おかみブログ

2013年9月17日

世界遺産、富士山の実力

世界遺産になった富士山。
その経済効果は富士山麓以外にはあまりない、というボヤキの声もあるとか。
いやいや、ちょっと待ってください。
平山郁夫氏が甲斐小泉に美術館を建てた理由を知ってますか。
(・・・って私も最近ある雑誌の編集長に教えてもらったばかりですけど)
シルクロードで幾多の山を見て、その雄姿をえがいてきた氏が、
ここが一番富士山がきれいに見える場所だから、と選んだそうです。
富士山は登るためだけのものではないですよね。
日本中、最もたくさんの場所からその姿を望める山。
関西や東北の一部からも見えるというじゃないですか。
八ヶ岳に住む人間から自慢すると、標高の高い位置からみるために裾野までしっかり見通せること。
しかも田園の向こうに。
見えない地域の人からも、一目でそれが富士山だとわかるフォルム。
絵や写真、映像で見て知っているから。
日本人として知らない者はないほど、有名な山。
先日滋賀のいとこが遊びに来たとき言ってました。
「富士山、見たことないんです」あこがれの口調でした。
それほど、富士山って山は特別なんです。
日本中で愛でられる「日本の象徴」。
誰しも、思わず合掌。
富士山

2013年8月28日

「散骨は、すべきでない」のポイント

時々おじゃまするカフェ、長坂の「ブルーレイ」に久しぶりに立ち寄りました。
奥さんが、「待ってたわ」とばかりに笑顔で迎えてくれ、奥からなにやら取り出してきました。
それがこの本。
「散骨は、すべきでない -埋葬の歴史から-」
著:長澤宏昌
散骨
著者の長澤宏昌さんが奥さんの弟さんなのだそうです。
長澤宏昌氏…山梨県石和町生まれ。考古学専攻。考古博物館学芸員・埋蔵文化財センター主事などの職を経て実家である日蓮宗遠妙寺を継ぎ僧職に。
この本は石屋業界でも大変な話題になっていて、石材業界誌でも大きく記事として取り上げられていました。
もちろん私も知ってましたが、まだちゃんと読んだことはありませんでした。
奥さんは「あなたにあげようと思って、来るのを待ってたの」と言って、本をプレゼントしてくれました。
タイトルからも容易に想像できるように、これは一部ではやっている「散骨」を完全否定する内容です。
わかりやすすぎて、本当に読んでほしい人は手に取らないんじゃないかと心配されるほどです。
この本が出たとき、週刊誌などからはけっこうたたかれたようで。
どんな論理でたたかれたのかというと、
「また、坊主がお布施ほしさに葬儀や墓の費用をふんだくりたいんだろう」というようなもの。
まったく世も末だ。…とブルーレイのマスターもひとしきり熱論。
今の散骨はただのはやり病。
でもその病がかなり深刻な現代病で、人類の存続の危機にまで発展しかねない、核兵器みたいなもの。
今の、「散骨もまた選択肢のひとつ」でよし、とする風潮は、あまりに危険だ。
たとえば日本人として、箸の持ち方使い方に異論を唱える人はいないでしょう。
「箸渡し」とか「迷い箸」「寄せ箸」そのほかいろいろ・・・をしない。
これらはマナーであり、もっといえば日本人の尊厳だ。
個人の自由とかで片付けられる問題じゃない。
長澤上人は、そんな重篤の患者に対して、考古学の観点からわかりやすく埋葬の歴史を紹介し、
人として決して忘れてはならない尊厳を、僧侶としての愛情をもって説いてくれる。
「散骨」、よさそう、と考える人にこそぜひ読んでほしい。
でも、このタイトル見たら、そういう人は手にしないんじゃないですか?
人は自分の考えを肯定してくれるものに近づきたがるから。
だからあなたに渡したかったのよ。
もっとお墓の大切さを広めて。
いや、ウチにも基本、お墓を石で作りたいっていう人しか来ないですから
だから最近商売キビシクて・・・(笑)
それに石屋が言うと「やっぱり儲けたいから墓石をすすめるんでしょ」って言われるし。

ブルーレイさんとはそんな調子で、熱くグチを言い合いました。
筆者長澤上人の文体もとても熱いものです。
「散骨反対」のものでさえ、しばしばとまどうほどの強い語気も。
でもこれが、現代社会への切実な警鐘とこころえ、もう一度原点に帰らなければ、と思います。
最後に本の中から内容を象徴する言葉を引用します。
・このように、縄文人が家族や仲間の遺体を葬るとき、単に穴を掘って遺体を安置し土を被せるというイメージは払拭され、これまで以上の「人間らしい優しさ」をそこに見ることができる。
・埋葬行為は、これまで地球上に誕生したあらゆる生命体の中で、人間だけが行った行為である。
・家族に迷惑をかけたくないという発想、これはいったい何なのだろう。実はこれこそが、もともと日本の社会を支えていた根本を崩壊させる、最悪の考え方なのである。
・もう都会思考はやめたらどうだろうか。その必要がないことを、田舎で示す時代なのだ。
・私たち人間のDNAには埋葬を主体とする葬送行為はすでに織り込まれているのである。それを捨て去ることは人間であることを捨て去ることに等しいのだ。
・墓は物理的には、確かにモニュメントに過ぎないかもしれないが、(中略)そこに集い、報告し、感謝するというまさに心の思いを表す場所なのである。
なお、「散骨」は骨を撒くの意から「撒骨」と漢字表記するべきとの説も多く、夫はこれを支持していますが、
このブログ記事では本のタイトルを引用して、「散骨」に統一しました。

2013年8月15日

太鼓の嵐だ!

小淵沢駅前のお盆祭り「すずらん祭り」に、今年も練り込み囃子太鼓隊で出ました。
あの駅前商店街に、いつもの100倍の人出がある日。(という言い方もちょっと悲しいけど)
狭い沿道に人がひしめきあって、近所の人や帰省した人、別荘に遊びに来た人、など小淵沢にゆかりのある人が集まってきます。
お囃子隊やお神輿隊をみんな満面の笑みで迎えてくれる沿道を通っていると、「みんな、小淵沢とお祭りが好きなんだなー」と思います。
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今年は次女Tazもやっと直前でやる気をみせ、参加。
長女Mooは5年のキャリアがありますから、もう落ち着いたもんです。
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小淵沢練り込み囃子作曲の、天野宣先生と率いる和太鼓バンド「阿羅漢」、天野先生門弟の地域太鼓グループの皆さん。
即興の演奏もしたりして、祭りの華やかさ、音楽の楽しさを味わわせていただきました。
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お父さんとKuhは沿道から応援してくれました。
おかえりなさい、小淵沢へ。

2013年8月13日

夕方から施工確認へ

八ヶ岳でも連日猛暑が続いています。
日差しが強いので、こう晴れの日が続くと、さすがにアタマやられます。
いつも元気な現場班もさすがにバテぎみの表情で帰ってくる今日この頃。
そんな中、新しいお墓が出来上がりました。
さわやかな風が吹き上がる、富士見町丸山霊園。
このお施主さんの区画は山墓地の一番上の段で、この景色がせめてもの救い。
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できあがったお墓は「無」の行書を大胆に一文字だけ彫ったもの。
今年に入って、なんだか「無」がはやっているみたい。
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青空と雲が移りこんだ黒い石碑に、「無」。
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そして帰りに、いつも見慣れた石碑群。
見慣れたはずだけど、今日の夕日に照らされた姿は、なんだか神秘的。
ストーンヘンジばりの神々しさです。
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2013年7月24日

桃と歴史と教育の里、穴山を歩く

新府・穴山付近は今、桃の収穫の最盛期。
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かつて武田勝頼時代に築城された新府城は、断崖絶壁の七里岩とそれをはさむように眼下に流れるふたつの川・釜無川と塩川のおかげで、天然の要塞として優れていたといいます。
一般的には武田24将の1人、穴山新君の進言を受けて作ったとされていますが、こののち新君は徳川方に寝返ってしまいます。
名城と信じて建てたのに、当の進言者が内通して落城してしまう、なんて悲しい歴史。
別の解釈として、井上靖の小説『風林火山』では、信玄の側室・由布姫(諏訪氏の姫)の子供を我が子のようにかわいがっていた信玄の軍師・山本勘助が進言したことになっています。
勘助は七里岩が舟のようにみえ、背後に南アルプスと八ヶ岳を望む平地に立ち、幼い勝頼にこの地が天然要塞としてふさわしいことを解いていました。
こっちのほうが救いがありますね。
私は信長好きなので、山梨に住むまで武田氏、とりわけ勝頼なんかはどうでもよかったんですが、(あっこんなこと言うとご近所から火矢が飛んできそう・・・)
ご縁あって武田氏のテリトリーに来たので、悲劇の跡取りぼっちゃんのこともシンパシーを感じるようになりました。
勘助が進言したその場所は、たぶん今のラザウォーク双葉付近だったんじゃないかな、と今日仕事で近くに行ったとき眺めていました。
七里岩と南アルプスと八ヶ岳がちょうどそんな風に見えるのです。
で、仕事の後ちょっとだけ新府・穴山周辺を散策。
実は先日ウチで彫刻した記念碑が穴山の伊藤窪集落に建っているのです。
戦国から時代は変わって、明治〜昭和初期の近代。
文部省唱歌「たなばたさま」の作詞者・権藤はなよが、ここ伊藤窪の出身でした。
先日7月7日の七夕の日に合わせて、権藤はなよ記念碑が建てられました。
「たなばたさま」の歌詞とはなよの経歴を彫ったメイン記念碑が穴山駅前公園に、
そのほかはなよの作詞した童謡6作がそれぞれひとつずつ歌碑として、穴山町周辺の各公民館に。
施工した元請業者は韮崎地元の石屋さんですが、すべての歌碑の彫刻をウチで行いました。
(彫刻専用の機械がそろってるので。)
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あの『たなばたさま』の作詞者が山梨の人だったのねぇ。
いい仕事に関わらせていただきました!
最後はやっぱり桃で締め、でしょう。
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2013年7月9日

酒屋&民宿&石屋コラボ 石窯酒会

小淵沢の老舗酒店・久保酒店さんと、3階建ての古民家民宿・泉園さんのコラボで行われる、恒例の酒会にお手伝いに行きました。
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今回のテーマは、地ビール。
山梨と長野の地ビールをのみ比べるのです。
梅雨明けしたこの日にぴったり!
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そして、泉園さん提供のつまみや料理にも舌鼓。
その料理の調理風景を実演するのに活躍したのが、大谷石の石窯でした。
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参加者の皆さんの、いーい表情!
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スーパーの冷凍ピザが魔法のようにおいしくなりました。
他にも、じゃがいも、かぶ、ベーコン、ソーセージなど素材丸ごと焼きを堪能。
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夏のガーデンパーティを小粋に演出する大谷石の本格石窯。
アツイ夕暮れです。
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2013年6月28日

エコバッグづくりワークショップ at まちこぶ

いつも「まちこぶ」に買い物に行くたびに気になっていた、新聞紙のエコバッグ。
今日はその作り方を教わるワークショップに参加してきました!
「まちこぶ」は先日のこぶちさわ納豆の販売店でもありますが、
小淵沢駅前商店街の一角にある食料品店です。
地産地消、安心、人の手から人の手へ・・・そんな商品選びと店作りをしている小さなお店です。
かわりばんこでお店番している従業員の人との会話も楽しくて、週2〜3ペースで通っています。
山梨県ではスーパーのレジバッグが有料になって3年くらいたち、マイバッグ持参が当たり前になってきました。
でもやっぱり忘れてしまうときも。
そんなとき、にっこりとお店の人が商品を入れてくれるのが、このバッグ。
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新聞紙で作っているのですが、うまくきれいな写真の載っているページを使ったりして、とてもおしゃれ。
しかも丈夫。2kg程度なら楽勝で入れられます。
マチがしっかり入っていて、形のくずれやすいシフォンケーキや、ひっくりかえしたくない卵などを入れるのにもとても重宝。
これをまちこぶにボランティアで提供しているのが、まちこぶヘビーユーザー(つまりファン)のTさん。
今日はまちこぶ主催の「エコバッグづくりワークショップ」に講師としてきてくれました。
新聞紙を8枚重ねて、広告の紙で持ち手をつくって、
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はい。できあがり。
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参加者の人たちの作品も集めてみました。
お子さんのいる人ではサンリオのいちごしんぶんで作ったケースも。
かわいいですねー。
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私は、友人や親戚が海外に行ったら「チョコレートはいらないから、新聞もらってきて」と注文をだしており、
いろんな国の新聞紙がけっこうたまっています。
石の商品などを包むのに、時々使っていましたが、今回のエコバッグにはもってこい。
主催者でもあるまちこぶ店長のオオタさんもちゃっかりしてます。
「みなさん、このバッグづくりが終わったら、そのまま帰らず、そのバッグにちゃんとお買い物してってくださいねー」
ということで、ワークショップのあとで、お買い物です。
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2013年6月25日

石屋さんにようこそ 2年生のまちたんけん

毎年、小淵沢小学校では授業の一環として、自分の町の様々な施設を見学する「まちたんけん」を行っています。
石屋では3年前からオファーをいただき、探検先として小学生を受け入れています。
石屋はふだんの生活ではなじみがないかもしれないけど、地域柄、家の近くに先祖のお墓があるという子が多いので、お墓には比較的なじみがあるはずです。
この機会に「石」や「お墓」についてもっと身近に感じてくれたら、という思いで、いつも子供たちの訪問を楽しみにしています。
小淵沢小学校2年生約50人が、4〜5人のグループに分かれ、往復3km以内の距離にある施設3箇所程度をまわります。
石屋のほかには、古民家を再生して資料館としている「旧平田家住宅」、駄菓子屋、饅頭屋、郵便局、銀行、駅弁製造会社(ちなみに小淵沢駅の駅弁はマニアにも人気)など。
駄菓子屋では100円でどれだけのものが買えるかを実感してみたり、駅弁会社では実際に駅で販売しているカツサンドを作る体験をして試食したり、いろいろ受け入れ先もイベントを考えているそうです。
どのルートでどこの施設に行くかはクラスで話し合って決めるとか。
それぞれのグループで見てきたことを発表する場もあるそうです。
石屋には今年、5人が見学に来てくれました。
今年の2年生はとても元気。
そしていろんなことに興味しんしん!
お店に入るなり「わっ、これすごい!」「どうなってんの?」「どうやって使うの?」と質問の連発でした。
事務所にあるお墓用の石見本を見て、「きれい」「かっこいい」と目を輝かせたあと、「うちのお墓の石、上がこんな石(黒)で、下がこんな石(白)だよ」と教えてくれ、お墓参りによく行っててちゃんと特徴を覚えてるんだなぁと感心しました。
事前に質問ももらっていました。
その質問が、またとても的を射ていて、リアルかつシビア。
一言ではいえない、複雑なものも。
たとえば
「石でできているもの(彫刻品のこと?)はどうやってつくっているんですか?どこでつくっているんですか?」
「どうやって字を書く(彫る)んですか?それをしっぱいしちゃったらどうするんですか?」
「石をつくる機械は何台くらいあるのですか?
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 石に文字を彫る体験もしてみました。黒、灰、ピンクなど違う種類の御影石を5枚用意しておきました。
「一番お気に入りの石はどれ?」子供たちからもらった質問をそのまま返してみると、
「ぼくこれ」「わたしこれ」とめいめい喧嘩することもなくお気に入りの石を見つけた様子。
中には見本石を見ながら「もっと黒のもようの少ないのがいいんだけど…」と、
同じ白御影でも微妙な石目の違いを見分ける場面もあり、その職人なみのこだわりようにびっくり!
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名前や模様を切ってある彫刻用ゴムマスクを石に貼り、
とがった道具で抜いていく作業はとても集中してしっかりやってくれました。
工場でブラスト彫刻をして、あっという間にネームプレート完成です。
 最後にちょっとお墓のはなしも。
「お墓まいり行ってるよ」「石屋さんもまた来る!」
短い時間だったけど、石屋にたくさん興味をもってくれてうれしいです。
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2013年6月20日

「無」の字がくれたご縁

先日お墓一式を建ててお引渡ししたAさんのお家に、お礼のごあいさつに行ってきました。
 
お仕事の最後には全優石と当社のダブル保証書をお渡しします。
それからちょっとした記念品を。
今回はとにかくあの「無」の字が気に入ってくださってたので、
一文字石板をプレゼントしました。
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ちょっと変わった「無」の字。
篆書という古代文字の一種で、今でも印鑑などにはよく使われる書体ですが、
なんだか絵みたいな感覚が、今の時代逆におしゃれ。
この字は愛知県出身の書家・安藤豊邨氏の書です。
愛知県の親戚で、やはりブラスト彫刻で記念のガラス瓶を製作している会社があり、
その先代さんの顔でこのような有名な方に書いていただくことができています。
今回も「無」の字を何種類か書いていただきましたが、
Aさんは即決、この篆書の字になりました。
 
「人が二人(夫婦かな?)万歳しているように見える。」
「相合傘してるみたい」
 リビングのサイドボードに飾ってもらいました。
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ところで、お施主のお父さんは八丈島のご出身で、全国的にも有名な陶芸家の先生だったとか。
お父様作の作った「流人仏」と、茶の湯で使う茶碗をくださいました。
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「無」の字がくれたご縁、大切にしたいものです。

2013年6月18日

これが小淵沢で生まれた納豆だ!

「石や・ころころ通信」取材のため、小淵沢で手作り納豆づくりをしているグループ「手しごとや」さんを訪問しました。
豆の味がしっかり味わえる大粒の納豆。
地産地消、安心、人の手から人の手へ・・・そんな商品選びと店作りをしている「ショップまちこぶ(小淵沢駅前)」のオリジナル商品です。
「手しごとや納豆」一番のこだわりは豆にあり。
地元北杜市産の無農薬有機栽培の大豆を使っています。
まちこぶでも米を販売している、高根町の農家浅川さんちの豆です。
小淵沢大東豊の森の中に「手しごとや」の製造工房があります。
毎週月曜日。てしごとや納豆の仕込みが始まります。
一晩水につけた大豆を圧力釜にかけ、煮豆づくりから。
煮あがった豆に納豆菌をまんべんなく吹き付けていき、
ていねいに個箱に充填していきます。
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このあたりはすべて手作業。
箱詰めした納豆を室に入れて発酵させます。
今でこそコンピュータ制御された専用室を導入して温度管理は完璧に行われていますが、
ここでも第2のこだわりが。
炭(練炭)を入れておくのです。
こうすることで香りがよくなり、さらに二酸化炭素が納豆菌の働きを助けて、よりおいしい納豆になるというわけ。
発酵室に入れて1日半、次に冷蔵庫で低温発酵の状態にうつし、熟成させます。
作業を始めてから5日目以降、手作り納豆が店頭に並びます。
スタッフは代表・製造合わせて4人。
いずれも地元の主婦のみなさんです。
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「いいものを自分の手でつくっている、という誇りがありますね」
「体調が悪いときに食べると、調子が戻って元気になれますよ」
「大粒だから豆の味が濃く感じて、食べ応えがあるわね」
4つセットで450円。
日々の食卓に、おつかいものに。
毎日でも買いたくなる、ごひいき商品です。
てしごとやなっとう6 てしごとやなっとう7