうえ、娘の水疱瘡事件が重なったりなんだかかんださぼっていたので今日のアップになってしまいました。
まず入口にこの品揃え。
くら1
私もそんなにマニアックではありませんが、どちらかというと玄人ごのみ、といえるようなメニューです。
数出してないけど、確実に旨い!みたいな。
まずは一献。
くら2
器のセンスが粋。どっしりとした焼き物の徳利?とお猪口はきゃしゃなガラス製。
初日に伝えられなかったのが悔しくて、今回ひとりランチに行きました。
産地直送お刺身膳1500円。
くら3
くら4
庫樂はとにかく刺身が旨い。
おかみさんが富山の魚屋さんの娘だそうです。さすが!
ランチは1100円の丼御膳から3500円のコースまで数種類。
夜はアラカルトメニュー多数。焼き物、揚げ物、ご飯ものなど。
内装は黒を基調とした柱と梁に珪藻土壁、それでいてスタイリッシュな金属ランプシェードだったりして、古風と現代感覚が見事に調和したおしゃれなもの。
寡黙な職人風情の親方と、威勢のいいおかみさんの絶妙な接客も居心地よし。
旨い肴に旨い酒という、量より味や雰囲気を求める大人のための、新感覚和食処です。
僭越ながら石のプレートを記念に差し上げました。
くら5
黒御影石にカッティングシートを貼ったもの。
「樂」の字の調整が間に合わず、新字のほうで勘弁していただきました。
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2008年3月29日

ばーばお魚が来た!

今年も待望のいかなごのくぎ煮が送られてきました。
明石の実家製の手作りの味で、娘も「ばーばおさかな」と言って喜んでいます。
いかなご

新鮮ないかなごを醤油とザラメとショウガで煮詰めたもので、ほかほかごはんのおかずにぴったり。
どんどん進みます。
そのほか、酒のつまみにも♪
今年は3月5日に船舶の衝突事故があり、油の流出で漁の存続が危ぶまれました。
大阪側の漁場でははやばやと今年の新子(いかなごの稚魚)漁を終了してしまったとのこと。
海流の流れで大阪湾のほうに影響が出たのでしょうか。
例の自衛隊と千葉の漁船がぶつかった事故の直後だったので、海上の安全はどうなっとるんじゃ!と不安になりますが、
毎年この時期の明石海峡はいかなご漁の船でひしめきあい、漁師さんたちはぎりぎりのところで作業されているとか。
そんな危険な思いをして獲ってくれたいかなごです。
しかし、今年はここぞ、という稼ぎ時に獲物がとれなくて、さぞ関係者は苦い思いをしたにちがいありません。
いかなご漁が解禁したばかりの新子はちりめんじゃこくらいの大きさでやわらかくてとてもおいしい。
この頃のは素人が焚くとすぐ煮くずれてしまうそうで、お店のウデのふるいどころです。
実家の母はもう少しおおきくなってからのものを使います。
体長5cmくらい。3月末頃のものです。
くぎ煮の名前の由来らしく古釘の姿に一番似ているもので、少し固くなり、食べごたえがあります。
いかなごは水揚げしてから1時間以内に煮始めるのが理想的。
つまり、市場の近くでなければできません。
今日は焚くぞ、という日は朝から市場に並ぶ。
「シケで漁がなかった」と嘆く日もあります。
今日届いたふるさとの春のごちそうは、重油の被害からたくましく逃れ、瀬戸内海の荒波にもまれながら少し大きくなった、まさに懐かしい「くぎ煮」でした。

2008年3月26日

春だ、風だ、ほこりだ。

1週間ぶりの休日。
午後から晴れてきたので空気を入れ替えようと窓をあけました。
するとなにやら綿のかたまりがひらひらひら・・・。
!!でっかいほこりです。
我が家は柱と梁がむき出しの、木組みの家です。
柱と梁1

そのせいか通常・・・(何を通常というのかは、ウチの家づくりをした人たちに言わせるとまた一談義あるのですが)・・・の住宅より柱と梁が多いのが特徴。
しかもそれぞれ太い。
おまけに照明も丸い吊りぼんぼり。
それらの上に積もるホコリの量もハンパではありません。
飲食店ではこういう梁は本来はご法度だそう。
保健所から許可が下りないそうです。
我が家のスペースの割りには無骨なほど太く大きな梁。
高根に自生していたアカマツを分けてもらったもので、まさに地産地消の理想的な家づくりですが、
このホコリだけは、主婦としては閉口します。
気がついてしまったのが運の尽き。
こうなったら徹底的に掃除です。
とはいえ、一箇所ごとに脚立を動かしては降り、登っては掃除機で吸い・・・の作業は決してラクではありません。
結局今日はリビングだけで力尽きました。
柱と梁2

体が宙に浮けば、もっとラクなんだろうけどなぁ。
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2008年3月22日

白山神社の鳥居

高根町村山東割の白山神社。
白山神社1

白山神社2

白山神社3

愛知県岡崎産の鳥居です。
まもなく桜の開花。

2008年3月21日

商人気質

リタイアしたある商社マンの話。
私が関西出身だというと、
「関西はいいね。私は関西で商売の真髄を教わったんだよ」
昭和ヒトケタ生まれ、山梨県中部出身。
幼児期少年期を戦争の激動に過ごした世代。
戦後は役人として働いていたが、汚職の充満にイヤケがさし大手商社へ入社。
大阪支社(本社?)に勤務。
彼いわく、大阪商人は真のあきんどだそうだ。
彼らは根っから商売が好き。
「ウチラも儲ける、オタクも儲ける。英語でいうwin-winだね。
情にも熱い。この人、と見込んだらとことんアプローチして買ってもらう。
東京は冷めてるからね。買いたきゃ買えば、というところがある。
ただし、厳しい面も持ってるよ。
それじゃオタクに売りましょう、と握手して分かれるでしょう、その直後ですら電話で
『やっぱり別の人に売ることにしました』。
つまり、そっちの人のほうが高く買ってくれることになったんだよ。
ひどい話と思うかもしれないけど、それこそ商売の基本だね。」
裏表なくストレートに条件を相手にぶつける。
パッションとシビアの共存する気質。
「ほんで?なんぼマケてくれるん?」の世界。
大阪商人はユダヤ商人に通じるところがあるんだそうだ。
頭がよく、緻密な計算のもと本物を見分ける。
絶大な説得力のもと最高の条件で商談をまとめる。
なかば高揚しながら商売について語る、元商社マンの翁。
自らの出身である甲州商人については?
「『天井のない萱を売る』という話は有名だね。
よそものだとわかると愛想よく近づいていってロクでもないものを売りつけるところがあるよ。」
自嘲気味。
山に囲まれ行商の道を歩んできた甲州商人。
交通の要所で、物資が自ずと集まってきた大阪商人。
それぞれの特徴を体でとらえて半世紀かけて商売を極めた好々爺の口調が、小気味良かった。
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2008年3月20日

フェアリーのパン

今日は我が家を訪問してくれたお客様が大好きなフェアリーさんのパンをおみやげに持ってきてくれました。
いつも買ってるパンなのに、人からいただくと新鮮です。
この人はこれが好きなのかな、あるいは私はこれが好きと思われてるのかな。
ふぇありー1
チーズクッペ(?)、春菊とマカダミアナッツのパン、クリームパン3個。
フェアリーといえばクリームパン。
給食パンを思わせるなつかしくてシンプルなふわふわ丸パンに、とろーりカスタードがたっぷり入っています。
運転しながらでは決して食べられない、クリームのボリューム。
でもクドくないのは、クリームが甘すぎないからかもしれません。
やさしい牛乳の味なのです。
3つもあるってことは、家族3人分ってことかしら。
その気配りがうれしい。
ふぇありー2
チーズパンは初めて食べました。
今まで見落としていたんですね。
人からいただくと、自分で気づかなかったおいしいパンに出会えるのもトクです。
角切りチーズたっぷり。食事パンにもよさそうです。
そして春菊とマカダミアナッツのパン。
タイミングがずれて昼食をとれなかったとき、いつもあるわけではないこのパンを見つけると、それで今日食いっぱぐれたことをチャラにできるくらい、うれしいおかずパン。
ほんのり塩味が効いていて、なんとなく野菜の栄養もとれた気がして満足な一品です。
フェアリーの中で一番お気に入りといっても過言ではないこのパンを、
彼女がおみやげに選んでくれたことが、さらにうれしかったのでした。
フェアリーさんHPはこちら
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